◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………◇ これまでの云 い た い 放 題 ………
【2007/03/01】



◇第145回◇
大相撲と外国人力士

 毎場所 大相撲が始まると、テレビ観戦が楽しみだ。
特に贔屓な力士はいないが、土俵上での一瞬に 全力を出し切っての勝負には、醍醐味がある。

 とりわけ横綱朝青龍については、仕切り制限時間一杯になった時、全身から ほとばしる気合、素早い技で相手を圧倒する技量には感嘆する。
先場所(平成19年初場所) 朝青龍は、26歳で20回目の優勝を成し遂げた。これは元横綱大鵬の記録を破る最速記録だそうだ。(初土俵から49場所目 新入幕から37場所目での20勝達成は、大鵬の夫々57場所目 39場所目の記録を抜いて史上最速)
幕内力士の中で 特に体格に恵まれている方でもないのに、安定した強さを発揮するのは、優れた能力に加えて、強靭な精神力があるからだろう。
朝青龍には、マナーの面で批判を受けたり、物議をかもすようなこともあったが、3年以上の長きに亘って 一人横綱として大相撲界を背負ってきた功績は、それを打ち消して余りあると思う。

 今年の3月場所番付表で見ると、幕内力士42人中、13人が外国人力士である。特に横綱、大関 6人中、外国人力士が 半分の3人を占めている。横綱 朝青龍、大関の琴欧洲、白鵬抜きの大相撲ではつまらない。今や我が国の国技 大相撲は、外国人力士によって支えられていると言っても過言ではないだろう。

 昔の職人の社会は、徒弟制度によって成り立っていた。例えば、大工になろうとすれば、棟梁の家に住み込みで弟子入りして 厳しい修行を積んで 一人前の大工になったものだが、そんな社会は とっくに消滅してしまった。
 唯一、古式に則った純日本的な伝統文化を維持しているのが 大相撲の世界である。
相撲部屋制度は、日本の中でも特異な社会だが、外国人力士達は、言葉は勿論、風俗習慣も全く違う環境の中で、厳しい稽古にも よく耐えて頑張っている。
日本人が失ったものを 見せてくれていると感じることもある。我々日本人も見習うべき点が多い。
プロ野球にも 外国人選手は 大勢いる。しかし、同じ外国人でも 力士の場合は、伝統的な相撲界のしきたりが完全に守られている。
例えば、巨人の4番打者韓国人の李承Y(イ・スンヨプ)選手は、チーム全員が参加する必勝祈願にも、神社であることを理由に参加しない。(勿論 神社に参拝する しないは 本人の自由だ)
外人野球選手には通訳が必要だが、外国人力士がインタビューで受け答えする日本語は、日本人と ほとんど区別がつかないくらい上手だ。日本人よりも日本的な部分もあるし、私は こんな外国人力士が大好きだ。

 最近相撲人気に 少し陰りが出てきたようだ。若貴時代のように強い日本人横綱が居なくなったのも一因だろう。
今の若者達は、根性や忍耐に欠けていると言われる。 修行の辛さ、勝負の厳しさに耐えられず、相撲部屋へ入門する若者が激減している。
これからは、学生時代に相撲の魅力を習得した大学卒力士の比重が増えると思われる。
また、外国人力士の活躍も大いに結構、だが国技である大相撲の主役は、やはり日本人力士であって欲しいと思うのは、国民の自然な気持ちだろう。横綱がモンゴル出身の朝青龍ただ一人というのは、淋しい限りだ。
多くの相撲フアンは、朝青龍を凌ぐ日本人横綱の出現を待望している。日本人力士の格段の奮起を促したい。

 我が国では、野球やサッカーなどのプロスポーツも人気がある。
しかし、大相撲には 伝統を守る国技として 国民的人気が絶えることはないだろうし、いつまでも今の形で残していくべきだ。
プロ野球等に比べて 力士の待遇は 決してよいとは言えない。相撲人気がもっと高まれば、力士の待遇も改善することができる。力士志望の若者が増えてくれば、大相撲には活気がよみがえり 更に魅力あるものになる。相撲関係者の努力に期待したい。
 来る3月11日から始まる春場所が楽しみである。(2007.03.01)


 【ちょっと一言】
 「子供は国の宝」
という言葉が国会で問題になった。
安倍首相が 今国会の施政方針演説の中で「子供は国の宝」と言ったことを、民主党の千葉景子氏が 参院厚生労働委員会で 取り上げて問題にした(2月15日)。
「子供は国の宝」という言葉のどこが悪いのだろうか。まともな常識人には とても理解できない。
しかし、千葉女史は「子供は国のために生まれるのではない。子供は経済や年金のために生まれるのでない」と言って噛み付いた。
さすが 弁護士出身の千葉女史と言いたいところだが … 揚げ足取りも ここまでくると 愚かさを通り超えて滑稽であり、漫画的だ。
先生と呼ばれる彼女には、品位どころか 羞恥心もないようだから なお始末が悪い。
こんな馬鹿げた質問にも まともに答えねばならない安倍さんも気の毒だ。
笑いものになるような質問はやめて、民主党は 限られた質問時間をもっと有効に使うべきだ。(2007.03.01)

 次回は(第146回)(2007.03.15)
  【出来事】
  • 2月18日 第1回(2007)東京マラソン開催 優勝ダニエル・ジェンガ(ヤクルト=ケニア) 2位佐藤智之(旭化成) 3位入船敏(カネボウ)
  • 2月20日 米チェイニー副大統領来日 21日安倍首相 麻生外相と夫々会談 22日豪州へ向けて離日
  • 2月21日 日本銀行 金融政策決定会合で政策金利を現行年0.25%を0.25%引上げて0.5%とすることを決定
  • 2月24日 宙航空研究開発機構(JAXA) 情報収集衛星(IGS)「レーダー2号」を搭載したH2Aロケット12号機の打ち上げに成功 於鹿児島県種子島宇宙センター