イージースリップ研究レポート
応用編
型制作の費用と時間を考えると同じ物ばかり型抜きするのもまた1、2体しか抜かないのももったいない話です。そこで型の特徴を活かしてこんな方法をご紹介いたします。
例えば同じ人形をつぶり目にしたいとか、オープン(クローズ)マウスにしたいということは制作していて良くあることです。しかし、石塑粘土による直付け制作の場合は別個に作るということになります。ですから例えば、ある人形がそのまま目を閉じた(あるいは口を開いた)状態をそこだけ変えて作るのは難しいことになります。
ところが、鋳込み型ですと頭部の型の面(おもて)部分だけ希望の形に作りなおせばいいわけです。
鋳込み型を作った際の原形が残っていればその原形を希望の形に修正し顔正面の部分だけを新たに石膏型に起こすのです。つまり、修正を施した原形に後頭部、側頭部など旧割型を組んだ状態で(当然離型剤を塗って)顔正面部分だけに新たに石膏を流し込めば良いのです。写真の様に組んであとは板で囲むわけです。(赤い部分が修正した箇所)
もし、以前の原形が型作りの際破損してしまった場合や全く顔の造作を変えたい場合も面の部分のみ粘土などで作り直せば(その際他の割型と合うようにする注意が必要ですが)同様に他のパーツが共通に使えて人形の表情をかえることや、作品イメージを(顔だけですが別の人形に)変えることができます。ただし、厳密にいえば骨格が変わるわけではないので全く別の人形になるとは言えないでしょう。とはいえ、一つの気に入ったボディでバリエーションをいろいろ試せるので有効な方法ではないでしょうか。
作例、原形より目を大きく、少し鼻翼を大きくしオープンマウスにした。(上元型、下修正)
イージースリップ1
イージースリップ2
イージースリップ3
イージースリップ4
焼成窯導入編
焼成窯テスト編