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平和の文化をきずく会・広報誌 「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.27 2002年 12月3日(火) |
◆ハーグ平和アピール平和教育地球キャンペーン
戦略会議(11月22~24日)報告
ハーグ平和アピール平和教育地球キャンペーン(GCPE)の戦略会議が、11月22~24日にニューヨークで行われ、藤田秀雄立正大学名誉教授と共に参加しました。
ハーグ平和アピール平和教育地球キャンペーンは、1999年にオランダで開催されたハーグ平和市民会議をきっかけで始まりました。この会議で採択された「公正な国際秩序のための10原則」の一項目として「平和教育はあらゆる教育機関で必修とすべきである」という原則が掲げられ、その実現を目的に平和教育地球キャンペーンは活動しています。具体的には、スイスに本部がある国際NGO・国際平和ビューローが中心に平和や青少年活動などに携わるNGOや平和教育を実施・研究する学校などの諸機関・個人の間で世界規模のネットワーキングを広めたり、米国コロンビア大学ティーチャ―ズカレッジと共同でハーグ平和アピールのための平和教育のモデル教材(『Learning To Abolish War(戦争をなくすための学習)』)を作成したりしています。
毎年行われているハーグ平和アピール平和教育地球キャンペーンの国際専門家会議と並行して行われた今回の戦略会議には、世界15カ国から80人以上の教育関係者やNGOメンバーが集まりました。会議は、前ユネスコ事務総長のフェデリコ・メイヤー氏の基調演説で始まり、「青少年を対象とした平和教育」「平和教育実践」「平和教育のための政策・アドボカシー」の三つのグループに分かれての発表・討議、最後に全体での討論というプログラムでした。
発表では世界各地での多彩な平和教育活動の事例が紹介されました。発表されたいくつかの事例には、
・欧州10カ国を横断しての平和教育のための教員養成プロジェクト
・ニュージランドのある地域で、対立解決のための学習をカリキュラム化して中学校に導入し実施したことで生徒たちの態度や価値観が大きく変わった事例
・インドとパキスタンを含む南アジア地域での平和教育に関わる団体のネットワークの構築
・旧ユーゴスラビアでの紛争に傷ついた若者たちを励ますことを通じ自分たちも紛争での敵味方の民族を越えた新たな関係を作っていこうとする若者たちのグループの活動
・イスラエルとパレスチナの間で平和を創り出すために両方の教育関係者が協力を模索している活動とそのために日常直面しているジレンマについて
などがありました。日本の事例では、藤田教授が平和学習活動としての成人(社会)教育の重要さと平和博物館がそのために果たせる可能性について発表し、全体会でも注目を引いていました。また、米国シアトルからの参加者が日本の広島・長崎での平和教育についての発表を行いました。
国際専門家会議が別に行われているためか、この会では具体的に何かを決めるということはなく、様々な地域・分野の平和教育のネットワークに重点が置かれ、最後の全体会では分科会での内容を全体で共有する発表で終わりました。
この会議に参加して、改めて考えさせられたことは「平和教育とは何か」ということでした。平和教育の内容に関して、南アフリカの参加者からは「現在のアフリカでより多くの人々の生命を危険に晒しているのは戦争だけではなく貧困や飢餓、HIVの拡大などであり、「平和」の反対は「戦争」ではなくもっと広い意味の「暴力」だ」との指摘がありました。この意見に対して、戦争という見えやすい「直接的暴力」だけでなく、見えにくい「構造的暴力」をも「平和教育」の中でしっかり位置づけていかなければいかないという同意の声が多く聞かれました。また、日本で「平和教育」というとどうしても学校のカリキュラムの中での教育内容を想定してしまう傾向があったのですが、世界各地では学校制度外での様々な社会活動を通じての「平和教育(学習)」も大変重視されていることを感じさせられました。国際的なネットワークの拡大だけでなく、国内でも「平和教育」のために様々な団体がより広いネットワークが構築していくことが必要なのではないかと痛感しました。
小島健太郎(欧州平和大学大学院)
◆幹事会(11月18日)報告
11月18日、30回目の幹事会が開かれましたがその報告です。
【ユネスコ協同学校とは】
まずはじめに、日本ユネスコ協会連盟事務局長の岡田さんから、2000年の「平和の文化国際年」を踏まえて、その経過と現在の動きが報告されました。今年度ヨハネスブルグで開かれた環境サミットの宣言に「持続可能な環境教育」が採択され、そのリーディング・エイジェンスィーにユネスコが指名されたことによって、インターネットをつかった国際理解教育が提起されました。その中心課題として1950年代に取り組まれた「ユネスコ協同学校」が、再び脚光をあびることになりました。日本ユネスコ国内委員会が環境サミットを受けて、「協同学校の強化」が建議されたからです。
