レストラン パトウ

食材あれこれVol.6

     

  今回のテーマは、「牛テールの赤ワイン煮込み」です。
  この一皿だけは、季節を問わず、 (いろいろな騒ぎにもめげず、)一年中メニューに載せています。
  寒い時期はもちろん、おすすめですし、 夏の暑い時は「煮込み?」と思われるでしょうが、ぼてっとしたソースでは ないので、おいしくいただけると思います。

  「テールシチュー」というと、なべでくつくつ煮込み、 それをそのまま皿に盛ってだすと思われがちですが、 ご家庭でつくれるものと一緒では、お金をいただけないので、 やはりここは、レストランでの作り方をしています。
  牛テールを野菜と一緒に赤ワインでじっくり煮込んだ後、 鍋のなかでそのまま3日ほど休ませます。 そうすると、煮汁のほうに流れ出でしまっていた旨味が また肉のほうに戻ります。 そのあと、肉をとりだし、煮汁を漉して煮詰めておきます。 ここまでが仕込みです。




  お客様からオーダーが入ります。
  まず、牛テールをとりだし、あみあぶらというネット状の脂の膜で包みます。 それを鍋に入れ、漉しておいた煮汁を少し加えてオーブンにいれます。
  ソースは別に作ります。
  鍋に赤ワインをいれ、ぎりぎりまで煮詰めます。そこにまた煮汁と、 フォンドヴォーを適量、塩、胡椒、最後にバターをいれます。
  肉の中心までじっくり火が通り、まわりのあみあぶらがすっかりとけて つやつやにできあがっていたらとりだし、皿に盛り、 ソースが中までしみるように数箇所つついて、 うえからたっぷりソースをかけます。
  つけあわせはじゃがいものグラタンや、手打パスタなど…

  もともとは、東京で働いた店で覚えたものです。
  でも、お菓子などとちがい、正確な分量などないので、 東京のそれとは、またちがったあじわいになっているかと思います。                                             (le 10 Mai,2002)

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