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平和の文化をきずく会・広報誌 「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.36 2004年 4月28日(水) |
2001年から2010まで国連「「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」です
◆ 「きずく会」総会報告
3月14日(日)東京板橋区の大東文化会館において2004年度の総会を開きました。2000年に結成されてちょうど4年が経過し、2001年からの「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」で言えば、この1年で折り返しになります。
総会ではまずはじめに1年間の総括と方針が論議され、事務局から提案された議事が承認されました。経過では、4月に取り組んだ第五福竜丸のPeace Study Walkや10月の横須賀Peace Festivalへの参加とワークショップ、そして12月に取り組んだ講演会「朝鮮半島の平和的な統一を考える」等がポイントです。
また、この3月の日本ユネスコ協会連盟の理事会で、私たちの「平和の文化をきずく会」が賛助団体として承認されましたが、その確認をしました。日常的にユネスコと協力しながらその精神を伝えていくという任務にあわせて、「きずく会」が日本の「教育・科学・文化」に対して公的に発言や行動を行うことが問われてきます。
講演会では「子どもの権利条約と平和の文化」と題して子どもの権利・教育・文化センターの三宅良子氏から話をしていただき、質疑も含めて交流しました。この1月にジュネーブにおいて国連の本審査があり、それに向けた取り組みと審査の状況、そして委員会から出された日本政府への勧告の中身について参加者が大いに理解を深めることができました。以下参加された学生さんの感想を紹介します。
平和の文化をきずく会・総会に参加して
さる3月14日、私は平和の文化をきずく会に参加しました。私は、ゼミ論文で児童虐待について調べており、今回講演で、子どもの権利条約についてのお話があると杉田先生がおっしゃっていたので、その講演から何か学びとり、自分の中で考えることが出来たらと思い、楽しみにしていました。実際、講師の三宅さんのお話は、私にとっては正直改めて気付かされたことが多く、政府の対応なども含めた今までとは違う視点で、子どもについて考えるということが出来たと思います。
私たちは、被虐待者の子どもたちや、障害を持った子どもたちがもっと住みやすくなるような環境を整えていき、その権利をもっと守っていこうとしています。結果、施設が充実し、公共的な整備などもされてきました。また、メディアによっても多く報道されていることで、問題の関心も広まってきました。
しかし、普通とされている子どもたちの権利こそ、どんどん失くされてしまっているのです。それは、自分の人生に主体的に参加しながら、自分の人生を作っていくという根本的な権利です。子ども自身が、自分自身の成長や発達の階段を、自分の力で一歩一歩確かめながら歩んでいくことが出来なくなってしまったのです。子どもが意見を言え、その意見を汲みとってもらえるようなことは、今はあまり無いのではないでしょうか。それは、子どものありのままを受け入れていないということになっているのです。親や先生が敷いたレールの上だけを歩かされている子どもたちは、ゆがんで成長することを許されず、言い方は悪いかもしれないですが、どこか支配されているという思いに押しつぶされそうになりながら生きているともいえると思います。そして追いつめられ、ストレスと緊張の糸があらゆる場面で張られるのです。そのような子どもたちだからこそ、その糸も切れやすいのでしょう。
大人は子どもを支配するものではありません。本当は大人というのは、子どもにとって安心出来る存在のはずであるので、温かい目で見守るべきなのです。そして、子どもに、もっと経験とチャレンジを与えるべきだと感じました。子どもを認める事が大人というか、社会全体に足りないと思います。子どもの居場所を知らず知らずに失くしてしまっているのが現状だと分かりました。
このような講演を聴く機会をもてて本当に良かったと思っています。ありがとうございました。(大東文化大学教育学科3年)
「子どもの権利条約」に関する講演を聞いて
私が「子どもの権利条約」について内容まで詳しく知ったのは大学に入学し、教職課程の授業のときだった。それまで「子どもの権利条約」の名称は知っていてもどういったことが規定されているのかは知らなかった。今でも条約の内容について知っている子どもはほとんどいないということだった。
子どもの権利条約で一番注目すべき点は、講演会でもお話があった通り「子どもの意見をどうくみあげていくか」というところであると思う。前回の国連最終所見でも学校制度のなかにおいて、意見表明権が尊重されるべきであるとされた。しかし、それでも大きな変化はないように感じる。実際に、学校において校則などに関して子どもたちの意見が反映されることはまれであると思う。それは、私自身がそうであったように、子どもたちは、学校において自分たちの意見を自由に主張する権利が保障されていることを知らないことが一番の原因ではないだろうか。少し大げさな言い方かもしれないが、教師をはじめ大人たちは子どもに意見を主張されてしまっては困るのではないだろうか。自分たちの思い通りにものごとを進めていけなくなってしまうことを恐れているのではないだろうか。今の学校制度は、子ども主体ではなく大人主体でつくられていることは事実であると思う。今回の最終所見でも述べられているが、権利条約の内容を子どもたちに伝えることは簡単なことではないと思う。しかし、子どもの意見表明権を尊重し、子ども主体の子どもが好きになれるような学校をつくっていくためにはそれが最も重要なことであると思う。
