平和の文化をきずく会・広報誌

「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.10

2000年11月8日(水)

◆「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」国連事務総長報告が採択  されました!
 前号で紹介しましたが、ユネスコで集めた6000万を越える署名は、2000年度の国連総会に提出され、その総会で事務総長より「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」報告が提起され、採択されました。以下概略を箇条書きで報告しますが、詳しくは後日(12月17日予定)のシンポジウムで全文の日本語訳を準備したいと思います。なお、英文でよければユネスコのホ−ムペ−ジ(http://www.unesco.org)で確認してみて下さい。
第1部 導入
(1)2000年の「平和の文化国際年」を受けて、2001年から2010年が「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」である。
(2)1999年から2000年にかけて平和の文化国際年が、教育・開発・人権・男女平等・民主主義・寛容と連帯・情報自由化・国際平和の分野で、国連決議に基づいて実施された。
(3)国連機関がイニシアをとり、協力し合って統合的に運動をすすめてきた。
(4)2001年から2010年が「世界のすべての子どもの利益のために」実施されるべきである。
(5)子どもが中心となる国連の10年であり、教育の役割が重要である。
(6)どのように子どもが中心になるべきか、どう組織的に取り組むかを明らかにしなければならない。

第2部 子どもが取り組みの中心

(7)子どもに非暴力と平和の教育を行うような教育が重要であり、子どもの能動的な参加が必要だ。
(8)子ども達への平和と非暴力の教育をすすめるにあたって、子どもの権利条約の実現が重要である。
(9)ユネスコが基本としてきた教育方法が考慮され、全ての人々への教育として子どもへの教育が行われなければならない。
(10)教育は単に学校教育だけでなく、社会教育や家庭教育なども含めた広い概念が必要であり、民主的な参加が求められる。
(11)平和の文化の教育内容では、国連の定義に基づいた平和の知識・スキル・価値観・態度・行動が促進されなければならない。
(12)平和の文化を促進するために必要な項目は、文部省職員、教育課程教師、学校管理者などのトレ−ニング、カリキュラムの改訂、カリキュラムの開発、教材開発と配布、万人の民主的参加、多言語の教育、ネットワ−キング、先端的プロジェクトの強化、プロジェクトの評価、紛争解決と非暴力的方法の開発、家族と地域の役割、暴力被害の子どもへの特別なプログラム、社会による違いを考慮する、などである。
(13)学校外のインフォ−マルな教育では、平和の文化が諸活動を通して教えられる。
(14)マスメディアの果たす役割は重要である。
(15)マスメディアにたいして、子どもと若者、家族、教師、学校や親、消費者団体、地方自治体、政府機関、専門家の役割がある。

第3部 平和の文化への国際的な運動のための組織的なあり方 

(16)平和の文化は、21世紀に向けての地球的運動であり、パ−トナ−シップと情報技術が重視される。
(17)パ−トナ−シップ、とりわけユネスコとの連携が求められる。
(18)情報の共有のため新しい情報技術が用いられ、地球的な意識の発展が期待される。
(19)ユネスコ国内委員会とフォ−カルポイント(中心組織)、あるいは何千という組織、何千万という個人の役割が重要である。
(20)「10年」のための各国のフォ−カルポイントを発展させることが基本である。
(21)「平和の文化国際年」で確立された市民社会とのパ−トナ−シップが重要である。
(22)新しい情報技術、とくにインタ−ネットの活用が平和の文化の推進に大きく利用される。
(23)「わたしの平和宣言」は様々なパ−トナ−シップを通じて取り組まれ、「全ての生命の尊重・暴力を許さない・みんなと分かちあう・わかるまで耳を傾ける・地球環境を守る・新しい連帯をきずく」という6つの原則は大きく支持さ
れ、学校やインタ−ネットを通じて急速に広まった。
(24)「わたしの平和宣言」署名と地域での活動参加との結合に、コミュニケ−ションネットワ−クが大きな役割を果たした。
(25)今後は多言語による平和の文化情報ネットワ−ク(CPNN)が大きな力を発揮することになるが、既に英語、フランス語、スペイン語、アラビア語、ロシア語そして中国語が確立されている。
(26)世界中のネットワ−クが立ち上がるために、今後は情報技術のギャップをうめるための努力が必要である。この点ではユニセフの「若者の声プロジェクト」などのコミュニケ−ションシステムも考慮すべきである。
(27)新しい情報技術だけに頼らず、その他のコミュニケ−ションシステムも考慮すべきである。

第4部 ユネスコとその他の国連機関の活動

(28)ユネスコの取り組む「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」は「文明間の対話国連年」(2001年)と「国際寛容年」(2005年)とも関係がある。
(29)ユネスコは引き続いて重要な役割を果たさなければならない。
(30)ユニセフは争いを阻止する手段として教育を重視し、その「反戦声明(アジェンダ)」を宣言し、争いはさけられないが暴力は許さないという立場を明確にしている。
(31)ユニセフはまた「紛争解決教育」(スリランカ)「生の価値」(エジプト)「子どもの平和運動」(コロンビア)「平和のための教育」(ルアンダ)などを立ち上げた。
(32)ユニセフは平和教育の評価を行いつつある。
(33)ユニセフは平和教育研究報告書を開発している。
(34)国連の他の部局でも平和の文化への取り組みがすすんでいる。
*幹事の伊藤が書き出したものに事務局の瀧口が加筆しましたが、国連で確認され、それを受けてユネスコが11月末に決議を行うことになっています。それも合わせて12月17日には紹介できると思います。

