◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………
【2002/07/01】



◇第33回◇
サッカーワールドカップ日韓大会閉幕

 2002(第17回)FIFAサッカーワールドカップ日韓大会は、5月31日 韓国ソウルW杯スタディアムでの開会式、フランス、セネガル戦のキック オフを皮切りに32カ国の熱戦が始まった。
6月30日、横浜での決勝戦ではブラジルがドイツを下して優勝、31日間に亘った大会は幕を閉じた。
 特筆すべきは、韓国が優勝候補の強豪チームを次々に倒し、アジア勢としては初めて4位になったことだ。
これは、強靭な身体能力に裏打ちされた不屈の精神力と国民総サポーターの熱烈な応援の賜物だったと言えよう。見事だった。
 日本チームは、予選リーグH組を1位で決勝トーナメントに進み、更なる期待が高まっていただけに 対トルコ戦に惜敗したのは残念な気もするが、冷静に考えてみると予想以上の成績を収めることができたし、開催国としての責任は十分果たしたと言える。
日本チームは、予選リーグを優秀な成績で勝ち抜いただけに決勝トーナメントの初戦トルコ戦では、僅かな気の緩みがあったように思う。
それは予選リーグが終わった時のインタビューで、某有力選手が、ひとつの目標は達成した、これからは自分のサッカーを楽しみたいと語っていたことにも現れている。 

 サッカーワールドカップ大会は、大変な盛り上がりをみせ、6月は、まさにサッカー一色に包まれた月だったと言っても過言ではない。
日本チームの試合には、普段 あまりサッカーに興味のない人々もテレビにかじりつき、その時間帯は サラリーマン達のオフイスも仕事にならならない程の過熱気味だった。テレビも最高の視聴率を記録した。
試合後は、熱狂した人々が大勢 街に繰り出し、お祭り騒ぎを演じた。マスコミも連日報道し、予選をH組を1位で通過した時などは、「歴史的快挙」等と最大限の表現で盛り上げた。

 他のスポーツにも、ワールドカップとか世界選手権は沢山あるのに、なぜサッカーはこんなに世界的に人気があり、国際試合になると これほど人々を熱狂させるのだろうか。
 団体戦であり スピードがあること、ボールを支配し 優勢に試合を進めているから必ず勝つとは限らない、一瞬の隙をついてシュートされるので油断も隙もない、最後まで目を離せない 手に汗握るスポーツということもあるだろう。
また、選手達が広いグランドで体力の限界まで死闘を繰り広げる姿に、人々は感動を覚えるのだろう。
ラグビーも似たようなものだが、サッカーでは12番目の選手と言われるサポーターの存在が 雰囲気を大きく盛り上げているようだ。
欧米のみならず、アフリカや南米にもサッカー強国が多く、これがまたサッカーを最高の国際スポーツにしているのだろう。
オリンピックではメダル獲得数が競われ、これは大体大国が優位を占めるが、この点でもサッカーは違う。

 大会が日韓共同で開催されたことも非常に良かった。
大会の準備段階では 日韓双方お互いに大会を成功させようという機運がまり、また大会期間中は お互いに頑張ろうと応援し合うムードになった。
日韓両国には、誤解に基づく問題など色々あるが、今回のワールドカップを通じての両国間の交流によって、それらが少しでも解消されるならば これは大きな収穫だったと言えよう。

 海外から多くのサポーターが来日した。
日本人は閉鎖的だと思っていたが、実際には 非常にフレンドリイだったというのが、来日した多くの外国人の見方だったようだ。日本を外国に知ってもらういい機会になった。
特に、外国チームを受け入れた地域の人たちの熱烈な歓迎や応援は、好感を与えたに違いない。
 カメルーンチームを誘致した大分県中津江村は 大成功を収めたと思う。
大分県の人にさえ あまり知られていない中津江村と 日本人には馴染みのないアフリカの小さな国カメルーンが一躍有名になった。
カメルーンチームが予定より5日間も遅れて来日したのも、結果的には中津江村のPR効果を高めた。
カメルーンチームは惜しくも決勝トーナメントには進出できずに帰国したが、恐らく日本に於ける大会は 彼らにとっていい思い出になったに違いない。

 心配されたフーリガンによる不祥事もなく、熱心なサポーターたちは、大会を盛り上げてくれた。
日本人サポーターの一部に警察のお世話になった者もいたが、他人に迷惑をかけるような者はサポーターとは言えない。

 今大会を通じて大きな問題点が二つあった。
一つは観戦チケットの販売問題である。はじめ頃の試合では、場外ではチケットが手に入らず涙をのんでいる人が大勢居るというのに、場内では空席が目立つという、まことに不合理な光景が見られたことである。
 もう一つが審判の誤審や不手際が多く指摘された大会であったということだ。
サッカーの場合、審判の誤審は 勝敗そのものを決定ずけてしまうケースも多い。
誤審は大会そのものをぶち壊してしまう、絶対にあってはならないことだ。
今回、誤審のために涙をのんだチームもあったことは、大変残念なことだった。
いずれも、深刻に受け止め、改善してもらいたいものだ。

 サッカー後進国 日本のサッカーも、ようやくここまで来た。これを契機にますます盛んになるだろうし、Jリーグの人気も一段と高まるだろう。
これからの日本サッカー界が楽しみだ。(2002.07.01)

 次回は〔第34回〕「小泉内閣の行方」(2002.07.15)

 【出来事】
  • 6月18日 ワールドカップサッカー決勝トーナメント1回戦で日本 トルコに敗れる
  • 6月19日 今国会会期を42日間(7月31日まで)延長
  • 6月19日 東京地検特捜部 鈴木宗男衆院議員をあっせん収賄容疑で逮捕
  • 6月20日 自民党党紀委員会 田中真紀子氏に2年間の党員資格停止処分決定(秘書給与流用疑惑問題)
  • 6月21日 衆院 鈴木宗男議員辞職勧告決議案可決
  • 6月21日 医療改革関連法案衆院で可決 参院へ送付
  • 6月21日 道路関係四公団民営化推進委員会委員に猪瀬直樹氏等7人を決定
  • 6月26〜27日(現地時間) サミット(第28回主要国首脳会議) カナダ カナナスキスで開催
  • 6月29日 韓国西海岸沖の黄海で 韓国 北朝鮮の警備艇が銃撃戦 韓国側に死者行方不明5名重軽傷19名高速艇1隻沈没の被害
  • 6月30日 ワールドカップサッカー決勝戦 ブラジルがドイツを2対0で破り優勝(於横浜) 尚 3位はトルコ(29日3位決定戦で韓国を3対2で下す)