(No.010)

◇日本が島を守ってくれた (スマトラ沖大地震)

インド洋大津波…モルディブに防波壁で支援  

 【マレ(モルディブ)福本容子】 「日本の支援がなかったら、マレはなくなっていただろう」
モルディブの人口の約3分の1が住む首都マレでは、日本からの公的支援で建設された防波壁が、島を津波の大惨事から守ってくれたとの見方が広がっている。
海抜1メートル程度しかない約1,200の島々から成る同国は 地球温暖化の進行で 国全体が沈みかねないとの不安を抱え、常に海面上昇への恐怖と隣り合わせで生きてきたが、88年以降、進めてきた首都の護岸工事が壊滅的な被害を回避するのに貢献したと、島民は口々に語った。
 災害対策本部の置かれたマレ市のイスカンダール小学校校庭で ボランティア活動を指揮する元オリンピックマラソン選手のフセイン・ハリームさん(35)。彼に なぜマレは3分の2が冠水しながらも死者が出なかったのだろうと尋ねた。
するとすぐに答えが返ってきた。「10年以上かけて造った防波壁が大いに助けになった。日本の援助のおかげだと聞いている」
「日本モルディブ友好のため
日本の支援で建設された」
と記載の防波壁の記念碑
 その防波壁を見たくて 市南部の海岸まで案内してもらったタクシー運転手のアハメド・シャフィールさん(30)も 「日本が造ってくれたあの壁がなかったら 今ごろマレはもうない」 と語り、「助けてくれた日本人から こんな時に金を受け取るわけにはいかない」と料金を言ってくれなかった。
 大統領府によると、日本はモルディブ最大の援助供与国で13年をかけた防波壁工事の費用6,600万ドルの主要部分を 日本の政府開発援助(ODA)が支えたという。
海岸通りには、「日本とモルディブの友好のため 日本政府が提供した支援で造られた」と消波ブロックに記した記念碑が 海に向かって建っていた。(毎日新聞 2004年12月28日 東京夕刊)

 【モルディブ共和国の説明】
 モルディブ共和国はインド洋に浮かぶ1,198の小さな島々で構成された人口26万余、イスラム教の国です。(左地図参照)
各島がサンゴ礁ででき、海抜が最高でも2メートル足らずのため、地球温暖化による海面上昇が問題になっています。
島々は、美しい白い砂浜とラグーンが魅力で人が住んでいるのは199島のみです。
1972年 最初のリゾート地ができて以来、リゾート島と観光客の数は増えつづけています。
 そんなモルディブの中心地となっているのが、首都マレで 国の人口の約4分の1が集中しています(マレの人口約6.4万)。この島は、街のあちらこちらに建っているモスクと、白い壁や塀とブルーやグリーンの窓枠や木戸のコントラストが印象的な街並みとなっています。