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平和の文化をきずく会・広報誌 「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.37 2004年 8月20日(金) |
2001年から2010まで国連「「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」です
◆ 「平和の文化・見取り図づくり」ワークショップ報告
6月13日(日)午後1時から5時まで、平和の学び場・コラボ21(さいたま市浦和区高砂2-3-10 黒澤ビル3階)において「平和の文化・見取り図づくりワークショップ」が行われました。参加者は11名です。
「平和の文化をきずく会」(以下「きずく会」)のよびかけによって、平和の文化とさまざまな関連領域の見取り図をつくるのをねらいとしたワークショップがもたれました。今後、平和の文化推進法のような、政策提言をするための要素を出しあうこともねらいとされました。現在、平和関連団体のデータベースがつくられつつあり、その団体にたいして、平和の文化に関するアンケート調査を、おこなうことも予定しています。
主催者の呼びかけによって、数名、参加いただきましたが、きずく会のこれまでや、平和の文化国際年のことなどを知っていた方がよいとのことから、2時間ほど、平和の文化の背景やきずく会について、質疑をして、後に、アンケート項目の策定を、グループで試み、共有しました。
【平和の文化国際年について】
2000年が国連「平和の文化国際年」であり、2001年からの10年は「世界の子どもたちのための平和と非暴力の文化国際10年」とされています。平和の文化にかかわる国連決議、宣言、行動計画もあります。
平和の文化へのとりくみは、河内徳子氏(社会科教育)、藤田秀雄氏(社会教育)によるユネスコ文書の翻訳(From Violence to Culture of Peace、未刊)がきっかけでした。当初、民間教育研究団体の多くの研究者が呼びかけ人となり、2000年1月に、「平和の文化をきずく会」が発足しました。平和の文化についての所轄は、文部科学省および外務省ですが、とりたてたとりくみはありません。2000年には、世界中で「私の平和宣言」署名がとりくまれ、日本では、民間の日本ユネスコ協会連盟が中心になって取り組み、日本で100万以上の署名を集めました。日本ユネスコ協会連盟のピースパートナーとして、きずく会もこれに貢献しました。また、きずく会は出版や、講演会などをおこなってきました。
【平和の文化】
平和の文化は、新しい概念です。平和に文化と非暴力が、組みあわされているのに意味があります。人間にとって暴力は本能であるという俗信をくつがえすセビリア声明が1986年にだされました。平和の文化の構想もその潮流です。80年代の地域紛争の経験から、Agenda
for Peaceがだされたこと、また、ベティ・リアドンのジェンダーの視点も背景にあります。
軍縮教育は、以前からの国連の動きの一つです。ESR(Educator for Social Responsibilities) は米国で、80年代に反核運動を展開しました。その後教室での対立や、争いを解決する技法、また社会変革のためのカリキュラムを開発し、展開しています。
1999年のハーグ平和市民会議の成果から、平和教育地球キャンペーンが生まれました。本部は、ニューヨークとジュネーブのIPBにあります。『戦争をなくすための教育』がコロンビア大学チームによって編纂され、日本では、松井ケティの尽力により、清泉女子大学の地球市民学科に、センターがおかれています。
【平和運動の現在】
日本では、平和運動というと、核廃絶や日米安保反対、基地返還などのたたかい、というイメージがあります。
しかし、平和の文化の実現に、非暴力ならびに、生命の大切さ、ということから、平和の課題とさまざまな他の領域とのかかわりのとらえなおしが必要です。女性運動では、平和とのかかわりでは、もっぱら戦時性暴力がとりあげられてきました。
現在、家庭内暴力や子どもたちの暴力は、たいへんな社会問題になっていますが、平和の文化の課題でもあります。暴力の文化と平和の文化を対立的にとられるのではなく、よりよい社会のために、生命を大切にし、希望をもって生活をしていくために連帯するためのバックボーンとして、平和の文化をとらえる必要があります。
平和のための埼玉の戦争展は、20年にわたってとりくんできましたが、拠点ができたのを契機に、ピースカレッジ(平和の学び場・コラボ21)を発足させました。ねらいは、職場で、地域で、課題を発見し、仲間とともに、とりくむことのできる力量を高める平和の担い手づくりです。当面、隔週で歴史を軸に学習会をすすめ、今後発展的な講座をつくる予定です。
平和については、広範な解釈があるものの、これまでの運動の固有の、例えば、核廃絶のとりくみがなければ、平和運動ではないともいわれます。また、ひろがると、うすまるというような見解もあります。
平和運動において、イデオロギーによる分裂、世代の対立などもあります。運動を楽しむ若い世代と、これまでの活動と橋渡しする作業も必要です。データベースは貴重です。ただし、リストが、息を吹き込まれたものになるには、実際に足をはこび、顔をあわせ、信頼を得ることも大切です。
「世界の子どもたちの平和と非暴力のための国際10年」にむけて、2005年は国際10年の中間年にあたります。民間から現状を把握し、国連やユネスコに報告するとともに、政府に推進を働きかけるようとりくむ必要があります。
