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Graffitiとは
- Graffitiとは、Palm OS機で手書き文字認識をする方法です。Palm
OS機ではアルファベット入力エリアと数字入力エリアが分かれているため、認識すべき文字数が少なく、簡略化された文字により高い認識率を得ることができます。
Palm OS英語版で日本語入力を行うシステムJ-OSやPalm
OS日本語版、CLIEに搭載されたATOKでの入力も、基本的にローマ字入力での仮名漢字変換ですから、アルファベットさえ認識できれば良いわけです。日本語が直接認識できないことに不満のある人もいるでしょうが、Palmを使っている人の中で(ザウルスを使ったことのある人も含め)、「やっぱり漢字も認識されなくちゃね」という話は聞いたことがありません。まれにどうしてもなじめない人もいるようですが、「使ってみたら意外に簡単」というのが大方の意見のようです。
実際私がPalmを使っていて周りが一番感心するのが、この手書きによる日本語入力です。慣れれば紙に丁寧に手書きするよりよっぽど速く書けます。辞書にない固有名詞などを入力する場合を除けば、仮名漢字変換の手間をかけてもPDAに直接日本語を入力するよりGraffitiの方が速いのです。
Graffitiをマスターすることで、あなたのPalm
OS機の活用の幅が大きく広がります。
なぜGraffitiか
- Graffitiを知らずに初めてPalmを触った人は、自分の書いた文字をほとんど認識してくれないので面食らうことでしょう。漢字や仮名はもちろん、アルファベットさえもまともに認識してくれない。そして、Graffitiの存在を知り、「なぜそんなものをわざわざ覚えなくちゃならないんだ。」と思うことでしょう。
確かに日本語をそのまま認識してくれた方が使いやすいに決まっていると思うのは理解できます。しかし、私たちはパソコンで入力するときに仮名漢字変換を用います。漢字を直接書いて入力するソフトがどんなに発展しても、キーボードで入力して、仮名漢字変換を行った方が速いのがわかっているからです。Graffiti入力も、慣れれば1秒に2文字以上の高速入力が可能です。キーボード入力にはかないませんが、漢字を思い出しているより、または複雑な漢字を認識してもらうことに努力するより、Graffitiですらすら入力して、ローマ字仮名漢字変換を行った方が結果的に速く入力することが可能です。
日本語を直接入力できるPDAもありますが(Palmにもそれを実現するソフトが販売されています)、現在ではまだ認識率は不十分です。Graffitiは基本的にアルファベットの26文字だけを区別して認識すればよいので、誤認識させないコツを覚えてしまえば、高速で入力しても99%以上の認識率を得ることができます。また、数字とアルファベットを入力する場所を分けてあること、大文字は下から上に縦棒を引くことで、キーボード入力でいうところのshiftキーを押した状態になるので(これをもう一度繰り返すとcaps
lockの状態になります)、たとえばI(大文字のi)、l(小文字のL)、1(数字の一)を間違えて入力することがありません。現在ある、日本語の文字を直接認識するソフトは、前後の脈略に関係なく、一文字ずつ認識するので、この誤りは避けられません。たとえば「力ウンター」(初めの文字は漢字の"チカラ"です)のように入力しても、最悪の場合気が付かないでそのままにしてしまうこともあり得ます。これでは「カウンター」で検索しても探し出してくれません。検索できないということは、電子化された文字としての機能を果たさない、致命的な欠点となります。
一筆書きの文字であることも重要な仕掛けです。これにより、ペンを離した瞬間に認識を開始することが可能となります。他のソフトでは高速で認識させるためには複数の升目を用意して、隣の升目にペンが触れた瞬間に認識を開始します。つまり、Graffitiではひとつの升目に連続して高速に入力していっても即座にその文字を認識していってくれるので、ペンの移動が必要ありません。従って目線の移動も少なくなり、入力する場合はペン先を見ずに認識結果を確認する方に専念できるわけです。
