うさぎと肝臓病
1.肝臓病はなぜ怖いか
肝臓は多機能臓器で重要な機能を多く担当するため、肝臓病の症状は多彩で重篤な影響を及ぼし得る。
2.肝臓はどんな機能を司るか
1)脾臓と共同して赤血球を破壊・再利用
2)胆汁の合成・分泌
3)糖分の代謝、糖のの貯蔵、糖濃度の調節
4)栄養分の貯蔵
5)血清蛋白の合成(フィブリノゲン、プロトロンビン、アルブミンなど)
6)解毒
7)血液の水分量の維持
3.うさぎの肝臓病の原因は何か
1)肥満。過栄養が脂肪肝を招く。
2)毒物摂取。解毒を担当するのは肝臓だから。
3)ウィルス性肝炎など伝染性の病気はうさぎの場合考えなくて良い。
4.うさぎの肥満はどう判断すれば良いか
肋骨が見つけにくい、お腹が(ガスではなく)ぽっこり膨らむ、肉垂に内容物がある(皮下脂肪)などが指標となる。運動で解決することはほぼ不可能なので食餌で調節すること。胸腔に脂肪が溜まると肺を圧迫して息苦しくなることがある。
5.どんなときに肝臓病を疑うか
食欲に変化があったとき、胃腸の病気にかかったとき、臼歯に異状があるとき、口をくちゃくちゃ動かすとき(吐き気を感じていることがある)など、さまざま。主となる病気が肝臓病で症状を起こすときと、別の病気から二次的に肝臓に異変が起こることがある。
6.肝臓の異常を知るにはどうすれば良いか
血液検査を行う。肝機能の指標となる酵素量を測定する。
・ALP(正常値 8-48unit/l)
・ALT(正常値 4-76unit/l)
・AST(正常値14-113unit/l)
他には
T-Bill(正常値0.0-0.7mg/dl)はヘモグロビン代謝機能が分かる。
CHOL(コレステロール)、GLU(糖)は過栄養の診断に有効。
7.飼い主が日頃気を付けることは
肥満にしないこと、毒物を与えないこと。