平和の文化をきずく会・広報誌

「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.23

2002年 4月15日(月)

2001年から2010まで国連「「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」です     

 
ガルトゥング先生の

トランセンドワークショップ(東京)のご案内

 2001911日のNY同時多発テロ以来、紛争後の和解の問題がクローズアップされてきました。トランセンドメソッドは紛争前の暴力予防だけでなく、紛争後の次の暴力の予防にも有効であることを体験的に学びたいと思います。講義は日英両言語、グループ活動は日本語または英語ですすめます。

日 時:420(土)-21日(日) 

テーマ:Transcend WorkshopReconciliation”(和解)

主 催:トランセンド研究会・滝田賢治研究室(中央大学)・

    井上孝代研究室(明治学院大学)・伊藤武彦研究室    (和光大学)

会 場:明治学院大学白金校舎

定 員:24名(+滝田ゼミ生約24名)

2日間の通し参加が原則です。詳細は以下のとおり予定しておりま す。尚、当日変更する場合もございます。

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Time Schedule

1日 : 420日(土)  第2日 : 421日(日)

10:00 - 12:00 Session1    10:00 - 12:00 Session4

12:00 - 13:30 昼食      12:00 - 13:30 昼食

13:30 - 15:30 Session2        13:30 - 15:30 Session5

(休憩30分)                   (休憩30分)

16:00 - 18:00 Session3        16:00 - 18:00 Session6

*当日は、案内板等用意させていただきます。案内板等にしたがって会場へお越 しください。

※白金校舎へのアクセス(電車・バス) こちらのサイトもご覧ください。  http://www.meijigakuin.ac.jp/info/wayst.html 

参加費参加料金については、以下の通りとさせていただきます。

○ 学生・大学院生・NGO: 8,000

  トランセンド研究会会員(当日入会も可能):10,000

  一般(上記以外):12,000

申込先・申込方法

申込先:参加のお申し込みはメールにてお願いいたします。

 月野木 竜也(トランセンド研究会事務局) tatsu-t@yhb.att.ne.jp

申込方法:メールに以下の内容をご記入の上、お申し込みください。

  名前  ○  年齢  ○  性別  ○  所属  ○  住所

  E-mail アドレス   ○  電話番号 & FAX番号

※中央大学滝田ゼミ生は、滝田研究室に直接お申込みください

CPNNの活動紹介

------平和の文化に関するニュースです-------

☆平和の文化(CPNN)の映画・本・音楽など☆第10

---------Culture of Peace News Network---------------

3月に101歳で亡くなった反戦地主の阿波根昌鴻さんのビデオのご案内】

『記録映画 人間の住んでいる島』1996年 VHS 32

  「人間の住んでいる島」製作委員会 監督・橘祐典

 阿波根昌鴻(あはごん・しょうこう)さんは、伊江島に住み、アメリカ軍と

闘い続ける語り部で、沖縄の戦後史の生き証人です。阿波根さんのもとへ、全

国の児童生徒や若者が話を聞きに訪れます。

 この記録映画は、第二次大戦と戦後における沖縄の島民とアメリカ軍との戦

いを伝え、島民の中心となって闘った阿波根昌鴻さんの生き方を描いています。

 沖縄の人々は、今でも戦時中の沖縄について話したがらない、というナレー

ションがありました。思い出すことで体や心の痛みがよみがえるからだそう

です。でも、阿波根さんは、第二次大戦や戦後の闘いを知らない若者たちに、

それを伝えるために語っています。そして、命の大切さ、助け合って生きて

いくことの大切さを訴えます。

レポーター:菊地

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日本サイトが発行しています。平和の文化には、生命尊重、非暴力、助け合い、

よく聞く、環境を守る、寛容と連帯、男女平等、民主主義の8つのキーがあります。

●登録と解除をする場合は、

http://www.wako.ac.jp/~itot/cpnn/merumaga.html でお願いいたします。

●このメルマガは伊藤武彦と牛田眞也子が作っています。

こちらのメールアドレスは、heiwa@wako.ac.jpです。

総会報告

 2002年度総会は、3月17日東京豊島区の勤労福祉センターで開催されました。まずはじめに議事を行い、幹事会で準備した2001年度の総括と2002年度の方針、会計の決算と予算が承認されました。また代表や幹事、事務局や監事なども多少に入れ替えはありましたが承認されました。

