◇第101回◇
中国、韓国の反日運動の裏にあるもの
最近、中国、韓国の反日運動が高まってきた。
特に中国では 去る4月9日頃から、反日デモによる北京の日本大使館などに対する投石や破壊活動が行われ、その後も反日デモによる破壊行為は 上海等中国各地に広がった。
中国当局は、これらの違法行為を取り締まるどころか、容認する姿勢を示した。我国施設に対する被害補償や謝罪要求に対しても、原因は日本側にあるとして拒否している。国際法に照らしても、また国際常識にも反する無法な中国政府の態度と言わざるを得ない。
4月20日頃から、中国政府は ようやくデモの沈静化に乗り出したが、自ら火をつけておいて 不利になると火消しに廻るとはあきれた国だ。
こんな国に オリンピックを開催する資格はない。
一体日本が、中国に何をしたというのだろう。
反日のために捏造された中国の歴史認識、徹底した中国の反日教育(教科書)にも、日本は干渉せず 耐えてきたではないか。
靖国参拝に、ケチをつけるのは完全な内政干渉だ。
中国側こそ 原潜による領海侵犯や日本の排他的経済水域境界線を越境しての海底資源開発を一方的にやっているではないか。
日本側の穏やかな抗議も無視している。
中国に対しては、OECDによる多額の経済援助までしてきた。
我々の常識では、反日運動の理由が分らないのである。
しかし、反日運動には原因や理由があるはずだ。
中国人、朝鮮人は、無意識にではあるが、日本(人)に対するコンプレックスを潜在的に持っていることを、まず挙げねばならない。
これが最近の中韓両国の反日の動きの根底にあることは間違いない。
それは、近代の中朝の歴史を考えれば頷ける。
中国については、日清戦争(1894〜95)後、清国の弱体が暴露されると、西欧列強は競って中国へ進出し、利権の獲得競争を展開した。中国は、独立国とは言えない程の屈辱を受けているのである。
朝鮮は、近代史において名実共に独立国であったことはない。長く明や清国の隷属国であった。(韓国はこれを認めたがらないが…)
このような状況の中で、日本だけが明治維新を経て いち早く近代国家になり、世界の列強の一員に伍した。
第2次大戦で、あれ程壊滅的な被害を受けたにも拘らず、戦後世界第二位の経済大国にまで のし上った。
同じ顔をした同じ東洋人であるのに 日本だけがなぜ、という意識、西洋人に対するのとは違ったコンプレックスを潜在的に持っていると見るべきだろう。
元々、日本に対し 潜在的なコンプレックスを持つ国民に、反日感情を植えつけることは容易である。
戦後、韓国、北朝鮮が独立した時、米国、ソ連に亡命していた徹底した反日主義者の李承晩や金日成が米ソ両国の思惑で夫々の国のリーダーになり、一貫した反日教育が行われてきたことも無視できない。
また、最近の韓国では、盧武鉉大統領になってから、韓国政権が親北朝鮮路線とともに反日路線を採りだしたことも見逃せない。
(例えば 最近、韓国 全北大学博物館に 朴政権時代に植えられた樹齢30年余の“ヒマラヤシダ”が 『朴政権時代の親日の残骸』だとして伐採された。まことに愚かで 異様な雰囲気としか言いようがない。)
中国(韓国も同じ)国民の民度は まだまだ低いし、政治や政府の国際感覚も未成熟である。
民度が低いこのような国を統治するには、徹底した独裁政治を行うか、民族主義的な愛国心を煽り、それを利用する政治手法が有効だ。
今や独裁政治は国際社会から非難を浴びる時代だ。中国、韓国共、後者(愛国心)を選択しているようだ。
民族主義的な愛国心というものは、仮想敵国を作り 常に国民をある種の緊張状態におくことによって、高揚される。
(昭和20〜30年頃の労働争議で未成熟な労働組合が採った手法に似ている。常に悪いのは会社、会社憎しの感情を組合員に徹底して植え付け、団結を図るという手法だ。)
