平和の文化をきずく会・広報誌

「平 和 の 文 化 を き ず く」 No.9

2000年10月17日(火)


◆河内先生安らかに!
 「平和の文化をきずく会」の創立者の一人である大東文化大学の河内徳子先生が、10月1日未明、ガンのために亡くなられてしまいました。まだ55才という若さで、研究者としてもこれから多いに力を発揮していただく必要があったのに、本当に残念です。特に国際的なつながりを持って研究や実践をすすめるという点では、これからなくてはならない存在でした。
 先生の意志を継いで後に残された私たちが頑張らなければなりません。「きずく会」は先生の願いで実現したものですから。
 「きずく会」として生花と電報を準備しました。

「平和の文化をきずく会」代表の河内徳子先生の訃報に、驚いています。自然との共生を追い求め、人の心に平和の砦をきずくためにご活躍なさってきた在りし日のお姿を偲び、心からご冥福をお祈りします。

 2日にお通夜、3日に告別式ということで、「きずく会」からも多くの方々に参加をいただき、ありがとうございました。また関係される方々で、連絡が届かなかった方にはたいへん申し訳ありません。
 なお、幹事会としてはご病気の先生を励まそうということで、7月はじめに次のようなお手紙を出していますが、それが最後のメッセ−ジとなってしまいました。

 日頃お手紙も架けず申し訳ありません。「きずく会」の集まりがあるたびに先生のことが話題になり、先生がもどられるまでは頑張ろうと確認し合っています。

  ニュースでお読みとは思いますが、先生がまいた平和の文化の種は、日本ユネスコ協会連盟との協力を通じて文部省や外務省まで広がっています。来年からの10年間については文部省や外務省にプランがありませんから、こちらから提示して実行していくというスタンスが必要になってきています。                           
  世界を視野に入れた提示をするためには、こちら側の力量が問われます。また先生のお力をお借りしなければなりませんので、私たちのところへ来て下さい。(7月1日)

 

◆「みんなでつくる平和の文化」開かれる!

 前号で案内しましたように、10月9日(月)に大東文化会館において「みんなでつくる平和の文化」と題して話し合いを行いました。事務局の瀧口からパリで開かれた署名の引き渡し式の様子を報告し、和光大学の伊藤さんからはピ−スボ−トに乗って行ったCPNN(平和の文化通信ネットワーク)のワ−クショップについての報告がありました。「きずく会」の代表である藤田先生(立正大学)から「『世界の子ども達のための平和と非暴力の文化国際10年』の意義」ということで話をしていただき、参加者からの発言と10年についての提案を出していただきました。
 まだまだ意見の交流というところが中心にならざるを得ませんが、論議の中で出されたことをまとめると次のようなことになると思います。
 1.「わたしの平和宣言」署名についてはとりあえず2001年度は取り組むこと。ユネスコ本部でも、1年で終わりにすることにはならないだろうという担当者の話があった。
  2.ユネスコで提起したCPNN(平和の文化通信ネットワーク)については、まだまだ具体化していないが、オ−ストラリアのメルボルン大学を中心として英語のネットワ−クが動き始めるので、日本でも日本語のネットワ−クと英語との交流を行う準備をしていくことができるのではないかということで、きずく会としても中心的に動く必要がある。
 3.平和教育のカリキュラムや教材を集めるという平和教育グロ−バルキャンペ−ン(ベティ・リアドンさん提案)に協力していく。

  4.世界の子どもの平和像や平和ゼミ、あるいはピ−スボ−トなどの子ども達や若者の自主的な平和への参加を広げていく。
  5.講演会を開いたりパンフレットを作成して平和の文化の主旨を広げる。
 6.国際的なシンポジウムなどを開催して国を越えた平和の文化をきずく条件づくり。
  7.日本ユネスコ協会連盟と協力して、「世界の子ども達のための平和と非暴力の文化国際10年」実行委員会(仮称)を様々な団体に呼びかけて結成し、運動をすすめる。
  8.平和に関わる様々な運動及び研究団体を、平和の文化という視点で横につないでいく活動をすすめる。
 9.暴力や戦争文化への取り組みをすすめる。

