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平和の文化をきずく会・広報誌 「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.28 2003年 1月31日(金) |
2001年から2010まで国連「「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」です
◆アメリカにおける9.11後の平和教育は?
−平和の文化をきずく会2003年度総会案内―
アメリカのブッシュ政権によるイラク攻撃が心配される中で、2000年1月に設立された「平和の文化をきずく会」は4回目の総会を下記の通り開催することになりました。
2001年9月にニューヨーク等で起こった同時多発テロは、世界中に大きな影響を与えましたが、とりわけアメリカ国内においては、平和教育を地道にすすめてきた人々に様々な困難をもたらしています。
しかしまた一方で、テロの被害者家族がアフガニスタンやイラクへの攻撃に対して反対の声をあげていること、数十万の人々がイラク攻撃反対の集会を開き、ノーベル賞受賞者40人がイラク攻撃反対の声明を出すなどして、ブッシュ政権の暴走を許さないという動きも報道されるようになっています。
そうした状況を踏まえて、ハーグ平和アピールに基づき、世界的な平和教育の運動をすすめているベティ・リアドン氏をむかえて講演会を開催します。是非多くの皆さんの参加を御願いします。
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◇日時:2003年3月21日(金)13時30分〜17時00分 ◇会場:東京都文京区 文京区民センター3C会議室 文京区本郷4-15-14 03‐3814‐6731 営団地下鉄 丸の内線 南北線 後楽園駅 徒歩5分 都営地下鉄 大江戸線 三田線 春日駅 徒歩1分 JR総武線 水道橋駅 徒歩10分 ◇内容:第1部 総会 13時30分〜14時30分 ・2002年度活動総括・決算:2003年度活動計画・予算 第2部 講演会(通訳付)14時45分〜16時45分 「アメリカにおける9.11後の平和教育は?」 ベティ・リアドン氏(コロンビア大学教授) *質疑も予定しています |
【声明】
以下の声明が昨年末に出されています
◆2002年におけるイラクをめぐる紛争
―戦争に代わる別の選択肢はある―
2002.12.13
ヨハン・ガルトゥング
ディートリッヒ・フィッシャー
米国は、サダム・フセイン体制がアルカイダを支持さらには主宰してさえいること、さらにはイラクがイスラエルおよびその他諸国に対して大量破壊兵器を用いた武力攻撃を行う明白で現実的な危険があること、そうした理由でイラクに対する武力攻撃は正当化されるとしている。しかしそのような主張は、世界の世論、国連および安全保障理事会(英国を除く)を説得しえていない。このことは、イラク周辺における米国の軍事力の集結および米国の軍事占領下での体制変革のための計画(日本占領に倣った)には何か他の目的があるのではないかとの疑問をひき起こす。
これまでの湾岸地域での米国の主要な関係国の一つであったサウジアラビアは、9.11の乗っ取り犯19人のうち15人がサウジ国籍であったことから、サウジ・マネーがアルカイダの主要な資金源であったと見られ、またサウジはアルカイダと共通のイデオロギーすなわちワッハビズムを共有することから、急速に信頼できないと見られるに至った。ゆえにイラクがその地域におけるサウジにかわる政治的・軍事的代替国になりうる。このことは米国にイラクの石油に対するアクセス―サウジ石油にかわるかあるいはそれに付加する―を与えるだろう。それはイスラエルをイラクの脅威から解放するだろう。そしてイラクとの戦争は、イラクの体制変化をともなうことで、イスラエルに対してパレスチナ人をパレスチナからヨルダンに移送するための保証を与えるだろう。
軍事攻撃に対する支援をうるために米国は安全保障理事会の拒否権をもつ諸国(フランス、ロシア、中国)に対してイラクの石油に対する利権を与える約束を行っている。
しかしイラクとの戦争は地域に壊滅的な結果をもたらすであろう。1991年の湾岸戦争は約30万人ものイラク人の死傷者をもたらした。バクダッドに対する攻撃はすでに内外の敵対者によって多大の被害を受けているイラク国民にそれを下回ることのない被害を与えるだろう。それは多くの紛争における分断線にそった内戦―フセインのバース・ティクリート体制を支持する側と反対する側、スンニ派とシーア派、イラク人とクルド人、クルド人とトルコ人の間の―を勃発させるだろう。中東の他の軍隊も巻き込まれるだろう。米国・英国の中東政策に対する嫌悪はアラブ諸国だけではなく一般に世界のムスリムにも広まり、新たな段階に達し、最良でも米英製品・サービスに対するボイコット、最悪では長期にわたる大規模な暴力をもたらすであろう。世界秩序の脆弱な組織には無数の裂け目が切り刻まれるであろう。
