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平和の文化をきずく会・広報誌
「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.18
2001年 9月14日(金)
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2001年から2010まで国連「「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」です
◆今こそ脱暴力を実現しなければなりません
アメリカの中心部が攻撃を受けるということは、第2次大戦中にもなかったことですが、11日朝のアメリカは、同時多発ゲリラの攻撃によって、さながら戦場と化してしまいました。多数の民間人を犠牲にし、暴力によって相手を打ち負かそうという姿勢は、断じて許すことができません。21世紀こそそうした争いをなくして非暴力に生きるために、国連として「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」を決議したのですから。二度とこのような事件がおこらないようにしなければなりません。
アメリカにおけるテロ事件は、力の政策がここまで来てしまったということを実感させられました。冷戦終結後アメリカは、世界の各地でその武力を背景とした政策を推し進めてきましたが、とりわけ今の大統領になってから露骨な対応が目立っていました。それがこのような形で悲劇をもたらすことになったのかもしれません。
今こそ非暴力の紛争転換が必要であり、世界が20世紀の終焉とともに追求してきた非暴力の取り組みを強化しなければなりません。平和の文化をきずく会としてもますます頑張らなければと思っています(瀧口)。
◆第17回幹事会報告
9月7日、日本ユネスコ協会連盟(以下「日ユ協連」)において、平和の文化をきずく会の第17回幹事会が開かれました。以下その報告です。
【世界遺産について学ぶ】
冒頭に「日ユ協連」の世界遺産グループ担当の川上さんから、ユネスコの世界遺産についての話をしていただきました。「南極大陸は世界遺産か」(国に所属しないのでNO)「ユネスコに加盟していなくても世界遺産に推薦できるか」(できる:アメリカ)「世界遺産は現在いくつあるか」等のクイズからはじまり、世界遺産の歴史などについて語っていただきました。
1972年に採択された世界遺産条約は、ユネスコ加盟188ヶ国のうち164で批准されています。世界遺産には文化遺産と自然遺産、それに複合遺産というのがあります。日本は条約成立後20年もたった1992年に批准し、文化遺産は文化庁が、自然遺産は環境省が窓口になって、その保護や世界遺産への推薦の窓口になっているようです。クイズであげられました世界遺産の数ですが、文化遺産が529,自然遺産が138、複合遺産が23で、合計670となっています。このうちヨーロッパが50%を占めていて、それが自然遺産よりも文化遺産に偏っている理由にもなっているようです。
なお世界遺産に指定されながら消滅の危機にさらされているものを危機遺産として指定し、その保護に力を注ぐという努力も行われているようです。その数がアンコールワット等も含めて30あるそうです。
文化財の保護についての条約は3つあり、1954年の「武力紛争の際の文化財保護条約」1972年の「世界遺産条約」、そして1995年の「ユニドロワ条約:盗まれた文化財の返還義務を求めたもの」があり、日本政府は1995年の条約を批准していないために、盗難文化財が日本に持ち込まれているという状況もあるようです。
【議題1:「わたしの平和宣言」署名について】
昨年度全世界的に取り組み、7000万を超えて集まった「わたしの平和宣言」ですが、今年もユネスコでは取り組んでいます。「きずく会」でもそれを引き継いで呼びかけを行っていますが、まだまだ取り組まれていないのが現状です。「日ユ協連」からホームページ上の署名用紙のシステムを譲り受け、きずく会のホームページにセットするところまですすんでいます。近日中に署名ができるようになると思いますので覗いてみてください。
またプリントアウトするための署名用紙は既に準備されていますので、ホームページからダウンロードしてください。
なお、団体独自でパリのユネスコ本部と連絡がとれますので、直接自分たちでできるところはコンタクトをとってください(//www.unesco.org/)。幹事会ではどこか一つの組織にお願いして取り組んでもらって、その成果を広げていけたらと論議しました。もしやっていただける団体(研究会、地域組織、組合)がありましたらご連絡ください。