 *なお引き続いて12月17日(日)13時30分〜16時30分、今回の検討を踏まえて再度「10年」について意見を交流する会を予定しています。文部省(ユネスコ国内委員会)や外務省、日本ユネスコ協会連盟にも働きかけて、幅広い会にできたらと思います。
  *11月1日(水)18時30分から立正大学2号館1014藤田研究室(5487-3311)  において「きずく会」の幹事会を予定しています。その場でより具体的な検討を行いますので、ぜひご参加下さい。
  *10月22日(日)ぎりぎりの連絡で申し訳ありませんが、横須賀でピ−ス・フェスティバルが予定され、様々な展示などとともに、船に乗って横須賀基地を海上から見 学するというツア−(1000円)があります。「きずく会」代表の藤田先生が案内してくれるそうですが、希望される方は当日午前10時に京浜急行横須賀中央駅の中    央改札を出たところに来て下さい。問い合わせは事務局(048-254-5074)もしくは藤田    先生(0468-57-5693)まで。

◆「わたしの平和宣言」署名100万を越える!
 前号でも一部紹介しましたが、「わたしの平和宣言」署名数が以下のようにホ−ムペ−ジに載っていました。

インターネットでの署名は 、     12171人です。

署名用紙での署名は、              921585人です。

入力ソフトでの署名は、      126888人です。

   合      計               1060644人です。

なお、10月8日現在、世界では 60710981の署名がユネスコ本部に届けられています。

 日本ユネスコ協会連盟も署名の期限を9月8日から12月31日まで延ばして取り組んでいます。これからでも十分間に合いますので、まわりに広げて取り組んでいただきたいと思います。

 10月7日小平第五中学校の文化祭に行って来ました。3日に生徒5名と先生でたずねてきて、文化祭で「わたしの平和宣言」署名に取り組むということでした。午後1時過ぎに展示の部屋にいくと、私がパリのユネスコ本部で写した署名引き渡し式の写真が飾ってあり、学校の「平和宣言」も掲げてありました。またその他の教室も核兵器の問題や世界の紛争、食糧問題など、高校生や大学生顔負けの内容で、特にクラスを解体してテ−マ毎に準備をしたというところに学校ぐるみの取り組みの素晴らしさを感じました。署名は集まったところで提出するということで、文化祭後も取り組んでいるようです。
 すでに学校では「わたしの平和宣言」を単に核兵器や戦争だけでなく、いじめや暴力の問題と闘う武器として取り組むようになっています。これが大きく広がれば、子ども達が社会を変える力にもなります。「きずく会」の幹事会では少なくとも来年度はこの署名を継続して取り組むことになっていますので、さらに多くの学校や地域が
署名を集める運動を通じて学校や社会を変えていく力にしていただけたらと思っています。

◆「暴力の文化から平和の文化へ」ブックレットを広めて下さい!

 「きずく会」として編集した「暴力の文化から平和の文化へ−21世紀への国連・ユネスコ提言」(平和文化:700円)は、様々な集会や研究会で紹介され広まってきていますが、社会的な状況からすればまだまだ大海の一滴にもなりません。今の数倍、数十倍の量が出回らないと社会を動かすような力にはなりませんから、もっと広
範囲に普及する必要があります。
 国連の「平和の文化に関する宣言」「行動計画」決議や「平和の文化に関するQ&A」あるいは子ども達の声やセビリヤ声明などの資料もまとめてありますので、学習会等にも使えます。
 これから都道府県の教育研究集会などもありますので、ぜひ紹介して下さい。事務局に連絡していただければ手配します。できれば10冊以上まとめて申し込んで下さい。「きずく会」の財政活動としても重要な意味を持っています。