全くの平和で、国民が満足している状態では、愛国心は生れない。平和ボケしている今の日本がまさにそうだ。日本では愛国心と言う言葉さえタブー視されている程だ。
それにしても、愛国心高揚のために利用される日本こそいい迷惑だ。
反日運動のもう一つの要因は、これまで日本政府がとってきた主体性のない弱腰外交にある。
これまで、中韓両国の理不尽な要求や内政干渉に対して、さらには我国の主権に関わることについても、我国は はっきりした態度を示さず、曖昧な外交姿勢に終始してきた。日本には、どんなことを言っても、どんなことをしても、弱腰の日本政府は まともな反発もできないという印象を相手に与えてしまった。
島根県が「竹島の日」条例を制定したのは、政府の無為無策を島根県が補った形だ。
今日の中韓両国の反日運動の大きな原因が、言うべきことも言わない、曖昧で場当たり的な我国外交にあったことは間違いなく、政府は 大いに反省すべきだ。
今の中国政府の無法な姿勢や態度を、このまま無視するわけにはいかない。
これまでの弱腰外交や曖昧外交を転換して、相手方の理不尽な態度には毅然とした対応をすべきである。
中国の誤った反日歴史認識や反日教科書には、こちらから堂々と抗議すべきだし、注文もつけるべきだ。
。(我国の歴史教科書等に対する理不尽な中国側の干渉は、毅然として撥ね付けるべきは当然。)
靖国参拝への言いがかりは、内政干渉だとはっきり表明して問題にすべきではない。
我国への主権侵害行為(例えば、潜水艦による領海侵犯、主権侵害の恐れある海底資源開発etc)には、毅然たる対応をとるべきだ。
尖閣諸島、沖ノ鳥島等が明らかに我国固有の領土であることは、明確に 繰返し 主張しなければならない。
相手国のことを考えない身勝手な自国中心主義が、我国には勿論、国際的に通用しないということを、中国政府によく認識させなければならない。
これからの中国の出方如何にによっては、2008年の北京オリンピックのボイコットも選択肢の一つと考えて対応すべきだ。
反日教育をする等、日本との友好を望まない国に、こちらから いくら日中友好、日韓友好を叫んでも意味はない。
相手の立場を強くするだけだ。今、こちらから積極的に友好を呼びかける時期ではない。
友好の前提は、まず 中韓両国が、反日教育を止める等反日姿勢を転換することだ。
それは我国から先方に強く要求しなければならない。
去る4月23日のAA会議に於ける日中首脳会談(小泉、胡錦濤)でも、中国からデモによる破壊行為の謝罪や反省は聞かれず、逆に注文を付けられるばかりではなかったか。我国の主張を、はっきり述べることもできない小泉さんの外交は失格だ。(2005.05.01)
次回は(第102回)
「JR西日本の電車脱線衝突事故について」 (2005.05.15)
【出来事】
- 4月16日 中国上海市で大規模な反日デモ 日本総領事館や日本料理店等への投石等で被害多数 デモの一部暴徒化
- 4月17日 日中外相会談(町村信孝外相 李肇星外相) 中国側 反日デモによる被害補償 謝罪を拒否
- 4月19日(日本時間20日) ローマ法王選出会議(於バチカン市国) ドイツ出身のヨーゼフ・ラッツィンガー枢機卿(78)を第265代法王「ベネディクト16世」に選出
- 4月20日 午前6時11分頃福岡県で震度5強の地震 震源地福岡県西方沖
- 4月22日 アジア・アフリカ首脳会議(AA会議)開幕 於インドネシア ジャカルタ (23日夜小泉首相と胡錦濤国家主席が日中首脳会談)
- 4月25日 尼崎市のJR福知山線で列車脱線衝突事故 死者107人重軽傷者460人の大惨事となる(死傷者数は4月30日現在)
|