戦争に代わる別の選択肢はある!ハンス・ブリクス率いる国連査察団が強化されれば、イラクの大量破壊兵器を発見し、破壊し、潜在的な製造能力や貯蔵設備をコントロール下に置き、将来におけるイラクによるそうした兵器の獲得を回避することは可能である。もちろん、このことはこの地域の他の諸国における同様の査察をなぜ実行してはならないかの問題を提起する。
1994年から2001年にかけて54カ国が、1972年の生物兵器禁止条約を検証するための議定書を協議し、その議定書を拒否した米国ブッシュ政権を唯一の例外として全ての国が一致して合意に達していた。米国が議定書に調印していたなら、他国における査察を要求するのにより強い立場に立ちえていたであろう。
国連はカンボジア、ナミビア、東チモール等の地域において無記名投票による自由で公正な選挙を組織・監督することで戦争を終わらせることに成功してきた。他国の権力ではなくイラクの人民のみが体制を変革する権利を有している。彼らが欲するのであれば、そうする権利が与えられるべきである。しかし、米国の最高裁判所が2000年の大統領選挙におけるフロリダでの不正投票の見直しを停止させたのであってみれば、米国はイラクにおける自由選挙の実施を要求することにも臆病である。
ユートピア的な原理ではなく、平等な事例を平等に扱うことから生まれる正当性―ここから承諾ということが生じる―を得るための秩序として、法の前の平等こそが世界秩序の基礎である。
紛争の解決のために国連安全保障理事会は、たとえばノーベル賞受賞者のカーター、ゴルバチョフおよびマンデラから成る賢人会議を任命し、紛争当事者の目的を評価し、そうした正当な目的間の橋渡しを試みるべきである。
冷戦終焉の巨大な一歩として1973―75年のヘルシンキ会議があった。それは欧州安全協力機構(OSCE)の設立に至った。同様に国連安全保障理事会(常任理事国として四つのキリスト教国と一つの儒教国からなる)は、56のイスラム諸国を代表するイスラム諸国会議(OIC)と協力して、中東における安全保障と協力に関する会議(CSCME)を組織することが可能である。そこでは次の事項を協議する。
―UNSC/OICが共同で地域の大量破壊兵器の査察体制を形成し、イラクにおいて査察
と国連監視の自由選挙を行う。
―UN/OICが共同で地域の民主主義と人権のキャンペーンを行う。
―イラク/イラン間、イラク/クウェート間における戦争に関する重要問題を討議す
る。
―四カ国におけるクルド人問題に関する討議を開始する。
―EUをモデルとする中東共同体―イスラエル、シリア、レバノン、パレスチナ、ヨ
ルダンおよびエジプトから成る―について討議する。
協議に多くの国が参加すればするほど、より多くの問題がテーブルにのり、より満足度の高い共通の解決を発見することが可能となる。なぜなら、各当事者がより重要性が小さいと考えるものを譲歩し、それと引きかえにそれぞれが重要と考えるものをうることができるからである。(訳 トランセンド研究会・藤田明史)
◆ 幹事会(1月10日)報告
1月10日、32回目の幹事会が開かれましたがその報告です。
【2003年度総会予定】
幹事会では会場は未定でしたが、上記の通り総会を開催することが確認されました。ベティ・リアドン氏については、11月に藤田秀雄代表がニューヨークの会議に出席された折に依頼し、本人の了解がメールで届きました。
「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」は、2001年からスタートして2005年で中間をむかえ、国連総会にその進展状況が報告されることになっていますが、今年はそれにむけた運動をすすめる必要があります。総会では多いに論議も行いたいと思います。
【わたしの平和宣言】
2000年度に大きく取り組まれた「わたしの平和宣言」署名ですが、今年は学校での取り組みを中心に、総合的な学習や平和教育の取り組みとして位置付けたいと考えています。既に依頼文書や署名用紙は作成してありますので、活用していただけるところは事務局まで連絡を御願いします。
【平和の文化ニュースネットワーク(CPNN)】
