◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………
【2005/08/01】



◇第107回◇
保守と革新

 “保守”という言葉を広辞苑で見ると 「 旧来の風習・伝統を重んじ、それを保存しようとすること 」、“保守的”とは「 新しいものをきらい、旧態を守ろうとするさま 」 等と書いてある。
“革新”とは 「旧来の組織・制度・慣習・方法などをかえて新しくすること 」、また“革新的”とは 「 制度や組織を変えて新しくしようとする傾向のあるさま 」等と書かれている。

 自民党は保守政党であり、社民党や共産党は革新政党だと言われる。
社民党は 保守政党だ と言ったら 社民党の人は反発するだろう。しかし、現状を 少しでも変えようとすると すぐ反対する社民党のどこが 革新的なのだろうか。
我国憲法は、戦後 占領軍によって作られ、しかも半世紀以上経過して 現状にそぐわなくなっているのに、何が何でも改正絶対反対を叫ぶ土井たか子氏に象徴される社民党こそ、頑固な保守の典型と言うべきである。
 革新とは、より良きものへと現状を変革していくことである。
小泉さんが唱えた構造改革等は、革新的と言える。(ただし、小泉改革は、保守勢力の強い抵抗で実現していない)
自民党は、今問題になっている郵政民営化の党内論議をみても、反改革的体質が根強く、後向きの文字通り保守政党である。
 改革は現状を変えるのだから、その過程で 多少の摩擦や痛みが生ずるのは当然だ。その痛みを乗り越えてこそ、真の改革ができる。
我が国の政治家は、党派を問わず、大衆迎合主義、事なかれ主義、きれい事主義等で覆われている。
したがって、我国には、少しでも痛みを生ずるような革新的な政策を訴え、実行しようとする政党はない。即ち、革新的な政党は存在しない。世間で革新政党と言われている社民党や共産党ほど実は保守的性格が強い。
 どこからも文句や不平が出ない現状維持が、当面は最も安易で無難だ。我国の政治は、そこに陥っている。
しかし、これでは進歩はない。そこには、衰退の道しかない。

 官僚の世界は、中央、地方を問わず、保守の典型と言っていい。
彼らの仕事は、全て先例によることになっており、新しい手法は タブーになっている。
これは責任を回避するための保身からきている。
こんな世界では、改革も進歩も望めない。官僚任せの政治が、国を駄目にする所以はここにある。

 革新的だと言われている労働組合は、実は最も保守的な団体だ。
現状維持や既得権擁護に固執するのが 労働組合だ。企業の組織や給与体系等をより合理的なものに変えようとする時、反対する労働組合を説得するのは大変だ。
取りあえず、現状に各人が満足?している状態を いじりたくないと言うのが、労働組合の本能だろう。
労働組合が保守的であるのは、宿命のような気がするのだが、労働組合自身は自分達が最も革新的だと思っているし、世間もそう見ている。そこが私には、合点がいかない。
(連合の笹森清会長らは、6月29日 郵政民営化が憲法違反だとして訴訟を提起した。このことからも、労働組合が 如何に改革に背を向け、保守的であるかが分る)
 世間では、左寄りを革新、右寄りを保守と言う傾向にあるが、これは明らかに言葉の使い方の間違いだ。

 政治も労働組合も保守的だとすれば、革新的なところは、一体どこだろう。
今、立派な業績を挙げている企業、成長する企業こそ革新的と言うべきだろう。
かっては立派な会社だったが、現状に甘んじて改革を怠ったため、衰退したり、消滅した会社の実例は多い。
常に先を見越して、時機に応じた対応や弛まない改革を重視し、実行する革新企業こそが、厳しい競争を勝ち抜いていくことができる。

 政治が、大衆迎合主義や事なかれ主義等に陥り、必要な改革を怠れば、その国は、将来必ず衰退していく。子孫の繁栄は望めない。
明治維新の時のように、国家、国民の将来を憂い、改革に燃え、国民の心をつかむ強いリーダーは 最早 我国には 出現しないのだろうか。(2005.08.01)

 次回は(第108回)「終戦の詔勅(玉音放送)」(2005.08.15)
 【出来事】
  • 7月15日 九州南部地方梅雨明け
  • 7月16日 四国地方梅雨明け
  • 7月17日 九州北部地方(含山口県)梅雨明け
  • 7月18日 中国、近畿、東海、関東甲信地方が梅雨明け
  • 7月21日 ロンドンで同時多発テロとみられる地下鉄で3件 路線バスで1件の小爆発事件発生
  • 7月21日 中国人民銀行(中央銀行)人民元の為替レートを対ドルで約2%切り上げると発表
  • 7月23日 エジプトのリゾート地シャルムエルシェイクで車数台の爆発テロ ホテル等に被害 死者88人負傷者200人以上
  • 7月23日 北陸地方 梅雨明け
  • 7月23日 関東地方で強い地震(足立区で震度5強) 交通機関が大幅に乱れる
  • 7月24日 大相撲名古屋場所千秋楽 横綱朝青龍が13勝2敗で優勝
  • 7月26日 北朝鮮核問題をめぐる第4回6ヵ国協議始まる 於北京
  • 7月26日 野口聡一氏搭乗の米スペースシャトル「ディスカバリー」打ち上げ