モーグルのルール
◆基本
競技は斜度約30度〜45度くらいの急斜面で、
距離は約250メートルが一般的です。コブの数は特に決まっていません。

この急コブ斜面を猛スピードで滑り降り、
なおかつ途中2つのエア台でエアを跳び、ゴールまで滑ります。

アルペンと違い、ジャッジによる採点で順位が決まります。
採点項目はターン、エア、スピードです。

◆採点基準
ターン
 コブ斜面をきっちりとターンして滑り降りたか、を採点します。

 体の中心より左右に板が振れていないとターンと認められません。
 最も重視される項目で得点比重の50%がターン点です。
エア
 2つのエア台にて跳んだエアの完成度、難易度を採点します。

 難易度の高いエアを跳んでも、完成度が低いと減点されます。
 2つのエア台で行うエアは別のものでなければいけません。
 得点比重は25%です。
スピード
 スタートからゴールまでに要したタイムを得点化します。
 得点比重は25%です。
昔は、スピードが最も比重が高く設定されていました。
このため、ターンをせず、直滑降をする選手が続出
とてもスキー競技とは呼べないものになってしまったため、ルール改正がなされ現状の比重となりました。

◆エアの種類
モーグルの醍醐味であるエア。その種類と難易度を知ることで、観戦の楽しみが増えると思います。
基本のエア
スプレッドイーグル
 両手両足を大きく広げる技。
 最も簡単であるため他のエアと組み合わされて使われるのが通常。
 鷲が大きく翼を広げているイメージからこの名前。
ツイスター
 上半身と下半身を逆方向にひねる(ツイストする)技。
 180度逆方向を向いていないと減点される。
 スプレッドの次に難易度が低く、これもシングルで使われる事は無い。
コサック
 両足を左右に大きく広げ、その間に上半身を入れる技。
 (柔軟体操のような姿勢です。)
 体の柔らかさが必須。
 代表的なシングル技だったが、最近ではバックスクラッチャーと組み合わされる事が多い。
ダフィー
 両足を前後に大きく広げる技。どちらの足が前・後になっても良い。
 ダブルで行うと空中を歩いているように見える。
バックスクラッチャー
 両足を後ろへ反らせる技。コサックまたはヘリコプターと組み合わされる事が多い。
ムールキック(ミュールキックとも)
 バックスクラッチャーとは逆に両足を斜め後ろから前に出す技。まずやる人はいない幻の技。
 昔、戸狩で大会に出た時、
 ツルブリッケンがデモンストレーションの際にやってくれたのを見たくらいでしたが、
 ソルトレーク五輪で1人だけやった選手がいました。
ヘリコプター
 体を360度回転させる技。最も難易度が高い。
以上の技をエア台にて1つだけ行うことを”シングル”と呼びます。

現在男子では”トリプル”(3つ組み合わせる)
女子では”ダブル”(2つ組み合わせる)が主流です。

ですから男子の場合は、2つのエア台で、合計6つのエアについて採点してもらえるわけです。
この際、エアの構成が違っていれば同じエアを入れてもかまわない事になっています。
例)第1エア(ツイスター×3)第2エア(ツイスター×2・スプレッド)

とは言え、エアの構成についてのボーナス点がつくわけではなく、採点は個々のエアについて行われます。
ややこしくなってきましたが、要するに「2つのエア台で全く同じエアをしちゃいかん」ということです。

補助的な技
アイアンクロス
 板を後ろへそらし、90度直角に交わらせる事。
 バックスクラッチャーやヘリコの際に行う事で、
 ボーナス点がもらえる(難易度が上がるため)
 ※ヘリコの際のアイアンクロスはバックスクラッチャーを行いながらする。
グラブ
 スノボの影響からか。今シーズンから行う選手が増えた。
 ヘリコの際に板をグラブでつかむ事。
※最近は“ディナーロール”なんて言う縦回転系のエアも認められています。

◆観戦のポイント
1.連続技に注目
今シーズンから男子では4連続技(クオート)に挑戦している選手が増えている!
成功した選手はまず上位に食い込んでくるはず!
 
女子でもトリプルできる選手が5〜6人出てきており、
これらの選手による上位争いになっている。(上村選手もトリプルできます!)
2.ヘリコプター+?
 従来シングル技であったヘリコに+αする選手が続出。
 ヘリコ+アイアンクロス+グラブ
 ヘリコ+スプレッド

 また、ヘリコ後にスプレッドを行う=ヘリコをダブル技にする強者も出現!
 ヘリコプターだけでは得点にならない時代になった!
3.速いだけでは勝てない
現在はターン重視のため、特に第2エア後のターンをきっちりやってくる事が、
大きなファクターです。直滑降してるような選手は(いくらストックを振ろうとも)×です。
モーグルについて多少わかっていただけたでしょうか?
エアの写真があれば良かったのですが、
僕もできないものですから文字にて説明するしかないのです。
あとは実際に見ていただければ、大体のところは楽しんでいただけると思います!

→ホームへ