【山ごもりの実態?】
きっかけ

大学生の頃、スキーインストラクター(イントラ)のバイトをした事があります。
普通はスキーシーズン近くになると『リゾートバイト』の一つとして、アルバイトの募集がされています。

その頃の募集資格は、SAJのスクールでは
「SAJ2級以上を有する」となっていましたが、
SIAや個人運営のスクールでは、そこの所はけっこう曖昧でした。
今でもアルバイト情報誌を見れば必ず募集はしています。

僕の場合は、所属していたスキーサークルの先輩に連れて行かれたのが事実です。
「おまえ大会前の練習、どこでするんだ?」と先輩。
「何も決めてませんけど…」
「じゃあ来週迎えに行くから準備しておけ」
「って、どのくらい着替え持っていけば…」
「1週間分くらいでいいぞ」
これで決まりです。
ですから試験や面接などもなく、気がついたら志賀にいました。(笑)

これが1月の半ば、帰宅したのは3月終わりです。
そんなに長い間拉致されるとは夢にも思いませんでした!

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カースト制度?


熊の湯にある某ホテルの地下室に、スクール事務所とイントラの部屋があります。
いわゆるタコ部屋でした。
10畳ほどの部屋が2つと、女性用の6畳ほどの部屋が1つ。そして倉庫兼チューンナップルームが1つ。
大部屋の方には2段ベットが8個ほどあったと思います。イントラの人数が多い時は下に雑魚寝です。

通常は校長の他に常勤が5名いて、他は全て大学生バイトです。
たま〜に社会人になってからも冬休みを取って、2・3日来る方もいました。
と言うわけで、大学生が中心メンバーなだけに、
スクールには厳粛なる階級制度がありました。
(単純に4年が神様で、3年が鬼で…という感じの)
初めて行ったときは、30人くらいのイントラの中、1年生は僕1人だったため、
素晴らしい数の雑用をこなさなければなりませんでした(笑)
ベットで寝るなど夢のまた夢…朝起きたら布団をさっさと片付けなければならないし、夜中トイレに行く人に踏まれるし、
「早く人減らないかな〜」と思う毎日でした。

そして、その時は突然やってきました。
どこかの大学の方々が大会出場のためごっそりといなくなり、待望の2段ベット(上)が与えられたのです!
嬉しいな!

ところがです!地下室は天井が低い。
そのため上に上がっても中腰にもなれない高さ。しかも下から先輩が面白がって寝床をキックするし(笑)
一番大変なのは起床時でした。
地下室で窓がないので、朝は蛍光灯をつけて「飯だぞー!」で起こされます。
スヤスヤしていると、突然顔の真上の蛍光灯がビカー!なのです。
早く下段で寝たいよー(バラモンへの道は遠い…)


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儲からない

志賀高原に滞在するにあたって、滞在費、つまり宿泊費や食費は一切かかりませんでした。
日当は1日4000円。
大好きなスキーを1日中できて、滞在費がかからなくて、しかもお金がもらえるなんて!
夢のようです。

しかし、その幻想は少しずつ、ありんこが堤防に穴を開けるように崩れて行くのです。

昼間のリフトはスクールのウエアを着ているのでもちろんタダです。
しかし、ナイターは個人の練習なので1日2000円かかります。
日当は実質半分になります。
お金を貯めようと思っても難しいわけです。

ちなみに門限はありませんが、夜の熊の湯にはなんにもありません。
近くの”コンビニ”と言い張る土産物屋は、少年ジャンプは水曜発売という町との情報のズレ(笑)
まさか1時間近くかけて湯田中まで降りる気にも…
それには車の上に1メートル以上積もった雪をおろさなければならないし…

毎日ただ滑るだけのスキーマシーンとなるしかないのです。(笑)

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