インターネット時代にふさわしく、世界中の人々との平和の心を交流することは、大きな運動となっています。既に運動はスタートしていますが、今年は一回り二回りの大きな運動にできたらと考え、学校向けパンフの作成や小学生向けのCPNNジュニア等の運動をすすめることを目指しています。
なお、英語サイトの日本語への翻訳も4月から本格的にスタートする予定です。
【ハーグアピール平和教育グローバルキャンペーン(GCPEJ)】
4月を目途に今回講演していただくベティ・リアドン氏が中心となってまとめた、平和教育の実践集を翻訳出版する予定です。既に数回の編集会議と検討会を行ない最期のチェックを行うところまできています。
これを機会に、日本の平和教育についてもまとめ、部分的にでも英語に直して世界に知らせていく必要があります。
【映画の後援】
平和の文化をきずく会が映画の後援をしました。オーストラリア映画「裸足の1500マイル」(原題:Rabbit Proof Fence)で、1931年当時のオーストラリアが舞台になり、先住民アボリジニの混血児たちを家族から隔離し、白人社会に適応させようとする「隔離同化政策」がテーマになっています。政策の対象となって強制的に収容所に連れ去られた少女3人が、母の待つ故郷に帰るため、1500マイル(2400キロ)におよぶ道程を歩き通しました。少女たちの一人モリーの娘が綴った真実の物語です。2月はじめから東京の「シネスイッチ銀座(03-3561-0707)」横浜の「関内アカデミー(045‐261‐8913)」で上映がスタートします。
なお、「裸足の1500マイル」は、オーストラリア大使館、日本ユネスコ協会連盟も推薦しています。
◆オーストラリアからの手紙
悪意の道を進まされる子供についての手紙
兄弟姉妹、友人、知人の皆様へ
ご存知の方もご存知でない方もたくさんいらっしゃいますが、私の息子のジョーは海兵隊、アラブ言語の無線偵察奇襲部隊員です。先週末、彼が中東へ向けて出発する
前、最後に息子に会ったときの私達の写真を添付しています。
ナンシーと私はラッキーなことに、ノース・キャロライナ行きの飛行機に間に合い、
週末をジョーと海辺で過ごすことができました。私達は世界が私達の周りで砕け落ち
て来ることなどないかのように、ボディー・サーフィンをしたり自転車に乗ったり、
のんびり過ごしました。
ジョーは出発を控え、自分はイラクに行かされることを確信していました。私は誰の息子にも娘にも、石油やブッシュの政治的利得の為に死んでほしくありません。ジョージ・ブッシュのエゴや彼の財政上の後援者が、理に叶った多数国参加型のアプローチをイラクに対して取ることを許さないからと言って、ジョーが傷ついたり誰かを傷つけるようなことはご免です。イラクの無辜の女性、男性や子供たちが死ぬのも嫌です。
先日ある店先で、店員が二人の客とイラク攻撃の可能性について話しているのが耳に入りました。店員は単独攻撃に反対していて政府の敷いた布陣に疑問を呈していました。客は二人とも「今すぐ攻撃すべきだ」と言っていました。私は進み出てジョーの写真を見せ、「これは私の息子です。彼はあなた方の戦争で死ぬかもしれません。どうしてそんなことが起こらなきゃいけないのか、教えて下さい」と言いたかった。でもしなかった。そしてそれをあとで後悔しました。ひとつには、泣かずに語ることが出来ないからです。今こうしてこれを書いている間も泣いているくらいだし。
だから皆さんに、ジョーを知っている人にもそうでない人にも、彼の写真を見て戴きたいのです。或いは他の、危険に曝されようとしている人達−息子や娘や甥や姪や友人、知人達の写真を見てほしいのです。
あなたが既に戦争に異議を唱えていたならば、ナンシーと私は感謝致します。もし反対しようかと考えていたがまだ行動していなかったなら、是非とも動いて戴きたい。そしてもしあなたが、戦いを回避する為のあらゆる可能性を試すことなく、より確かな情報を得ることもなく、全世界に本当に脅威があるのだと信じさせることも出来ぬまま攻撃を始めるべきだと思っているならば、ジョーの顔を見て、もう一度よく考えて戴きたい。色々な疑問を今一度問うてみてほしい。
これは彼等が言うような難解な戦争などではない。私達の子供たちは死ぬだろうし、他にも多くが命を失うだろう。ベトナム戦争以前には「我々が世界を救わなければいけない!」と言われた。そして多くがそれを鵜呑みにしたばかりに、何万人ものアメリカ人とそれを大きく上回るベトナム人が死んだのです。他の何千人もの人々は戦争中に経験した傷から完全に立ち直ってはいない。
どうか考えて下さい。
どうか行動を起こして下さい。
連帯を!
