◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………
【2005/11/15】



◇第114回◇
靖国問題を考える(T)

 靖国神社の秋季例大祭初日の10月17日に 小泉さんが、同神社を参拝した。
小泉さんは、これまでと同様、国のために命を捧げた方々を追悼し 二度と戦争を繰り返してはならないとの想いで参拝したと述べている。
案の定 今回もまた中国、韓国が激しく反発し、外交日程にまで影響を及ぼすというのだから、これは典型的な内政干渉だ。
中国は、有人宇宙船神舟6号が無事帰還した17日に参拝したことは、中国人民に対する重大な挑戦だ等と抗議してきた。中国の宇宙船が無事帰還しようが墜落しようが 関知したことではない。中国の態度は極めて幼稚だが高飛車的だ。
 国内にも、小泉さんの靖国神社参拝反対論があるが、一体どこを問題にしているのだろう。

 中国や韓国が反対するのは、A級戦犯が合祀されているからだと言う。
国内の反対意見は、総理の靖国神社参拝が 憲法第20条(信教の自由、国の宗教活動の禁止)に違反するからだと主張する。
更に、中国や韓国が反対しているから、参拝すべきでないと言う意見もあるようだ。(公明党等)

 中国や韓国が嫌うA級戦犯とは、そんなに極悪人なのだろうか。決してそうではない。
A級というのは、大東亜戦争に関与した指導者として、戦後、極東国際軍事裁判(東京裁判)により、有罪とされた人達である。
東京裁判は、勝者が敗者を一方的に裁くもので、実態は敗者に対する制裁、復讐であり、日本国民に対する見せしめでもあっただろう。どう見ても この裁判の正当性を認めるわけにはいかない。
東京裁判の判事の一人、インドのラダ・ビノード・パール判事は、当時 日本無罪論を発表し、“日本を裁くなら連合国も同等に裁かれるべし”と述べている。
しかし、当時、敗戦国として主権を奪われていた日本は、東京裁判の判決を受け容れざるを得ない立場にあったのである。
 戦争責任と言うならば、当時の“一億一心”という標語に見る通り、全国民がこぞって戦争に参加したものだ。
国のために 戦争責任を一身に背負って散って逝ったのが、A級戦犯だというのが、私の思いだ。
勿論、指導者として国を破滅に導いた責任は大きい。それは日本国民が総括して決めるべきことだ。
 因みに、A級戦犯として終身禁固刑となった賀屋興宣氏は、その後名誉回復して法務大臣等国の要職に就任しているし、岸信介元総理大臣もA級戦犯の容疑者だったのである。

 中国や韓国は、靖国=A級戦犯を反日のシンボルとし、外交カードに利用しようとしている。
対中、対韓関係を悪化させないために、総理参拝の真意を もっと十分相手国に説明すべきだという意見がある。
去る10月20日、自民党前副総裁山崎拓氏は、ソウルで韓国のチョン・ドンヨン統一部長官と会談し、総理参拝の真意を伝えようとしたが、逆に抗議を受けて帰る始末だ。愚かなことだ
 小泉さんは 靖国参拝について、戦没者の追悼と不戦 平和を祈るためだと繰返し説明している。この説明で十分ではないか。 これ以上 何をどう説明せよと言うのだろうか。
靖国問題を外交カードに使おうとする国に対して、どんなに説明しても了承するはずがない。参拝を認めれば、外交カードとして使えなくなるからだ。
 真意の説明と称して言い訳をする必要はない。言い訳をすればするほど、外交カードとしての効用が高まり、相手の外交策略にまんまと乗せられるだけだ。

 総理の靖国参拝は、アジアの近隣諸国の反発を招いているとのマスコミ記事を 目にすることがあるが、これは誤解を招く。反対しているのは中国、韓国、北朝鮮ぐらいだ。
インドネシアのユドヨノ大統領は、総理の靖国参拝について「国のために戦った兵士のために、お参りをするのは当然のことだ」と述べている。(今年6月大統領来日時、安倍晋三・自民党幹事長代理=当時=との会談で)

 中韓両国は、反日教育の中で、靖国神社を日本軍国主義の象徴と位置づけ、長年に亘って国民を煽ってきた経過があるため、靖国問題を簡単に収めることはできないだろう。
しかし、我国にとっては 言われなき不当な内政干渉であることに違いはない。
 対中韓関係が損なわれることは、好ましいことではない。しかし、中国や韓国は、対日関係の悪化はもっと困るに違いない。最近 中国に反日抗議行動を規制する動きが見られるのは、その証拠だ。
 国のリーダーたる総理大臣が、国家、国民のために尊い命を捧げた方々を追悼することは当然だし、これからも靖国神社には 毅然として 堂々と参拝してもらいたい。
外国からの内政干渉には、些かも左右されてはならない。(2005.11.15) (次回につづく)

 次回は(第115回)「靖国問題を考える(U)」(2005.12.01)

  【出来事】
  • 11月1日 第163特別国会閉会
  • 11月3〜4日 対北朝鮮政府間協議(結論出ず) 於北京
  • 11月7日 チリのサンティアゴに滞在中の元ペルー大統領フジモリ氏を同国警察が拘束(ペルー政府の要請に応じたもの)
  • 11月8日 フランス 暴動鎮圧のため非常事態宣言 10月27日パリ郊外の移民街で起きた暴動がフランス全土に拡大 放火車両は累計約5,000台以上
    周辺国にも波及の可能性(ドイツのベルリンやベルギーのブリュッセルでも車両放火事件が発生)
  • 11月9日 北朝鮮核問題をめぐる6ヵ国協議再開 於北京(11日まで 結論出ず)
  • 11月9日(日本時間10日未明) ヨルダンの首都アンマンのホテル3か所で同時多発爆破テロが発生 59人が死亡 100人以上が負傷した模様
  • 11月10日 「KONAMI CUPアジアシリーズ2005」(日本 韓国 台湾 中国の野球代表チームが参加)開幕 13日の決勝戦でロッテ(日本)がサムスン(韓国)を降し優勝 於東京ドーム
  • 11月13日 大相撲九州場所初日(福岡国際センター)