◆2000年度 ヨハン・ガルトゥング講演とワークショップ 概要  <通訳あり>

 T.ワークショップ「21世紀の平和を築く」                                                   
 U.講演「Conflict Transformation around the World(紛争転換の理論と実践)」       
  日時・内容                                                
 (1) 11月24日(金)午後3時から午後6時まで                           
    テーマ:「転換(Transformation):スリランカを例に」                     
 (2) 11月25日(土)午前10時から午後12時30分まで                     
    テーマ:「転換(Transformation):コソボを例に」                       
     同日 午後2時30分から午後5時まで                           
    テーマ:「和解(Reconciliation):日本と朝鮮半島を例に」                  
 (3) 11月26日(日)午前10時から午後12時30分まで                     
    テーマ:「深層文化(Deep Culture):日本を例に」                      
    (同日 午後2時30分から5時は講演会)                          
 会場:大阪女学院短期大学:大阪市中央区玉造2丁目26-54、                 
  @ JR大阪駅より、JR環状線で15分、玉造駅より、徒歩10分                 
  A 地下鉄長堀鶴見緑地線 玉造駅より、徒歩5分                       
    (当日のみ、会場への連絡:大阪女学院短期大学Tel06-6761-9371)          
 定員:35名  参加費(日曜日午後の講演会の参加費も含む):                 
    20,000円(有職者)、18,000円(NGO、非常勤)、15,000円(学生)             
 問合せ/申込み:奥本京子(大阪女学院短期大学ファクス06-6761-9373、          
              e-mail:okumoto@wilmina.ac.jp)                      
 主催:平和の文化をきずく会・トランセンド(紛争転換)研究会(準備会)            
 協賛:大阪女学院短期大学                                      


◆資料紹介−イギリスの「平和の文化国際年」への取り組みから
 
 「平和の文化国際年」については様々な国で取り組んでいるわけですが、イギリスで次のような資料が手に入りました。関心のある方は事務局まで連絡して下さい。
・Earthworms, sunflowers and a Culture of Peace (Anne Adelson)
  平和の文化を「みみず」と「ひまわり」にたとえてその重要性を訴えた文章(B4-1p)
・A Dream of Peace (abridged: Andrew Motion)
  平和をテ−マにした詩(B4-1p)
・National Peace Council (NPC) Peace Education Network(イギリスの平和教育諸団体住所)
  National Peace Council 162 Holloway Road London N7 8DD  020-7-609-9666
                       E-mail : npc@gn.apc.org  http://www.gn.apc.org/npc
  Peace Pledge Union     41b Brecknock Road London N7 0BT  020-7-424-9444
                       E-mail : peacenow@gn.apc.org http://www.gn.apc.org/peacepledge
  The Peace Museum     Jacob's Well, Manchester Road, Bradford BD1 5RW
                       http://www.bradford.gov.uk/tourism/museums/
  Pax Christi            Christian Peace Education Centre St Joseph's,Watford way
                       Hendon, London NW4 4TY  020-8-203-4884
                       E-mail : paxchristi@gn.apc.org
  Commomweal Collection(LIbrary for a Nonviolent World)
                       c/o JB Priesley Library  University of Bradford,
Bradford, BD7 1DP
                       http://www.brad.ac.uk/library/services/libserve2.htm
事務局:平和の文化をきずく会(瀧口:
TEL&FAX:048-254-5074JCF02570@nifty.ne.jp)
        〒332-0015川口市川口2-15-1-1004 瀧口方

◆日本ユネスコ協会連盟ホ−ムペ−ジより  −署名提出式について−

  9月21日(木)、日本を代表して2人の高校生ピースメッセンジャーが、ユネスコパリ本部において開催された「わたしの平和宣言」署名提出式で、日本で集められた約100万人の「平和の署名」を、ユネスコ松浦事務局長に直接手渡しました。

「署名提出式」には、UNESCO側からユネスコ松浦事務局長、そして「平和の文化」担当部長のデイヴィッド・アダムス氏などが出席。

署名を手渡した後、松浦事務局長から、確かに受けとったというサイン入りの「受領証」をいただきました。ピースメッセンジャーの2人は「平和のメッセージ」を読み上げた他、デイヴィッド・アダムス氏と「平和」について意見交換を行いました。


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