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ここ数年、創作人形の世界ではポーセレンスリップ(ビスク)による制作に手を染める人が増えている様です。それに伴ってか、国内外のお手ごろ価格の焼成窯がクラフト用品を扱うお店でよく見かけるようになってきました。
かく言う私も自宅に焼成窯を導入しましたので、製品の選定から購入までをレポートしてみたいと思います。これから窯を購入しようとお考えの方の参考になれば幸いです。
●製品の選定
私が自宅に窯を導入する際に考慮した点は以下の事項でした。
1、価格。出来るだけ安く。希望としては10万円代くらい。
2、大きさ。
3、一般家庭用電源100Vで使用できるもの。
4、信頼性
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1、価格ですがやはりこれが一番の問題になるのではないでしょうか。趣味で使うとなれば出せるお金も限度があろうと言うもの。それほど頻繁に焼成をかけるわけでもなく、人形制作という用途に限れば、厳密な温度管理もそれほど必要がないので手ごろな価格の製品が見つかると思います。
2、大きさ。自宅に設置可能な大きさか、自分の作品が焼ける容積があるかが基準になります。価格が安くても自分が制作する人形のパーツが焼けなければ意味がありません。かと言ってあまり大きいものですと設置場所に困ります。一般に窯の容積は値段によって比例します。残念ながら100V仕様の窯では、1メーターを超える人形のボディのパーツなどは分割しないことには焼成は不可能でしょう。しかし、大きいものは型作りから、鋳込み、脱型、焼成の一連の作業が難しくなります。その辺はご自身の制作スケールに合わせてお考えになってください。
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3、窯の導入に当って是非ともやらねばならないことの一つに電源の確保があります。一般住宅の場合は、契約電力が100V30〜40A位でしょう。しかし、窯の多くは200Vで使用するものがほとんどで100Vで使える製品は限られてきます。では、200V仕様の窯かというと使用には200Vの電線を引き入れなればならず、その費用に10万円程かかるとのことです。自分の場合は一度に大量に焼成したり、大きなパーツを焼く予定はなく、窯購入以外の出費としてはかなり大きな出費なので考えにくい選択肢でした。
4、製品の信頼性については、私自身述べられる材料(経験)があまりないのですが、実際に使っている人に聞いてみると言うのが一番だと思います。メンテナンスの必要性からアフターサービス等はおろそかに出来ませんので、購入の際はサポート体制がしっかりしているかどうかの確認が必要でしょう。もっとも窯自体はその構造の単純さからかあまり故障はしない様です。
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以上のようなことを判断材料にし、決定したのが米スカット社が製造販売している609型という窯でした。この窯の特徴は100Vで使えることと、炉の容積が(私が比較した範囲の)他の100V仕様の窯と比べて大きい事、価格が10万円代前半であることです。しかも、身近に同タイプの窯を使っている人がないかトラブルが有った時相談できるのでき、また薦めてくれた事がこの製品を選んだ大きな理由でした。
この製品は造型素材のメーカー・パジコの子会社「アートファクトリー」が輸入販売しているものでサポートの点でも安心できますし、焼成に必要な備品も全て同時にそろえる事が出来ました。 |
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さて、そうこうしている内に窯が我が家にもやってきました。
まず、窯に火を入れる前に配線工事をしなければなりません。小さな窯でもエアコンをフル稼働させる位の電気を喰いますので、配線を太いものに換えなければなりません。およそですが、(注:製品によって違いが有ると思います。)100V仕様の窯では20Aが必要になります。ですから家全体の電力容量が20A以下なら30A以上にしておく必要があります。そうしないと窯たきの時は他の電気製品が一切使えないことになります。またコンセントも3極タイプ(輸入品の場合など)のものだとそれに合わせた差し込み口にする必要もあります。配線等の電気工事はそれぞれの住居の状況や購入した窯の仕様によって異なりますのでマニュアルを参照の上、電気工事店にご相談して下さい。 |
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●電気工事および焼成テスト
我が家の場合は契約アンペア数が40Aで、各コンセント毎に20Aのブレーカーが付いていました。
配電盤に1つ、20Aの予備があったので、これを窯専用の電源にすることにしました。ところが、電気屋さんに見てもらうと窯の設置位置までの配線の取り回しが煩雑になるとの事でやむなく断念。リビングのエアコン用コンセントから分岐させて窯用にコンセントの差しみ口を増設しました。
(写真を参照の事)ですから、窯焚きのときはエアコンが使えないと言う事になってしまいました。あまり頻繁に焼成するわけでなしと割り切りました。(涙)その際、このコンセントのブレーカーを30Aのものに交換しました。これは過剰に電流が流れた時、窯の電気が落ちるのを防ぐように余裕を持たせるためです。
工事時間は1時間半程、費用は税込みで¥7800でした。
これで電源は確保されました。後は、窯が設定された通りの温度が出るかテストするだけです。 |
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