「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」に向けて

−平和の文化国際年からの橋渡し−

  いよいよ「平和の文化国際年」が終わりに近づき、2001年からの「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」が1月よりスタ−トします。国連総会では事務総長が「10年」に向けての報告を行い、ユネスコは総会で取り組みを決めることになります。

私たち「平和の文化をきずく会」(以下「きずく会」)は、「国際年」を広げることを通じて、平和と非暴力の文化を日本に根付かせるためにこの1年あまり努力してきました。NGOという立場ではありましたが、ブックレット「暴力の文化から平和の文化へ」を発行し、ワ−クショップや講演会などに取り組んできました。

「10年」が目前にせまった今、国連やユネスコの提起を受けて、私たちがこの10年にできることは何かをもう一度みんなで出し合い、具体的にできることから取り組みたいと考えて以下のようなシンポジウムを計画しました。参加者の発言を大事にしながら、21世紀最初の10年、とりわけ2001年という最初の年を希望にあふれた年にするために、知恵を出し合いたいと思います。ぜひ多くの皆さんのご参加をお待ちしています。

│ 1.日 時:2000年12月17日(日)13時30分〜16時30分                        
│ 2.会 場:大東文化会館(東武東上線東武練馬駅下車3分)                  
│ 3.内 容:1)平和の文化国際年が終わるにあたって                       
│        2)国連事務総長の報告並びにユネスコ総会決議について             
│                3)各団体・個人より                                    
│             4)まとめと今後の方向について                                
│ 4.資料代:300円                                            
│ 5.主 催:平和の文化をきずく会  6.共 催:日本ユネスコ協会連盟(申請中)       
│ 7.後 援:外務省・文部省他(申請中)                                
│   連絡先:〒332-0015川口市川口2-15-1-1004瀧口048-254-5074(TEL&FAX:)       
│        JCF02570@nifty.ne.jp                                   

◆会員になって下さい
 今年の1月16日の結成総会から10ヶ月が過ぎ、もう少しで1年になります。「きずく会」は徐々にその輪を広げ、現在200人を越える人々にニュ−スなどを発送しています。しかし全国という視点から考えるとまだまだほんのわずかな人数です。もっと多くの方々に参加していただけたらと思っています。来年2月12日(月)には総会を予定していますが、まだの方はぜひ会員になって下さい。そろそろ会員のみへの発送に切り替えないと財政的に限界になってきています。
 会費を納めたかどうか不明な人は事務局まで問い合わせて下さい。なお次回には2001年度の会費払い込み用紙を送らせていただきます。

◆国連やユネスコ文書の翻訳を手伝っていただけないでしょうか
 国連やユネスコでは日々情報が発信されます。多くの場合は英語ですから、日本ではそれを翻訳しなければなりませんが、政府の機関(文部省のユネスコ国内委員会や外務省)は訳す予算もなければその意志も感じられません。そこで私たちが自分たちの日本語化し紹介していくということが重要になってきています。上記の国連事務総
長報告もまだ成文はできていません。
 用語に慣れてくれば、結構日本語にしやすいものもありますので、英語の勉強をかねてやっていただけたらと思います。詳しくは事務局まで連絡をしてください。

◆「暴力の文化から平和の文化へ」ブックレットを広めて下さい!
 「きずく会」として編集した「暴力の文化から平和の文化へ−21世紀への国連・ユネスコ提言」(平和文化:700円)は、様々な集会や研究会で紹介され広まってきていますが、社会的な状況からすればまだまだ大海の一滴にもなりません。今の数倍、数十倍の量が出回らないと社会を動かすような力にはなりませんから、もっと広
範囲に普及する必要があります。
 国連の「平和の文化に関する宣言」「行動計画」決議や「平和の文化に関するQ&A」あるいは子ども達の声やセビリヤ声明などの資料もまとめてありますので、学習会等にも使えます。
 これから都道府県の教育研究集会などもありますので、ぜひ紹介して下さい。事務局に連絡していただければ手配します。できれば10冊以上まとめて申し込んで下さい。「きずく会」の財政活動としても重要な意味を持っています。

◆幹事会を開きます−誰でも参加できます   
 「10年」に向けて、また12月17日のシンポジウムに向けて、「きずく会」としても相談を行い、来年度の方針も含めた検討を行いたいと思います。特に日本ユネスコ協会連盟との連携のあり方を考える必要もあり、以下の日時で開催します。
日時:12月7日(木)18時30分〜20時30分
場所: 日本ユネスコ協会連盟(JR恵比寿駅北口5分:朝日生命ビル12F)
03-5424-1121


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