また、私が今最も注意するべきだと思うのは「児童虐待」の増加である。大人たちの身勝手な理由から暴力を振るわれたり、最悪な場合亡くなってしまったりという事件が相次いでいる。大人によって守られるべき存在である子どもたちが虐待を受け、生きることさえできなくなるのは本当におかしなことである。今回の最終所見にも記述されているが、現在の日本のシステムでは対策が不十分である。今後、児童虐待に関してさらなる対策がなされることを期待したいと思う。(大東文化大学教育学科3年)
◆ 幹事会報告
4月19日、日本ユネスコ協会連盟の会議室で第45回幹事会を開きました。議題
は総会で確認した方針の具体化ということで、「わたしの平和宣言」の取り組み、CPNN(平和の文化ニュースネットワーク)、平和の文化に資する材料、教材の整理、平和教育の実践をまとまる活動(GCPEJ)、子ども青年の取り組み、宣伝、関係各団体との連携、定期的な研究会の開催、戦争や暴力文化を助長するメディア等への取り組み、紛争転換の方法を実践的にすすめる運動(トランセンド)等、多岐にわたっています。
「わたしの平和宣言」では日本ユネスコ協会連盟の賛助団体として確認されたことを受けて、「きずく会」のホームページで署名ができるようになります。それに向けて事務的な最後のつめを行っています。
CPNNでは取り組みの中心として頑張ってきてくれた和光大学の学生が4年生になり、新たな体制作りが求められています。4月12日に関係者が集まり、今後の方向について論議しました。とりあえずスタッフを募集して現在のシステムを維持するということですすめます。いずれはもっと大々的な仕組みが必要であるという認識では一致しました。なお、アメリカやオーストラリアのホームページから英文をダウンロードして日本語に翻訳したり、日本のものを英語に翻訳して海外に送ったりという課題も何とか実現したいという声も出ています。
平和教育の実践という点では、現在冊子を準備中です。7月までには出版にこぎつけるところまで来ています。ハーグでの平和市民集会を機に立ち上がった平和教育の地球キャンペーンの取り組みから生まれた、平和教育の実践マニュアルとも言えるものです。
関係各団体との連携では、6月13日に環境・開発に関わる団体に声をかけてワークショップを行うことになりました。念願の平和の文化関連団体の一覧を完成し、広く相互の交流ができる資料としたいという位置づけです。「平和の文化」の精神そのものの原点でもあります。
なお、大きな課題として幼児から大学生までを含めた「平和教育(あるいは平和と非暴力の文化)の政策提言」を行う必要があるという提起があり、今年の目標として各団体に働きかけながら具体化する道筋をつける方向ですすむことになりました。
◆ イラク・朝鮮半島をめぐって
4月はじめに3人の日本人がイラクで人質となり、それをめぐって救出への動き
がインターネット上をかけめぐりました。あらためてその影響力の大きさを実感させられましたが、政府やメディアの偏った姿勢や報道に憤りを感じるとともに、あらためてメディアへの取り組みが求められていると痛感しました。
政府やマスコミに、個人的に直接疑問や意見をぶつけることも必要ですが、もっと組織的に取り組めるようなシステムをつくり、コマーシャルを出している会社なども含めて「ウオッチング」していかなければなりません。
「自己責任」という言葉で、勇気ある3人のイラクでの活動が表面的には否定され、一部マスコミでは個人の過去や家庭のプライバシーまでが報じられています。より大きな力が働いていることは間違いありませんが、こうした問題にも敏感に反応していく必要があります。
「きずく会」だけでできるものではありませんが、多くの団体によびかけてどのような取り組みが可能なのか早急に考えていく必要があります。
◆ 今年度の会費をお願いします
既に前回のニュースといっしょに払い込み用紙をお送りしましたが、多くの皆さ
んから会費が送られてきています。心から感謝申し上げます。会費の多くは発送費ですが、日本ユネスコ協会連盟の賛助会費や取り組みなどにも使われます。なおそれぞれの方が様々なところで活動されていますので、会費が届かないからニュースを送らないということはないように努力したいと思います。
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次回の幹事会は5月10日(月)19時00分から日本ユネスコ協会連盟(恵比寿駅下車3分)会議室で開きます。6月のワークショップへの取り組みを中心に、夏までの方向を考えます。また冒頭に「ジェンダーと安全保障」(仮題)をテーマに学習会を行う予定です。幹事だけでなく関心のある方はぜひご参加下さい。 |
*「きずく会」のホームページ(homepage2.nifty.com/peacecom/cop/)
*平和の文化ニュースネットワーク(http://www.cpnn.net)
*事務局:〒332-0015川口市川口2-15-1-1004 瀧口優 048-254-5074(TEL&FAX)
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