 方針では夏にメルボルン大学からCPNNの指導者を呼んでワークショップを開催することが確認されました(既に国際交流寄金からの補助も確認されています。次号で詳細を報告しますが東京では6月15日・16日の可能性があります/関西も予定しています)。

 総会後、ガラス絵画家児玉房子氏の講演をいただきました。氏は現在岩手県の遠野市に在住し、農業を行いながら自給自足の生活を送っています。コスタリカとの出会いは、夫が自転車旅行中に行き倒れとなり、担ぎ込まれたのがコスタリカの病院だったこと、そのときに子供たちが「僕たちは武器をもっていません」と誇らしげに言っていたのが頭に残っていて、その後長崎で平和の運動に関わったときにコスタリカのことが思い出されて、8年ほど前にはじめて訪ね、以来5回ほど訪問してその魅力にとりつかれてしまったそうです。

 コスタリカで描いたガラス絵の展示会を日本で開いたところ、その様子を知らせてくれた新聞から早乙女勝元さ        んとの交流がはじまり、今回の映画「軍隊を捨てた国」に発展したとのこと。日本では岡山市や茨城県が1969年から、気仙沼市が1978年から姉妹都市の関係にあることもわかりました。

 コスタリカは大統領が一生涯一期制で、現在の副大統領は二人とも女性であること、子どもから支持される大統領が結果的に勝つようになっています。それだけに子供たちも積極的に選挙に関わり、自分たちの支持する大統領への投票を呼びかけます。

 子どもの権利は「学ぶこと」と「愛されること」であり、何よりも「いのち」が大切にされています。法律で屋根がトタンと決められていますが、かつての大地震で重い屋根の下敷きで多くの人が亡くなったことを教訓にしています。また1882年から死刑は廃止されています。

 足下の資源を大切にするという観点で、国土の25%を保護地として確保し、現在では世界一(850種類)のチョウ類が生息しています。年間100万人を越える観光客が訪れ、「何も持ちこませない、何も持ち出させない」というエコツーリズムを積極的にすすめています。

 さらにコスタリカは難民として人口の1割も受け入れています。そして常に十分な議論をして是非をきめています。

 講演と合わせて児玉さんが描いたガラス絵についての解説があり、どの絵にもコスタリカの自然や人間性が表現されているということがわかりました。

*映画「軍隊を捨てた国」は自主上映を積極的にすすめているということで、きずく会としても今年度取り組む予定です。

ハーグ平和アピール平和教育地球キャンペー

 ン(GCPEJ)講演会(3月23日実施)報告

  平和の文化と教育の課題   ベティ・リアドン

 ご参加いただいた方に感謝申し上げます。昨日に続いて参加されている方にとくに感謝いたします。

 本日は、教室や学校のことになるのですが、昨日、ふれた内容と関連しています。平和の文化のための教育ということではさまざまな問題がありますが、これから2つの点をお話しをいたします。1つは教室の風土で、もう一つはカリキュラムについてです。

 私は米国での教師経験、国際的な活動から、日本の人たちと同じように共通する問題や課題があると思います。教材やカリキュラムを共同でつくることは可能だと思います。しかし、それはカリキュラムや教材を単に翻訳をして移植するだけではすまないと思います。交流をして、相互の問題を理解し、異なった地域で共通する課題に取り組んでいるいるわけですが、ただし、まったく互換ができるとは思いません。どのように自らの状況にあてはめることができるかを考える必要があります。

 昨日の質疑のなかで他者との関係での自己形成と、もう一つはインストラクションとエデュケーションのちがいのことがありました。インストラクションは事柄としての知識を提供することで、後者は知識を応用できるようにはぐくむことです。

 教室風土は、教師からの関与によって決定される価値や態度と関係があります。カリキュラムは、取り組まれるべき問題の教科領域であり、平和の文化をきずくのにさまたげになる問題を取り除くための知識を学ぶという目的が反映されるものです。教育はこのような問題を克服するようにすすめられるものなのです。教室風土は価値と態度と連関があり、カリキュラムは問題に対する知識とスキルからなっています。しかも、それらはすべて相互に関連し合っています。教育活動のなかで、この教室風土とカリキュラムが常に関わりあっているということを意識されるべきでしょう。教師が教員養成や教師研修において、世界観や力量が、知識やスキルを相互補完的に身につけていくことが大切なのです。

 教員養成や教師研修には、フォーメーションとトレーニングの2つの面があり、フォーメーションとはベテランの教師あるいは指導者とともに実践のなかで力量を高めていくものです。トレーニングは学習者が問題を解決するのに必要なスキルを身につけるものです。

