・どんな場合に向いているか・登録語句について・"ん"で始まる読みで登録してある記号について・全角アルファベットの入力について・J-OSの日本語変換と、dic-itの優位性について・入力のコツ・おねがい・
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「・」(全角中黒)については、よく使う記号でありながら、英語版のPalmシリーズではGraffitiで直接入力できないため、ほかの文字とかち合わずに入力しやすい読みということで、"ん"としました。半角中黒は\(バックスラッシュ)の後にタップする事で入力でき、J-OSの入力でも同じように半角中黒は直接入力できるのですが、この文字は前後の文字とくっついて文字化けするため、英語版0Sでの日本語環境ではまず使えないと思います。ほかの記号も、読みを長くすると入力に手間がかかるし、短くするとほかの単語とかち合うため、"ん"の次に連想しやすい一文字を付けて登録しました。×:か(ける)、※:こ(め)、▼:さ(んかく)、◆:し(かく)、←:ひ(だり)、★:ほ(し)、→:み(ぎ)、↑:や(じるし)、―:よ(こぼう)、÷:わ(る)、です。
ではなぜ「〜」は"んあ"なのか。"なみ"の"な"をつけて"んな"とすると、nを3回続けて書かなければならないからです。
頭に"ん"を付けるやり方は、J-OSのユーザー辞書でも有効に使えます。短い読みで単語を登録すると、例えば「会議」に"か"という読みを付けて、"か/会議"と登録すると、"か"で始まる単語は全て"か+残りの読み"が第一候補になってしまいます。つまり、"かいしゃ"も「会議いしゃ」と変換されるわけです。"ん"や"を"で始まる読みを付けて登録しておけば、ほかの単語の変換を妨げることがないので、一種のショートカットとして使えます。
入力方法は3通りあります。(1) 「あるふぁ」で変換すると、αの後全角アルファベットが大文字、小文字の順に出ます。
(2) 「を」で全角アルファベット大文字を、「をあ」で小文字を登録してあります。
(3) 出したい文字を2回続けて入力した後、大文字にしたいならaを、小文字にしたいならoを入力して変換(スペース入力)します。
例:aaa→A,aao→a,bba→B,bbo→b例外:ccha→C,ccho→c,
第一候補になっていない文字は3回続けて入力した後aもしくはoを入力すると、第一候補として変換されます。
例:iiio→i,nnna→N,xxxa→X,xxxo→x,
- サポートの経緯
現在一般的な仮名漢字変換ソフトの多くは、2文節最長一致方式をベースにしています。
これは変換対象の文字列に対し、辞書の中の文字列から2つを選んで組み合わせた時に、最も長く一致する場合を第一候補にするものです。そしてその2文節で一旦区切って残りの変換を続けるといったことを、自動的に行うわけです。
これに加えて、品詞の区別やAI変換などを行うことで、変換効率を上げています。
Palm OS/Garnet OS用の日本語入力ソフトでは、ATOK Pocketなどが連文節変換を搭載し、さらに「極楽ひら」ではAI変換も実現しています。
J-OSの変換はまどろっこしいことは一切せずに、辞書を頭から追いかけて当たった所で変換します。(ユーザー辞書があれば、そこからまず検索を始めます。)このため、辞書は品詞やカテゴリーの区別が一切ない、"素"の文字列の羅列に過ぎません。つまり、辞書の中の語句の並びの順番が、変換効率に大きく影響します。
以前のJ-OS付属の辞書など、J-OS用の辞書の殆どは、文字列を長い順にソートして単文節最長一致になる様にしています。
辞書の中で、送り仮名は、例えば以前のJ-OS付属のdic-mでは、それをローマ字にしたときの最初のアルファベットの1文字だけが含まれています。(かe/変/替/買/換…等)
これはdic-mが、skk辞書を基に作られたためです。skkでは、「ここから送り仮名だよ」と印を付けながら変換することで効率を上げていますが、J-OSでは辞書の中の送り仮名は、単に候補を絞り込むためにだけ使われます。(これもJ-OS Proからの機能です。フリーウェア版のJ-OSでは、末尾のアルファベットは無視されます。)表現が悪くて解りにくいですが、詳しくはdic-itもしくはJ-OSに付属のskkに関するドキュメントや、J-OSの解説を読んで下さい。
ところが単純に最長一致方式にした場合、普段余り使用しない文字列でも、長いものから変換されてしまうため、例えば「かえる」は「蛙」が第一候補とされます。
この様な不具合を避けるため、この辞書では、より一般的に使用されると作者が解釈した語句を優先するように、順番を変更しています。更に、一部の語句では、送り仮名を含んで変換候補にしてあり、これにより例えば「初めて」と「始めた」が、また「当たった」と「合った」がそれぞれ第一候補になるように変換されます。(skk方式の辞書では、辞書の中に平仮名の送り仮名を含むことは原則的にありません。)
以上により、J-OSのシンプルな変換方式においても、品詞の区別に近いことが行えるため、誤変換を少なくする事ができます。
他の辞書に比べて注意して欲しい点は一つです。
- 助詞も含めてできるだけ1文節を続けて入力してから変換(スペース挿入)してください
送り仮名を長く入力してあるほど、欲しい語句に変換される確率が高くなります。登録語句により、多少の癖がありますので、慣れてきたらこだわる必要はありませんが、dic-itの能力を確認する意味でも、初めのうちはこの点を意識してください。
文節区切りの例外は一つだけです。
- 「のひ」は「の日」と変換されます。
つまり、「うみのひ」を変換する場合は、「の」の後でなく、前で切った方がよいということです。
J-OSのユーザー辞書を使わずにdicConvなどを使ってdic-itを直接編集する場合は、どの単語を追加したか記録しておいて下さい。dic-itのバージョンアップの際に登録し直す必要があるからです。そして出来れば何を追加したか連絡して下さい。一人でやっているとどうしても当たり前の単語が抜けてしまったりします。
その他意見や要望があれば、遠慮なくお寄せ下さい。
何もなくても、「使っています。」「試しに使ってみます。」という内容だけでもかまいません。
J-OSはシンプルでありながら優れた使い勝手を持っています。特に次候補の選択のしやすさや、文節の切り分けのしやすさは、パソコン用の日本語変換ソフトを含めても最高だと思います。