◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………
【2001/12/15】



◇第20回◇
今年最後のペ−ジに書き足したいこと

 今年も、あと半月で暮れようとしている。
私のホームページ「洋平の云いたい放題」は、今年3月5日に開設し、戦後北朝鮮からの引き揚げ体験記(第1〜4回)をはじめ、今回で20回目を迎えることができたが、今年はこれで最後である。
 これまで私のホームページでは、政治や経済など固い話が多かったが、来年は、今だから話せる私のいたずらや失敗談など、少し柔らかい話も時折書きたいと思っている。
今回は、今年1年間の「洋平の云いたい放題」を振り返り、書き残したことを中心に補完的に述べてみたい。

 今年4月 森前総理は退陣に追い込まれたが、その後 国民の圧倒的支持のもとに、小泉新政権が発足した。
森前内閣は、特に退陣に値する程の失政はなかったが、辞任に追い込まれたのは不人気の一語につきると思う。

 小渕元首相の病死の後を継いで首相に就任した森さんについては、総理に選ばれた過程が不透明だとか、密室で決められたもので正統性を欠くものだとの批判が当初から付きまとった。 しかし、これは全くのすじ違いだと思う。
 自民党の総裁を選ぶのは自民党の内部問題である。
多数を占める自民党の総裁は 総理になるわけだから、政権政党として総理不在という政治空白を避けるため、ああいう形で急遽森さんが総裁に選ばれたのは、やむを得なかったことと言える。
あとは国会で、多数決により森さんが総理に指名された、即ち正規の手続きを踏んでいるのだから何ら非難されることではない。

 更に、森さんについては、神の国発言やハワイ沖でのえひめ丸衝突沈没事件の時、ゴルフ場から官邸に戻らなかったことが、マスコミに叩かれ、国民の不評をかった。
 しかし、森さんの後援会での私的発言「神の国」発言がどうしてそんなにいけないのだろうか、私には理解できない。アメリカ同時多発テロに際して、ブッシュ大統領は「God Bless America」(神よ、アメリカに御加護を)と公式な場で堂々と言っているではないか。
イスラム諸国は、アラーという神の国だと思っているはずだし、欧米諸国はキリストという神の国だと思っているに違いない。
 「えひめ」丸衝突沈没事件についても、これは船舶衝突事故に過ぎない。ただ、相手が米原子力潜水艦で、こちらが宇和島水産高校の練習船であったというだけだ。
ゴルフ場に居た森さんは、情報は把握できる状況にあり、秘書官からも帰るに及ばずと言われていたし、総理大臣が急遽官邸に戻って指揮をとらねばならぬような緊急事態でなかったことは確かであり、そんなに非難さるべきことではないと思う。

 マスコミは、意図的に、このような取るに足らない些細なことを 針小棒大に報道して森さんの不人気を煽り、野党はこれを格好の材料として森総理を攻めたてた。
野党は勿論、マスコミも、批判するなら堂々と政策を批判してもらいたいものだ。
森さんが、以上のようなことが原因で辞任に追い込まれたと思っておられたとしたら、まことに気の毒だと言うべきだ。
 森さん退陣の原因は、小渕政権をそのまま継承し 旧態依然たる自民党の体質を引きずり、すでに限界にきている政策を転換せず、改革政治を打ち出せなかったことに敗因があったと言うべきである。

 2月9日、ハワイ オアフ島沖で発生した米原潜「グリーンヒル」と宇和島水産高校練習船「えひめ丸」の衝突事故は、将来ある若い生徒たちを含む9人が犠牲になるという痛ましい事件だった。
事故の責任は一方的に米潜水艦側にあり、その責任追及と相応の損害賠償を求めるのは 至極当然のことだ。
 しかし、事後のアメリカ側の対応は、日本側に対し 随分神経を使ってくれたようだ。
被害者への謝罪は勿論、多くの労力、時間や費用を使い、沈没した「えひめ丸」を浅瀬まで移動させ、行方不明者や遺品の捜索を行ってくれた行為は、当然とは言え 敬意を表したい。
これが同じ大国でも、相手がロシアや中国だったらどうだろう。
ここまでしてくれただろうか。

