![]() 員会にも大阪大会にも直接参加が出来ない。しかしカ障連のメンバーの一員として病室から参加している。わ ずかに動く親指でパソコン入力をして発信している。彼女が作詞した詩にプロの作曲家が曲をつけ、プロの歌 手が歌うそんなCD「生命」が出来た。和歌山地区ではこのCDを売り出した。 ![]() ![]()
「日の出」松 本 勝 子
午前4時
東の空がうっすらと明るくなってきた
東向きの病室へ替わって来て一年近くなる
この部屋で初めて迎える夏の朝は
名草山の上の空が白んできて始まる
刻々と替わる空と雲の色
何十年ぶりかに見る日の出に胸が弾む
ほうずきのような真紅の太陽が
枕辺の大きな窓のガラスごしに
昇り初めると美しく感動の一瞬だ
冬の間には見られなかった日の出を
待つことから私の一日が始まる
万葉に詠まれた名草山の上に昇る
真夏の太陽に今日一日生きるカを貰う
束の間の日の出を見たあとは
ブラインドのかげでパソコンに対い
付き添いさんの出勤を待つ
「おやすみなさい」
朝の目覚めから夜眠るまで
多〈の方々にお世話になって
わたしの今日一日が終わった
苦しいことも悲しいことも
誰にも言わずそっと胸にしまって
今夜もおやすみなさい
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