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変形敷地の考察

(作成日09.0502)
 

■ 変形敷地の種類

住宅を建てるのに不向きな土地とされるものがある。
ハウスメーカーのような規格型住宅では、狭い土地であったり、三角形の土地であったり、細長い土地には、建てるのが難しかったり、できない場合が多い。

概して、そういう土地は周囲の価格相場に比べて安い場合があるので、ねらい目である。それに設計事務所に頼むと、そのような変形の土地であっても設計の工夫により、短所を長所にかえた住宅を考え出してくれることも可能である。

変形の土地といってもいくつかのパターンがあるが、おおむねこのように分類できるのではないだろうか。

1. 変形地   形が三角形あるいは、五角形であったり、でこぼこしている土地。

2. 傾斜地   がけの途中、あるいは高台の上のような土地。

3. 細長い土地   俗に「うなぎの寝床」 と呼ばれる細長い土地。

4. 延長敷地   前後に土地がある場合、接道を確保するために通路を設けてある後ろ側の土地のこと。

 

よくテレビ番組で、こんな土地に家を建てるなんて、、ということで、職人さんが非常に苦労して、材料を三角形に切ったりしているケースがある。職人さん腕のみせどころというような演出がされて、不可能が可能になっていく。

しかし、私は、材料が中途半端に使われたり、無理を重ねた住宅というのは、好まない。無理をすると、雨漏りなどの住宅の質の点でも心配だし、そうそういい職人さんばかりとは限らないし、手間がかかればコストがかさむ。

土地を安く手に入れても、住宅でお金がかかってしまえば、本末転倒というものだ。


■ 「うなぎの寝床」 型敷地


この中で 3. 細長い土地「うなぎの寝床」 に私は関心を持っている。

家を建てる場合、なるべく真四角に近い形が最もコストが安くなるとのことである。四角いほうが、基礎が安定するし、壁の量が少ないので、その分の材料費と経費が安くなる。

細長い土地に家を建てる場合は、どうしても壁の量が多くなる。それに細長い土地の場合は、中庭を設けるケースが多く、その分、壁やガラス建具が多くなってしまう。

しかし、多角形の土地に比べれば、壁は直角に交わるので、それほどの無理はないように思う。距離がとれれば、広さを感じることもできるし、中庭は楽しそうだ。

京都の町家といえば、うなぎの寝床型の土地が多く。今、古い町家に価値を見出して住んでいる若い人も多い。



 
■ 南面は広くなくてもいい!?



一般に土地は南面が広いほうが、土地としての価値は高いといわれる。南面が広ければ、洗濯物がたくさん干せる。マンションでは、南面三室といえば、宣伝のうたい文句にもなるほどである。

そこで、うなぎの寝床の土地の場合を考えてみる。

南面が広いと、一見よさそうだが、そのような土地は、家が建て込んでいることが多い。東側または西側が道路に面していて、北側と南側に住宅がぴったり建っている場合、中庭を設けたとしても日照の手助けにはなりにくい。

 

 


それに対して南面が狭く、南北に長い土地の場合は、どうだろうか。確かに間口は狭いので、日照は限られる。

しかし、この場合中庭が活きてくる。中庭を設けることによって、建物の後ろ側の南面が、静かな南面として活用できる。

通りからの視線も気にならず、日照、通風が確保でき、プライバシーの保たれた気持ちのいい空間になる。

 



 

 

 

 

 


■ 土地の持つ潜在能力を見極める


土地は、ひとつとして同じものはない。また土地の価値は、その地域による要素が高く、またその形状、条件などによって大きく変わってくる。

自分の希望をすべて満たす土地は、それこそ自分の資力では手の届かぬものだろう。そこで、条件を落としていくことになる。というか、掘り出し物のようなものを探すことになる。

その中でも、実はいいものとそうでないものがある。不動産会社による単純な査定では価格に反映されないものがある。そのうちのひとつが、「うなぎの寝床」型土地の向きだと思う。

今現在(2009年5月)、不況の影響からか、物件が豊富になってきている。すぐに売れそうなものも売れ残っている。今後、じっくり探せば、いいものがでてくるような気がしている。

 

 

 

 

 

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