 平和の文化の中心的な価値は、人間の普遍的尊厳であり、人間性にもとずくものであり、平和の文化の発展の基礎となるもので、普遍的な人権でもあります。これは、教室風土を形成するうえでの基礎でもあります。生徒、そして教師が、相互に尊敬することにことから民主主義にもとずく教室となるのです。これは市民社会における民主主義の基礎になるものです。私たちは市民権、自由への抑圧などの問題に直面しています。それに対して教室で民主主主義を保障することが、市民社会を形成する基盤になるのではないでしょうか。学びのコミュニティでは学習者の関係をつくること、学習者が責任を果たしていくこと、教師も含めて互いに互いから学ぶことが大切です。教師研修も例外ではありません。40年間、このことを自ら実践してきたともいえます。

 次に協同学習の重要性を指摘したいと思います。米国のジョンソン・ジョンソンの著作はよく知られています。協同して学んだ方が個々に学ぶよりも、より学習が深いものとなることが報告されています。協同学習とコミュニティでの学び、相互補完的な学びは、互いに互いから学ぶということは、互いの持っている力量や知識を共有し、共同の知識をつくりあげる創造的な営みです。教師は目の前の学習者と顔を合わせ、声をかわしてコミュニケーションをはかっていますが、学び方にも気を配る必要があります。それらは個々に異なるもので、個々人の特徴というものが、その学習コミュニティにおいて、学習のための大事なリソースになります。

 学習の場で相互を尊敬し、安心して学び、自信を持ち得るというこを学習者が得ていくことが必要です。それは他人と異なること、そうした意見を安心して出し合うことができる場であり、コンフリクトがあったとしても、肯定的に対処していくことが大事です。大多数とは異なることに価値をおくことが、民主主義の基礎なのです。昨日、あげた抑制する「コンテンション(continent)」という概念では、異なった立場を認め、例えば、人権を肯定的に事実現していくことになります。方法として民主的なかかわり合いを持つ教育、参加型教育を通じて自らの責任を果たす教育なのです。

「戦争をなくすための教育」はより具体的な方法が示されています。「ジェンダーの視点による平和の文化のための教育」は哲学的な指針です。ジェンダーは多様性を保障する普遍的な人間の尊厳に根差しています。教室はコミュニティであり、学習者は自己を形成し、自己と他者を尊重し、平和の文化の実現に民主主義を実践する主体的な担い手になるのです。カリキュラムにおける内容とプロセスである方法も重要です。

 教育は社会が何らかの目的を実現することを目指しています。とくに公教育に平和の文化を位置づけることが必要であり、緊急の課題なのです。昨日、包括的平和教育について話題にしました。包括的は、あらゆることを羅列的に含んでいるということではありません。包括的であるということは、ホリスティックであり、すべての事柄が関連しているということから、すべての事象の連関性を理解しすることにより、地球規模の問題へのよりシスティマティックな解決を目指すものです。カリキュラムはコンテキストのなかから概念化され、特定な課題が見いだされるわけです。その概念のフレームワークの一例として「戦争をなくす教育」があります。これは究極には戦争をなくすのを目的とする50の項目からなるハーグアジェンダの4つの領域から構成されるものです。

 戦争の原因・平和の文化についは、歴史、システム、条件がどのように戦争をつくり出す文化であるのかを学びます。さらに、オルタナティブな(もう一つの別な)解決を見いだすことも含みます。「戦争をなくす教育」はオルタナティブなコンフリクトの扱い方ということも含みます。コンフリクト・リゾリューションが平和教育の一環としてひろまっていますが、平和の文化の観点からは、コンフリクト・プロセスとしてとらえ、暴力的なコンフリクトを非暴力で転換をしていくことなのです。3つ目は暴力を転換することの1つの方法として、暴力の道具つまり武器をなくすということです。これが、軍縮の課題です。人権を侵害するように武器で相手を脅かすような状況をなくすということなのです。1980年代にユネスコは軍縮教育に関する勧告をだしましたが、各国政府は実行しませんでした。軍縮と非軍備化が国連総会で決議されたことからも、軍縮教育が新たな課題となっているのです。4つ目は人権の実現です。ハーグアジェンダでの人権は国際人道法や国際人権規約や条約の内容を反映するものです。地球的市民性とでもいうものです。これらは知識として教えられるものではなく、多様性と多様性が尊重されるようにならなければなりません。こうした人権が実現されるということが実践的課題となっています。