リオ会議でアジャンダ21が策定され、ローカル・アジェンダとして、各国・自治体が、目標を設定してとりくんだように、また、温暖化防止にたいする目標のように、平和の文化にかかわる具体的な目標を設定することが望まれています。きずく会で、さまざまな団体の活動状況を集約するとともに、平和の文化についての認知、取り組みについて調査をすることが、その第一歩になります。子どもたちのための国際10年とありますが、子どもの権利を保障するということでは、対象は子どものみではならず、当然、あらゆる社会の領域を含みます。そのためには、さまざまな団体との連携が必要です。
【共同にむけて】
今後、共同の事業や、教材開発など、共同でのとりくみへの期待もあります。一方で運動団体をつなぐというネットワークづくりは必要なことだが、困難もたくさんあります。それぞれの団体は、固有の課題にとりくんでおり、それ以上のことには、労力がさけないわけで、かかわる団体にも益になることがなければ、共同は難しいのです。
持続可能な開発の10年にともなって、ネットワーク型の推進協議会が発足しました。しかし、構成団体をみると、世界的には、貧困の撲滅など、開発の課題が主であるということですが、環境団体がほとんどであるのが日本の実情です。
アンケートを依頼するという働きかけをすること自体が、平和の文化を広めるということにもなりますが、アンケートについても、それにこたえて、どうなるのかという見通しや、意義や必要性に説得力がなければ回収するのも困難です。回答する団体にとっては、メリットがなければなりません。
【アンケート項目まとめ】
まえがき意義、必要性、使用目的
団体名、設立年月、ステータス、活動地域(国内、国外)、対象者、予算、活動領域、団体の性格(研究、政策提言、支援)、テーマ、会員数、回答者理念、理念にもとづく活動内容、この1年の取り組み、そのうちで成功していること、とどこおっていること、活動を促進するであろうこと、活動を阻害するであろうこと。
平和の文化を知っているか。平和の文化とは、どのようなものか。平和の文化の課題のうち、重視するものは何か。国際的な取り決めや合意を知っているか。何をよりどころとするか。国や行政への要望。平和活動をすすめるうえで困難なこと、活動を促進すること。9・11(21世紀になって)以降、活動に変化はあったか。他団体と、連携しているか、連携が可能か。他団体の活動で紹介できること。これを、公開してよいか。結果を欲しいか。
補足事項:
自治体や企業にもとってみたらどうか。ホームページで集計、公開をする。公開した団体について、責任はないこと(免責)を明記する。メリットとして、今週のトップページで紹介することは、メリットになるのでは。ダイレクトメールで調査がくるが、答えにくいものである。そのような不安をいだかせないような工夫が必要である。2005年の秋の国連総会に間に合わせるとして、タイムスケジュールを組む。現実的に取り組む。アンケートが、団体にたいして、平和の文化を知らせることにもなる。その集約をもとに、国や行政へ働きかけていく。データベースは、総合的な学習の時間にも活用できるようなリソースを目指す。
◆ 幹事会報告
この間、6月21日と7月12月に幹事会を開きました。6月21日は、上掲のワークショップのまとめが基本で、今後どのように展開していくのかについて意見交換しました。アンケートをどのようにつくるのか、あるいはどう活用するのか様々な意見は出されましたが、まとめるというところまでは到達していません。継続した課題です。
7月12日は伊藤さんからハンガリーの国際平和学会非暴力ワークショップについての報告がありました。メーリングリストでは以下の要請も行われています。
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国際平和学会Internationa Peace Research Association:IPRA では、平和教育コミッションPeace Education Commission: PECの会員を募集しています。PECの会員費は年間30米ドルです。8月が更新月です。年2回学術雑誌 Journal of Peace Educationが送られてきます。これは今年から発行された新しいジャーナルです。ニューズレターが年1回発行されます。
また、PECのメーリングリストもあり、http://www.uwm.edu/Dept/Peace/pec.htmlから申し込みができます。PECの会員になるには、
http://www.tandf.co.uk/journals/offer/pec_orderfrm.asp
で、必要事項を記入してFAXまたは郵便で申し込むことになります。ジャーナル購読だけでも30ドルなので、会員になるのはお得です。
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次回の幹事会は8月25日(水)18時30分から日本ユネスコ協会連盟(恵比寿駅下車3分)会議室で開きます。各団体へのアンケートや「平和教育(平和と非暴力の文化教育)振興法(案)」沖縄ヘリ墜落事件への対応、憲法9条の会等についても議論したいと考えています。幹事だけでなく関心のある方はぜひご参加下さい。 |
*急ではありますが、8月25日15時に外務省広報文化交流部国際文化協力室の岡部氏を訪問し、10年に向けての取り組みやこちらの考えを伝えることになりました。参加いただける方は瀧口まで連絡して下さい。
*「きずく会」のホームページ(homepage2.nifty.com/peacecom/cop/)
*平和の文化ニュースネットワーク(http://www.cpnn.net)
*事務局:〒332-0015川口市川口2-15-1-1004 瀧口優 048-254-5074(TEL&FAX)
takiguchi-masaru@r8.dion.ne.jp (新しくなりました)
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