【議題2:CPNN(平和の文化ニュースネットワーク)について】
ユネスコが「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」において最も力を入れているもので、21世紀を見据えて、インターネットを活用した意見の交流の場となっています。
既にオーストラリアのメルボルン大学が拠点となって、交流ができる状態となっています。日本では「きずく会」が窓口になって運営委員会を組織し、「日ユ協連」とピースボート、和光大学、新英研などを含めて、日本語サイト(site=場所の意味)の運営が始まっています。埼玉の戦争展ではさっそくCPNNのコーナーが設けられました。
幹事会では2つのことが論議されました。一つはとにかく日本語のサイトを充実させて国内での交流が進むようにすること。既にいくつか意見が掲示されていますが、それについての意見なども含めて、積極的に投稿するように呼びかけることです。
もう一つはモデレーター(編集者)の拡大です。様々だされてくる意見に対して、それをアップするために手直しを要求したり、コメント(注釈)をつけたり、記事情報として著者や地域の他に、平和の鍵として「すべての生命の尊重」「非暴力」「仲間との分かち合い」「わかるまで聞く」「地球環境を守る」「連帯の再発見」(以上は署名の項目にもなっています)「男女の平等」「民主主義」のうちから当てはまるものを書きこむことになっています。以下はオーストラリアのCPNN本部にあるサイトから取り出した英語を翻訳したものです。
イスラエルのハルファの春祭り
イスラエルと近隣のアラブ諸国との平和交渉が行き詰まっているので、昨年(イスラエルの)ハルファで始まったお祭りについて報告をしたかったのです。ハルファは多文化都市で、イスラエル社会における寛容と尊敬の象徴としてずっと知られてきました。昨年平和交渉が低迷していたとき、イスラエルやバハイ、そしてアラブ人のグループは、実に多文化的な方法で春を祝うことを決めました。ハルファの地域は車の往来が閉鎖され、ディスクジョッキーのマイク装置が準備されました。すぐ近くの庭では、近くの人々が伝統的な「特別」料理を作り、それを他の人たちに売ることが求められました。太陽が沈むといろいろな宗教や民族的な背景、政治的な考え方を持った人々が、たくさん道を埋め尽くしました。
ディスクジョッキーが軽音楽を流し始め、イランやレバノン、ロシア、ドイツ、シリアそしてさらにはタイなどの料理されたばかりの食べ物のにおいが、すばらしい香りであたりを包みました。
まもなく人々は家から伝統的な楽器を持ち出しはじめ、そして夜になると、ディスクジョッキーを含め、ロシアハーモニカ演奏者、アラブの3人の打楽器演奏者、ドイツのフルート奏者、そしてユダヤ人のオペラ歌手が、今まで聞いたことのない音楽で通りを満たしました。本物で独特な音楽やこえの組み合わせは、世界中のすばらしいにおいや雰囲気を加えました。
パーティーは真夜中過ぎに終わり、あらゆる分野の人々は、分かち合いや耳を傾けること、他のぶんかを体験すること、そしてそれを尊重することによって、平和の本当の前進が作られることを悟りました。なぜならば、平和はそれを成し遂げるのは政治家に任せるだけでなく、平和というものは私たちが地域社会の中で、近所や私たち自身と何かを行うというものです。
モデレーター(調整役)の注釈
この混乱の時代に、このイスラエルで行われたお祭りのように、積極的で平和的な催しについて聞けたことは素晴らしいことです。オーストラリアでは、メディア(報道機関)はイスラエルの暴力や消極的なできごとに焦点を当てる傾向があります。音楽や食べ物、そしてお祭りは、異なった考え方や政治的な考え方に橋渡しし、人々を結びつけるということを知るのは良いことです。
記事情報
著 者:ユバル
地 域:中東地域
平和の鍵:全ての生命の尊重、非暴力、連帯の再発見、みんなとの分かち 合い
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ーオーストラリアでのトレーナーズ・トレーニングのお知らせー
前号でもお知らせしましたが、以下の日程でCPNNの指導者トレーニングがオーストラリアのメルボルンで開かれます。誠に厳しい日程ですが、予定のつけられる方はぜひご参加下さい。日本でのモデレーターの拡大には、どうしてもトレーナーとしての資格が必要です。
日時:10月19日(金)20日(土)21日(日)の3日間
場所:メルボルン大学
費用:交通費・宿泊費・食費等で15万円程度(?)