この協同学校の理念は、基本的人権や民主主義の尊重、差別や貧困をなくし、環境を保護するという国連の精神をふまえ、英語を活用した学校と学校のつながりをつくっていくというものです。ユネスコが「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」(以下「平和と非暴力の文化10年」に提起したCPNN(平和の文化ニュースネットワーク)が具体化される可能性が出てきています。既に学校同士の交流は全国的に行なわれていますが、ユネスコという機関を通じて「平和」「人権」「環境」等を柱とした交流がすすめられるという点では大きな意味があるのではないでしょうか。
きずく会としてもその可能性について研究をすすめなければなりません。 【わたしの平和宣言署名】
「平和と非暴力の文化10年」がはじまって2年が経過します。2005年には国連事務総長が中間報告を行うことが国連決議に盛り込まれていますので、2001年からどんな取り組みを各国が行なったのかが問われることになります。残念ながら日本政府はこの「平和と非暴力の文化10年」については一切の取り組みを放棄しています。
そうした状況を少しでも変えて行くことが求められています。とりわけ、有事立法や教育基本法改訂の動きが出ている中では、世界の動きを踏まえた取り組みが今こそ求められています。
きずく会では別紙のような呼びかけ文をもとにして、今こそ多くの人々が「わたしの平和宣言」署名に大きく取り組むことを求めたいと思います。
【2003年度総会予定】
2000年に結成した「平和の文化をきずく会」は、来年3月に第4回の総会を開くことになりました。詳細については後日案内を作りますが、下記の内容を予定しています。会員だけでなく、ぜひ多くの皆さんが参加され、平和の文化と非暴力の日本、そして世界をどのようにきずいていくのか、一緒に論議に参加していただけたら幸いです。日程をあけておいてください。
期日:3月21日(金)祝日
場所:東京都内
内容:講演とワークショップ
◆こんなことをやります
幹事会の報告でも書きましたが、当面次のような取り組みを考えていますのでご協力をお願いします。
☆「CPNN」翻訳への協力
現在、CPNNセンター(オーストラリア)のホームページには、英文で書かれたニュース(300語程度)があります。それを日本のホームページに載せるために日本語への翻訳が必要です。それを引き受けていただける方がおりましたら連絡をお願いします。また逆に日本語のホームページにあるものの中から月に4つを英語に訳してセンターの掲示板に載せることが求められています。合わせてご協力をお願いします。
☆「CPNN」投稿のお願い
現在は和光大学にホームページが置かれていますが、記事の投稿がまだまだ少ないのが実態です。www.cpnn.net にアクセスしていただき、ぜひ多くの人が原稿を寄せてください。
☆ 「わたしの平和宣言」署名
別紙として「『わたしの平和宣言』署名への取り組み」と署名用紙を準備していま
す。各団体や個人で2003年度の取り組みとして、積極的に対応していただけたら幸いです。この1年で10万を目標に集めたいと思っています。もちろん、できるだけ多く集めたいと考えていますので声をかけてください。
いずれも連絡は事務局までお願いします。
◆ お知らせ
□「戦争中毒」(合同出版:1300円+税)を読みましたか。
アメリカの漫画家で反戦活動家のジュエル・アンドレアス氏が、アメリカの暴力性
を、単に心がけの問題ではなく、金儲けのためであることを、アメリカ高官や企業家の発言をもとにしてまとめたもので、実に説得力があります。まだお読みでないかたはぜひ読んで見てください。なお英語版もありますので詳しくは出版者に問い合わせてください。まとめて頼むと割り引きになりますので、多いに広めましょう。
千代田区神田神保町1-52:03-3294-3506
□今年度の会費(年2000円)を3月から更新しています。今年度まだのかたはよろしくお願いします。また新たに入会を希望される方も郵便振替で(00120−0−182008 平和の文化をきずく会)宛にお送り下さい。
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次回幹事会は12月13日(金)18時00分〜日本ユネスコ協会連盟(恵比寿駅下車:朝日生命恵比寿ビル12階(03-5424-1121)にて行ないます。関心のある方はぜひご参加下さい。 |
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