 今夏、与党三幹事長が、歴史教科書問題、靖国参拝問題で韓国を訪問したことは第14回の本ホームページで採り上げた。
 帰国した公明党の冬柴幹事長は、金大中大統領との会見時の話として、次のように述べていた。「日本の植民地時代、韓国の学校の生徒たちは強制的に神社参拝を強いられたそうだ。」と述べ、日本は、韓国の人たちに対し、こんなひどい仕打ちをしたことをよく認識し、反省すべきだという趣旨の話をしていた。
私に言わせると、冬柴氏の歴史認識はとんでもない誤りだ。

 当時、北朝鮮で小学生だった私たちは、毎月1日には、先生に引率されて神社に参拝し、皇軍の武運長久を祈ったものだ。(注:皇軍とは日本軍隊のことであり、当時は朝鮮出身の軍人や兵士も皇軍の一員だったのである)
その頃は、朝鮮人も日本国民だったのであり、当時の政府の方針としては当然のことだが 朝鮮人も同じ日本人だという立場をとっていたのである。
内地人(本来の日本人)にだけ神社参拝をさせ、朝鮮人にはさせないということ、即ち同じ日本国民でも 朝鮮人に対しては違う取り扱いをすること、それこそ当時は朝鮮人に対する差別なのである。
 韓国の大統領の言うことのみを鵜呑みにし、当時の実情や事実を考えようともしない冬柴氏には、歴史を語る資格はないと断ぜざるをえない。
 朝鮮人といえども、能力ある人は、政府機関でも民間会社でも責任あるポストに登用されていたということも、併せて当時現地に居た者として証言しておきたい。

 今年は不況で明け暮れ、アメリカの同時多発テロというおまけまでついて、あまりいい年ではなかったが、去る12月1日雅子妃殿下が、女児(敬宮愛子さま)をご出産されたことは、大変明るい、おめでたいニュースとして全国を駆けめぐった。
私も心から祝意を表するとともに、お子様がお健やかに成長されることを祈念したい。
これからは女帝問題をめぐって、皇室典範の改訂も検討されるだろうが、多くの国民の盛り上がりのなかで、ゆっくり論議されればよいと思う。

 少し明るい話としては、日本のプロ野球選手がアメリカ大リーグで活躍したことだ。
シアトル、マリナーズのイチローの活躍は我々の予想をはるかに超えたものだった。
首位打者、盗塁王、ゴールドグラブ賞、新人王などのタイトルを総なめにしたうえ、MVPにまで選ばれた。
佐々木や野茂の活躍も立派なものだった。また新庄も人気者になった。
マリナーズの試合はNHKBSで連日放映されたし、ワールドシリーズ、ダイヤモンドバックス対ニューヨークヤンキース戦は好試合の連続で、人気は、海の向こうの大リーグの方が、日本のプロ野球より上回る程だった。
日本のプロ野球も安閑としてはおられない。

9月30日には、シドニーオリンピック優勝者の高橋尚子選手が本人の予告通り、ベルリンマラソンで2時間20分を切る好タイムで世界記録を樹立した。
彼女のひたむきな努力には敬意を表したい。
この記録は間もなく ケニアのキャサリン・ヌデレバ選手に破られたが、彼女のことだから再度世界記録に挑戦するだろう。
期待は大きいが、あまり期待するのは彼女に可愛そうだ。

 さて、今年は色々な難問を抱えたまま年を越すことになるが、果たして来年はどんな年になるのだろうか。
 皆さん、どうか良いお年をお迎えください。来年もどうぞよろしく!(2001.12.15)

 次回は〔第21回〕「2002年今年はどんな年になるだろう」(2002.01.01)


 【出来事】
  • 12月1日 雅子妃殿下 女児ご出産(12月7日「敬宮愛子」さまと命名さる)
  • 12月5日 アフガニスタン主要四派 タリバン政権後の暫定政治機構について合意文書に調印(於 ドイツ ボン)
  • 12月6日 阪神タイガース 野村監督辞任表明(妻沙知代容疑者脱税逮捕事件)
  • 12月12日 イスラエル パレスチナ自治政府アラファト議長との関係断絶決める