内容:CPNN本部講師のトレ−ナ−養成講座
連絡:伊藤武彦:TEL:090-8464-8452 FAX:044-951-1904 itot@wako.ac.jp
*最短日程は18日(木)夜に成田を出発して、金曜日の朝メルボルンに到着し、その日の午後からトレ−ナ−の講習を行い、土日と講習を受けてその夜のフライトで成田に月曜日の朝もどるというものです。伊藤さんの予定では、17日(水)夜に成田を出て、研修後22日は観光・買い物などにあてて、その夜にメルボルンを出発して23日(火)朝成田に到着します。
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【議題3:日本ハーグ平和アピール平和教育地球キャンペーンについて】
−第1回カリキュラム実践ワークショップが開かれました!!ー
8月31日(金)東京池袋の豊島区勤労福祉会館において平和教育地球キャンペーン主催のカリキュラム実践ワークショップが開催されました。題して「戦争を回避するするための学習」。ニューヨークで行われた会合で手に入れたマニュアルをもとにして、新聞記事を使ってグループごとに記事を選びながら、テーマ別にまとめていくもので、それぞれのグループが特徴的なまとめを行いました。暴力の文化と平和の文化に分類して、さらに平和への模索をはさみこんだグループ、暴力に注目して、暴力の対象(子ども,女性等)暴力の関係(先生→生徒、校長→教員、男→女、人間→動物等)、暴力の原因(民族の対立、南北問題、競争原理、過労死等)。。。
日ごろ机でのみ学習している日本人にとって、ワークショップ形式は新たなアイディアを提供する形態となっています。
このワークショップはまた機会を選んで取り組む予定です。
【議題4:平和文化に資する材料・教材・教育実践の整理について】
The Hague Agenda for Peace and Justice for 21st Century(「21世紀に向けた平和と正義のハーグ覚書」)は、1999年5月オランダのハーグで開催された第3回ハーグ平和市民会議で確認された50項目のアピールです。第1項「平和,人権及び民主主義のための教育を実施すること」からはじまって50項「戦争をなくす市民社会運動を構築すること」まであり、一つ一つに解説がついています。今回、このAgendaを翻訳してテキストに編集するという話がすすんでいます。平和文化に資する材料や教材として、ぜひ実現したいものですが、幹事会としても積極的に対応することになりました。
なお、現在清泉女子大の地球市民学科の資料室が、平和教育に関わる教材や平和教育実践等を集めています。「ハーグアピール平和教育グローバル・キャンペーン」(以下「グローバルキャンペーン」)は、平和の文化をきずく会が中心となってすすめていますが、平和教育の実践や資料のリストを作成すべく準備していますので、情報をお寄せ下さい。
【議題5:子ども・青年が主体となっての取り組みについて】
5月に東京で、そして8月には広島で「世界の子どもの平和像」が完成しました。現在は京都が次の「子ども象」を目指して取り組んでいます。また高校生平和ゼミナールは、高校生が自主的に平和を学ぶ組織として、全国で10以上も運動化されています。またスウェーデンを中心としたライフリンクの運動は、ユネスコとの接点を持ちながら、全世界に運動が広がっています。
なお、埼玉の戦争展にボランティアで参加した高校生たちの呼びかけで、大学生も参加した青年の会が組織され、月1回の学習会がはじまっています。さらに、「第2回子どもの権利条約 市民・NGO報告書をつくる会」(以下「第2回つくる会」)が結成され、政府報告書を受けて、市民やNGOが報告書づくりに取り組んでいますが、そこでも高校生を中心にして「子どもの声を国連へ届ける会」が組織されています。連絡先はDCI日本支部(03-3466-0222: http:/www.yomogi.sakura.ne.jp/~dci-jp/)です。
幹事会では以上のような運動を支持しながら、全国の動きを集約したいと思っていますので、事務局までお寄せ下さい。
【議題6:宣伝について】
ブックレットの1集「暴力の文化から平和の文化へ」第2集「脱暴力宣言」が完成し、平和の文化を広げる道具として活用されていますが、さらにこれを広める必要があります。直接平和文化に申し込んでも結構ですが、1集,2集とも事務局にたくさんありますので、注文してください。それぞれ1冊700円ですが、10冊以上注文をいただくと1冊本人に献本できますので大いに広めてください。申し込みは事務局までお願いします。教育研究集会や学会などで紹介していただくとけっこう広まると思います。
なお、ニュースは月に1号を目安に発行しますので、何か記事がありましたら、随時お寄せ下さい。
平和の文化について、マスコミにもっと紹介する必要があります。皆さんも積極的に投稿してください。
◆お知らせ
1.トランセンド研究会より
trainners trainingを11月9日(金)10日(土)に中央大学で、11月11日(日)12日(月)は研究会主催で行います。
2.子どもの権利条約第2回つくる会は10月27日(土)に開かれます;詳細は事務局 へ問い合わせてください。
*次回幹事会は10月11日(木)6時00分〜日本ユネスコ協会連 盟にて、冒頭に「ユネスコとは何か」についての報告を日本ユネスコ協会連盟よりお願いしていますので、関心のある方はぜひご参加下さい。
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*「きずく会」のホ−ム頁(homepage2.nifty.com/peacecom/cop/)を覗いてみて下さい。
*事務局連絡先:〒332-0015川口市川口2-15-1-1004瀧口 優048-254-5074(TEL&FAX:)
*CPNNのホーム頁(www.cpnn.net)も覗いて下さい。