人間には、相当な悪筆でも、もしくは全く同じように書かれた文字でも、前後の脈力から文字を認識してしまうという優れた能力があります。それが日本語文字認識ソフトに備わっていない現状では、PDAを手帳のように手軽に入力して使用するために、初めにちょっとだけ手間をかけてでも、Graffitiのような仕掛けを利用する必要があるのです。
Graffiti入力の基本
- 相手(Palm)にしっかり伝えること。基本中の基本はここ。誤認識されたら、その文字と自分が書こうとした文字の、違う部分を探し出して、その違いを明確にするよう心がけて書くことです。これは、字のうまい下手とは関係ありません。達筆でも相手が読めなかったら意味がないのです。
- Graffiti
エリア一杯に書く。はみ出さない程度にできるだけ大きく書いた方がよく認識してくれます。
- 始点と終点を明確に。始点と終点は、Graffiti文字認識の重要なポイント。また、始点からどの方向へ線を引くかも重要なので、慣れるまでは少し意識して書きましょう。
- 一文字書き終えたら、次の文字を書く前に確実に一度ペンを離す。当たり前のことですが、走り書きに慣れると時々これができなくなります。誤認識されない最高のスピードを身に付けましょう。
- 走り書きの場合でも筆圧を一定にする。誤認識が多くなったらまずこれを疑いましょう。少し強めに書くようにすると認識率が上がります。
- 直線と曲線をはっきり区別させるため、弧を描くより、折れ線に近い形を描いた方がよいことがあります。例えば「(」はタップの後に「(」を書くことになっていますが、「く」と書いた方がばらついても認識してくれます。
- 文字が傾かないように。原則として、縦棒は縦にまっすぐ、横棒は横にまっすぐ引くようにしましょう。
- Palmを手に持って記入するときは両脇を締め、Palmとペンがふらつかないようにしましょう。
- ペンを持つ手の小指の第一関節あたりをPalm本体に当てることで、ペンとスクリーンの距離を保つようにしましょう。
- スクリーンプロテクターを使った方がいい? 粘着性の保護シートは、接着剤が表面の細かい傷を埋めてくれます。これが認識率の向上につながるのではないでしょうか。タッチパネルの寿命も延びるでしょう。ただしペンと保護シートの相性を考慮してください(表面にシボ処理をしたシートは反射を抑えますが、先の細いペンでは引っかかって使いにくいことがあります)。
- 新しい機種の方が認識率が高い? スクリーンやGraffitiの認識ソフト自体も進化していると思われますが、新品同士比べたことがないのでわかりません。使い込むと認識率が下がるのは確かなようです。誤認識が多くなったら、タッチパネルの寿命も疑ってみる必要があります。詳しくはこちら
- ペンを新しくすると認識率が高くなる? ペンによって書きやすさが違うという話しではありません。ペンを新しい物に変えると、認識率が高くなる(ような気がする)のです。ペンの先端の滑らかさが影響しているのでしょうか。不思議です。最近認識率が落ちてきたと感じている方は、試しに新しいペンに変えてみてはいかがでしょう(ペンを替えたらデジタイザの調整をお忘れなく)。
Graffitiの書き方は一通りではないので、好みにあった書きやすいスタイルを見つけてください。本体で呼び出すGraffiti
Helpでは一文字一種類ですが、説明書(例えばWorkPad
c3付属のユーザーズ・ガイド
24ページ)には、一部の文字に複数の例が示されています。もちろんこの通りに書けば間違いなく認識してくれるのですが、書く人の癖や調子でばらついても認識してくれるようにするには、多少のコツが必要です。アルファベット、数字、記号について、私が使っているスタイルと、いろいろ試した結果を載せましたので、特に苦手な文字のある方は参考にしてください。なおGraffitiの書き方やGraffitiエリアの寿命の件については、NIFTYのFPILOT(現FPALM)のログも参考になりました。ここでお礼を申し上げます。
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