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水イボ(伝染性軟屬腫)

●水イボ(伝染性軟屬腫)とは
子供によく見られる皮膚や粘膜の良性のウイルス感染症です。
(伝染性軟屬腫ウイルス)
潜伏期間は、2-7週間。
3-15歳くらいに多く(5-6歳頃がピーク)、全体の90%を占めます。
●どのようにしてうつるのですか
ヒトからヒトへの直接接触感染が基本です。
そのため、裸で接することの多いプールなどで感染することが
多いとされています。(タオルなどを介して間接的に感染することも
言われています。)
また、自家接種(自分で掻きむしって、自分の他の部位にうつす)も
あり、アトピー性皮膚炎など皮膚の弱い場合によくあります。

(注意)プールでうつるわけではありません。接触すればどこでもうつる可能性はあります。
従って、保育所などでプールを止めさせるのは、あまり意味のあることではありません。
早く止めてほしい習慣ですね。

●どんな症状ですか
(1)自覚症状は、ほとんどない。
    痛みやかゆみを伴うことは、あまりありません。
   (アトピー性皮膚炎などを伴うとかゆみがあります。)
(2)体に多い
    
顔面、頭、手足より体に出来ることがおおい。
(3)発疹
    
直径1-2mmから4-5mmの大きさで、柔らかい盛りあがった発疹で
    色は、皮膚の色かやや赤みがあります。
    発疹は、体のあちこちにバラバラに出来ることが多いようですが
    時に、集まって出来ることもあります。
(4)自然に治る
    大部分は、自然に消退します。ただし、その期間は
    およそ5-6ヶ月から、長いものでは3年かかるとされています。
●治療方針の違い
先生によっていろいろな意見があるようです。
主に皮膚科の先生は、人にうつるものものだから積極的に治療(いぼとり)しようとします。
一方、小児科では、良性でかつそのうち自然に消えるものなので、放置することが多いようです。
●治療方法
(1)イボ取り
   
先の鋭利なピンセットなどで、水イボの中身を押し出す方法が基本です。
    とても痛く、泣き叫ぶ子供を無理矢理押さえ付けて暴力的に
    むしり取るので、最善の方法とは言いがたいかもしれません。
    最近では痛みを減らすために、外用麻酔薬のシール(ペインレス)を
    イボ取り処置の30分から1時間前に貼っておくこともよく行われます。

(2)薬品を利用する。
   
いろいろな薬品が試されていますが、代表的な薬品は硝酸銀です。
    40%硝酸銀を水イボの頂点のみに少量塗布して、液が流れないように
    しばらく安静を保ち自然に乾燥させる方法です。
    うまくいけば、10-14日後には水イボはとれるようです。
    欠点としては、子供が動いてしまって薬品が周りの皮膚につくと
    (化学薬品による)火傷を起こしてしまうことがあります。
    また、イボ取りに比べると確実性に欠けることです。
●治療はどうするか
治療方法は上記のように、
(1)痛みを伴うが短時間ですむ方法
(2)痛みは少ないが、手間のかかる方法
(3)自然に放置しておく方法
などがありますが、どの方法を選ぶかは、かかりつけの先生と相談して下さい。
(子供さんの年令や性格、幼稚園や保育所、スイミングスクールなどに通って
いるかどうかなど、ひとりひとりの条件や親の考え方で変わってきます。
十分に話し合って決めて下さい。)

ただイボ取りをしても、しばらくはまた再発することはあること、
放置しておくにしても最低限の感染予防(タオルの共用は避ける
プールの後は十分身体を洗い流すなど)は必要です。