■週刊耳袋とは
■どのようなメールが送られてくるのか
■いつからスタートするのか 2000年7月22日創刊号を発刊 ■いつ終了するのか 完訳したとき。全1000話のうち800話程度を予定してます(気の長い話だ……)。 ■配信頻度は 週2回程度 ■登録したい
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■発行者は pfruit pfruit@mimibukuro.net です。 |
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┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓ ┃ 週刊 耳 袋 創刊号 ┃ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛ 江戸の名奉行、根岸鎮衛が町の古老や知り合いらから聞いたちょっと(いや とても)面白い話満載の『耳袋』から、1話づつ現代語訳してお送りします。 詳しくはこちらで http://homepage2.nifty.com/pfruit/mimi/ ___________________________________ --sample A-- 巻の一 018 妖物は豪傑に勝てないということ 土屋侯の領内、土浦の家臣に小室甚五郎という者がいた。大層気が荒く、つ ねに鉄砲を持ち歩き、山で猟などを楽しんでいた。 その土地には、土浦の農民達が官妙院と呼ぶ狐がいた。その妻の狐はお竹と 呼ばれ、農民達の中には稲荷神社を建て、二匹の狐を祭る者もいた。 あるとき、甚五郎はお竹狐を弾2発で仕留め、料理して、酒の肴として食っ てしまった。それからほどなくして、土浦城下からほど近い他領の農民の妻に 官妙院狐が憑いて、いろいろなことを口走り、甚五郎を恨み、罵った。その夫 はもちろん、村中の者が集まって、 「どうもわけがわからん。甚五郎様に恨みがあるのなら、甚五郎様に取り憑く べきだろうが、何の関係もない他領の者に取り憑いて苦しめるのは一体なぜだ」 と責めたてて問うと、 「わが妻を殺して食ったほどの甚五郎に取り憑けようはずがない。土浦へ入る のさえ恐ろしいので、お前の妻に取り憑いた。頼むから甚五郎を殺してくれ」 という。土浦に知り合いのいる者を通じて、甚五郎がこのことを聞くと、 「許し難い畜生だ」と、頭役人に届出の上、その村にやって来て、 「この不届きものの畜生めが。他領の人を苦しめるとは不埒もはなはだしい。 その女から離れなければ、主君へ申し立て、農民らが建てた神社を叩きつぶし、 たとえ何年かかろうとも地の果てまでも追いかけてお前を殺す」とさんざん脅 したてて、地元の神社でも同じように脅した。すると、たちまち狐は落ちて、 何のたたりもなかったという。 --sample B-- 巻の一 010 観世新九郎の上達を知ること 一昔前に名人と称され、幕府より紫の衣を賜った新九郎が、まだ権九郎と名 乗っていた頃のことである。 いまだその奥義を習得できないでいた頃、彼は日々鼓の練習に明け暮れてい た。毎朝茶を入れて権九郎に届けていた長年召し使っている年老いた女中が、 ある朝、 「ご主人様の鼓も大変上達なされましたねえ」という。 その女中は、日頃鼓は聞き慣れているが、自ら手に取ることはない。権九郎 は妙に思って、 「ほう、なぜそう思う?」と笑ってその理由を尋ねると、 「もちろん、私は鼓のことなどわかりませんが、お父様の新九郎様の鼓を数年 聞いていると、毎朝煎じている茶釜に鼓の音が一打ちごとに響くように聞こえ ます。これまで、権九郎様はそのようなことがありませんでしたが、この4, 5日は、お父様のように茶釜に響きますので、上達なさったのだなと知った次 第でございます。」と答えたという。 長年鼓を聞いていると、自然と音の微妙な違いを聞き分けることができるも のなのだな、と権九郎も感心したという。 ___________________________________ ■使用上の注意 訳者は古文の素人です。面白さはともかく、誤訳のある可能性が多分にあります。 |