キルンレポートその2テスト編

さて、いよいよテスト焼成です。私が購入した窯は販売元ではマニュアル機と呼ばれていますが、特定の温度になると曲がるゼーゲルコーンと呼ばれる小さな釉薬の欠片(写真3枚め参照)とそれをはさみ込むキルンシッターという機構で温度調節をする仕組みからすると半自動と呼べるかも知れません。よって焼成には焼成温度に合わせてゼーゲルコーンを使い分けます。
通常の窯のテストでは6番のゼーゲルコーン(1204℃)を使い炉内に5、6、7番のテストコーンを立てます。この6番のコーンはシーリーのポーセレンスリップが指定している本焼きの温度です。(スリップのボトル下部に記載あり)このテストコーンの焼成具合を見て適切な温度まで達しているか判断します。ついでに本焼きの準備として棚板にコーティング剤(写真左)を塗り一緒に焼成します。

1204℃に達して窯の電気が切れれば写真のようなコーンの状態になるはずです。(左から5番-1185℃、6番-1204℃、7番-1220℃)もし、写真のような具合になっていない場合は、キルンシッターの調節が必要になります。調節の仕方は添付のマニュアルをご覧ください。焼成中の注意点としては電源コードや配線、コンセント部が異常に熱くなっていないか確認して下さい。異常過熱は火災の原因になりますから使用を中止して電気店に相談して下さい。通常ですとほんのり熱くなる程度のはずです。(私の場合)

実は、このテスト焼きでスモールコーンのナンバーを間違えてしまいました。6番を使うところを06番(970℃)を使ってテストしてしまいました。やけに焼成時間が短かったので(3時間くらい。通常なら5時間程かかる)「さすが新しい窯は焼成時間が短い!」と感心していたのですが、のぞき窓からコーンを見るとどれも曲っていない!すぐに蓋を開けるわけにはいかないので、完全に冷めるまで待たなければなりません。結局、翌日窯を開けて原因が判明した次第です。実際、6番と06番はコーンの色が似ていて文字も小さいので間違えやすいのです。(こうして並べるとかなり違いますね・・・)ただ言い訳ついでに言わせていただくとコーンが入っている箱は番号が書かれているだけで温度の記載がないのでその点はなんとかならないものかと思います。このあたりがコンピュータ制御のないマニュアル機の悲しいところでしょうか。ただ、コンピュータ制御付きはそれだけで10万近くの価格差が出てしまう場合もあるので使用目的を考えて製品選びをして下さい。

またもや失敗を披露する(笑)レポートになってしまいましたが、いかかでしたでしょうか。私はまだ、テスト焼きも含めてまだ2度しか窯に火を入れていませんが、もっと早くに窯を導入すべきだったと思いました。とはいえ、最初にスイッチを入れるまでは相当びびっていたというのは事実です。(笑)ビスク(を含めた型で作る焼き物の)人形はその制作行程も複雑で道具もいろいろ必要です。しかし、そうして手間ひまをかければ自身の作品を他の素材では得られない魅力あるものにしてれると思います。次回は素焼き、本焼き編です。より詳しくキルンについてレポートできたらと思います。