一方、9月11日事件で家族や恋人などをなくされた人たちの中から、戦争には反対だという声をあげる人たちが「ピースフル・トゥモーローズ」というグループを結成したことも、すでに知られている通りです。ピースフル・トゥモーローズが、このほどイラクに代表団を派遣し、その帰国時の記者会見の模様が送られてきたので訳しました。
各国指導者よ、戦争なき勝利の道を探れ
9・11犠牲者遺族イラク訪問から帰国
2003年1月15日ニューヨーク
9・11事件犠牲者家族の団体が、バグダッドとバスラの学校や大学や病院を訪問し、民衆どうしの交流を図る6日間の旅を終えて帰国。イラクに対し軍事力行使以外の手段を見いだすため「いくらかの想像力」を持ってほしいという要求を、世界各国の指導者につきつけた。4人からなる代表団は、戦争とテロリズムに代わる実りある非暴力的な道を探ることを主張する市民運動団体「ピースフル・トゥモーローズ」のメンバーだ。
「この旅で私は、自分の国が戦争の傷から回復し、子どもたちが幸福になってほしいと願う人たちに会いました」と、9・11事件のときWTCで伯父をなくしたキャット・テンリーさんは語る。「世界の多くの国と同じように、イラクも、あまりに長いあいだ暴力を経験し、平和を待ち望んでいるのです」
「小学校の先生たちと話合い、先生たちが生徒たちに対してもっている希望を聞かせてもらいました」と、姉妹のローラを失ったテリー・ロックフェラーさんも言葉を添える「愛する人を失った悲しみと、子どもたちに対して持っている夢は、お互いに驚くほど共通しているということがわかりました」
代表団は、アマリヤフの防空壕も訪れ、1991年2月14日の米国ミサイルによる防空壕爆撃で亡くなった数百名の市民の親類縁者に会った。
「私たちがイラクの人々との間に作った個人どうしのつながりは、とても深い、意義のあるものでした」と、9・11の旅客機の乗客だった姉妹のローリー・ネイラさんを失ったクリスティーナ・オルセンさんは語る「病気や怪我の子どもたちや、愛する人を失った家族の人たちと会ったことで、私たちが互いの苦しみの中で共有する人間的なつながりが大切であるという認識が深まりました」
兄弟のビル・ケリーがWTCで亡くなったコリーン・ケリーさんも「イラクの人々の中に 一人一人の人の顔と物語を見いだすという私たちの希望がイラクで実現され始めたのです。世界各国の政府に、今の危機に代わる実行可能な平和的な手段、創造的で、そしてたぶんこれまでにはなかった外交手段を、どんなものであれ探ってほしいと要求しようという私たちの決意は、これでますます深まりました。」と語る。
ニューヨークの国連チャーチ・センターで行った記者会見で、代表団は、1月15日が、マーティン・ルーサー・キング牧師の誕生日でもあることにふれた。牧師が1967年に語った「平和な明日を彫りあげるには、戦争は粗末な鑿である」という言葉が、ピースフル・トゥモーローズという団体名の由来となっている。
「平和な明日をめざす9・11家族の会」は、2002年2月14日に発足し、今では、自分の家族を9・11事件で失った人々 50人以上と、2000人の支援者が参加している。その趣旨は、テロリズムに対する非暴力的で実りのある解決策を探ること、9・11事件犠牲者遺族と、世界中の暴力によって家族や知人を失った人々との共有の経験を認識することにある。正義を求める平和的な方法を良心的に求めることにより、グループのメンバーは、戦争が生み出す暴力と報復のはてしない循環を打ち破ろうと努める。そうすることで、自分たちにも子どもたちにも、いまより安全な世界が作り出されることを希望して。
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詳しくは http://www.peacefultomorrows.org ピースフル・トゥモローズ日本語版もあります。 http://no-yuji.cside.com/pt911/index.htm |
◆2003年度の会費を御願いします
この3月から2003年度がスタートしますので、会費(2000円)の納入を御願いします。また新たに入会を希望される方も郵便振替で(00120−0−182008 平和の文化をきずく会)宛にお送り下さい。
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次回幹事会は2月28日(金)18時00分〜日本ユネスコ協会連盟(恵比寿駅下車:朝日生命恵比寿ビル12階(03-5424-1121)にて行ないます。幹事だけでなく関心のある方はぜひご参加下さい。 |
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