 しかしながら、国連システムが普遍的であったとしても、2世紀の近代ヨーロッパの歴史のなかででてきたものであり、南米における女性の権利に対して、どのように人権概念をとられるかが問われるように、人権概念というのはダイナミックなものであり、異なった視点から、発展されるべきものだということも考慮されなければなりません。国連人権宣言であろうともジェンダーの視点から再解釈されなければなりません。人権概念は石に刻まれたようなものではなく、人々の参加によってつくられるものです。しかし、そのためには人権の国際的な水準についての知識が必要です。しかも、その知識は一字一句記憶するべきものではなく、その目的や働きこそが学ばれなければなりません。人権の目的や働きを理解、国際的な水準から国や行政がなすべきことを市民として権利として要求することができるわけです。知識があったとしても目的と働きが達成されなければ意味がないのです。平和の文化の学習は、そのような理念であり、目的や働きを学ぶことです。

 教室風土は人間的で、肯定的であるべきです。そのカリキュラムは一貫性があるべきです。カリキュラムはフレームワークのもとに価値を実現する力量形成に向けて段階的な連続性をなすもので、また実際に利用される教材を合わせ持つものです。1つの例として、女性に対する戦時下の暴力・犯罪に対して市民が裁くということで行われた1999年に東京でひらかれた国際女性戦犯市民法廷を取りあげた教案があります。市民法廷は人権教育の1つのシュミレーションの実践であり、国際女性戦犯市民法廷は昨日、取りあげたジェンダーという課題とシュミレーションという方法を統合するものになっています。(文責:淺川)

    日本ハーグ平和アピール 平和教育地球キャンペーン

    http://www.gcpej.org/

       The Hague Appeal for Peace Global Campaign for Peace Education

          http://www.haguepeace.org/

紹介コーナー

* 『幼児期からの人権教育』(ラルフペットマン編・福田弘監訳・内田多美訳:

   明石書店:2002年2月:2300円)

 オーストラリアでは人権教育に目が向けられています。1985年に開催されたオーストラリア人権委員会主催のプログラムに全国の教師が集い、幼稚園・小学校低学年の教師も参加しました。幼稚園や低学年の人権教育は「自分が価値ある存在であると感じる感性と、人々は社会においてお互いに尊重し合うべきなのだという感情を育てるもの」と話し合われたそうです。

幹事会報告

 総会を終えた3月25日(月)2002年度はじめて(通算23回目)の

幹事会を開きました。議題は総会のまとめを踏まえて今年度の予定が中心となりました。

 「わたしの平和宣言」署名では、岐阜の中学から2650筆の署名が「日ユ協連」にとどき、きずく会として処理することが確認されました。またCPNNについても夏のワークショップを具体化すること、メールマガジン(メル・マガ)を通じての情報宣伝などが確認されました。その他「平和の文化」について政府関係機関や政党にも働きかけるということが確認されています。

     「平和の文化をきずく会」活動の目標

(1)ユネスコと協力して「平和の文化国際年」「「世界の子どもたちの        ための平和と非暴力の文化国際10年」について広く国民に知らせ       

(2)平和の文化の中味について広く論議をおこしていく

(3)「平和の文化をきずく会」(以下「きずく会」)の存在を知らせ、        くの人々の参加をすすめる

(4)ユネスコの提起する「わたしの平和宣言」署名に積極的に取り組む

(5)行事その他「平和の文化」を広めるために必要なことに取り組む

お知らせとお礼

2002年度の会費(2000円)ありがとうございます。納入された方は以下の通りです(4月14日現在)一度払いながら再度いただいてしまうことがありますので確認してください。


   <氏名省略>

*子どもの権利条約第2回つくる会関係の情報は事務局DCI日本支部(3466-0222http:/www.yomogi.sakura.ne.jp/~dci-jp/)へ問い合わせてください。

次回幹事会は4月29日(月)17時00分〜エデュカス(市谷駅下車)にて行います。「戦前戦中戦後の平和教育を考える(仮題)」で竹内久顕氏に報告をお願いしていますので関心ある方はぜひご参加ください。

*「きずく会」のホ−ム頁(homepage2.nifty.com/peacecom/cop/)を覗いて下さい。

*事務局連絡先〒332-0015川口市川口2-15-1-1004瀧口優048-254-5074(TEL&FX:)

*CPNNのホーム頁(www.cpnn.net)も覗いて下さい。