| 東頸城丘陵プチ峠行 | ||||||||||||||||
| 2000.9/1〜2 | ||||||||||||||||
| 2000年8月のある日、ぴー助は新潟県東頸城郡大島村にある母の実家に、折り畳み自転車を持って行く計画を立てていた。今まで自転車は都内でしか乗ったことが無く、山間部の坂道をどこまで走れるか予測が付かない。地図を広げてルートを吟味しているところへ、近所に住む兄がやって来た。兄は何度か車やオートバイで行っているので、周辺の道について色々訊いてみる。
あるルートを俺が指し、「ここはどうかな〜?」と訊くと、兄から「ここはキツイよ。お前じゃ無理だ。」との答えが返ってきた。そして当たり前のように、“お前じゃ無理だ”の一言にキレた。お〜し!行ったろうじゃね〜か、決めた! といういきさつもあり、ぴー助の初めてのプチ峠行が始まったのだった。 |
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| 大島村からの風景。遠くにうっすらと見えるのは菱ヶ岳。 | ||||||||||||||||
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| 輪行(行き):上野→[新幹線]→越後湯沢→[ほくほく線]→虫川大杉 (帰り):松代→[ほくほく線]→越後湯沢→[新幹線]→上野 行き:虫川大杉駅→坊金→細野→大島→母の実家 帰り:母の実家→菖蒲→月池→浦田→福島→室野→松代駅 |
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| 第1日 初めて母の実家に自転車を持って訪れた日は、台風一過のフェーン現象で激暑だった。 上野から新幹線に乗り越後湯沢へ。湯沢から数年前に開通したほくほく線に乗り換え る。ちょうど登校時間にかち合ってしまい、電車の中はミニスカ、ルーズソックスの 女子校生の嵐。こいつは朝からラッキーだ。っつーか、おまーら、こんな山ん中で そんな格好してどーするん? |
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| 虫川大杉の駅は小さな無人駅。駅前には人っ子ひとりいない。9月に入ったという のにジリジリと照りつける太陽は、まだ真夏の表情をしている。荷物を解いて自転 車を組み立てる。っつっても、ほんの5分もあれば装備完了。さっそく出発だ。 |
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| とりあえず虫川大杉の駅名になっている大杉を見に行く。駅から自転車でほんの 5分ほどだ。こじんまりとした神社の境内にそれはそびえ立っていた。いや、見事。 さすがに駅名になるだけのことはある。が、そんなに長居するほどでもないし、お参 りしてさっさと出発。 |
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| 最初の目的地は城山(標高344m)という小さい山の頂にある直峰城址。安塚の交差点を左折すると、いきなり激坂が始まる。ここから城ノ越まで、短いが激坂だ。数百メートル走っただけで、いきなりメゲた。早速押しが入る。傾斜がキツイところは押して、ちょっとゆるやかな所は乗車してなんとか登っていく。 やがて城ノ越に到着。ここから真っ直ぐ下れば坊金、左折して登れば城山だ。予定通り城山方面へ進路を取り、細い舗装路を登っていく。やはりキツイ。しかも、どんどん気温は上昇していく。そして、メゲた。城ノ越から数百メートルしか走っていないが、この暑さでこんな所に登っていたら、母の実家に着く前に干からびてしまう。 |
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| メゲたついでに写真なんか撮ってみた。(城山への登り) | ||||||||||||||||
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| しばし誰も来ない道ばたで休憩し、自転車の向きを変えて下りに入る。城ノ越で左折し、坊金を抜けて細野へと至る。どちらも山間の小集落で、人の姿はどこにも見えない。この辺りは概ね下り傾向で、快適に自転車は進む。 | ||||||||||||||||
| 標高は低いが、雰囲気はなかなかだ。(城山への登り) | ||||||||||||||||
| 細野を過ぎると、下りだった道が徐々に登りに変わっていく。この先安塚町と大島村の境までは上り坂だ。坂はキツイは暑いはで、汗だくになりながらも登っていく。もうこうなると乗車して登り切ろうなどという根性は毛頭無くなり、ゆっくりと押して行く。坂云々の前に暑い!マジで洒落にならんよ、これは。ウカウカしてると熱射病でダウンなんつーことにもなりかねない。しばらく押していくと、ちょうど良い木陰があったので、そこにヘタリ込む。水を飲んでカロリーメイトをほおばり、しばしクタばる。頭から水をかぶって少し落ち着いてくると、周囲の景色が徐々に目に入ってきた。山の斜面には当たり前のように棚田が広がっている。下の方で老夫婦が田圃の手入れをしている。遠くにはなだらかな東頸城の山々。蝉の声が辺りを包んでいる。確かに登りはキツイし暑さも堪えるけど、やっぱり自転車で来て良かったと思える瞬間だ。 | ![]() |
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| 坊金で一休み。 | ||||||||||||||||
| そこから峠のピークまではそう遠くなかった。乗車と押しを繰り返してピークを過ぎ ると快適な下りが待っている。とは言っても道は細い上にブラインド・コーナーばか り。スピードの出しすぎには十分注意し、ブレーキを握りっぱなしで下りて行く。 そして、あっという間に大島へ到着。下りの間、対向車には一台も会わなかった。 |
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| 大島を右折して菖蒲方面に向かう。母の実家は大島と菖蒲の間の小さな集落にある。 あんまり詳細に書くとどの家かバレてしまう程人家が少ない地域なので、詳細は秘密。 なんにせよ予定通り、昼前に祖母の待つ母の実家へ到着した。 |
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| 昼食後、性懲りもなくこの暑さの中、菖蒲高原にある牧場を目指してみることにした。菖蒲まではゆるやかな登りが続く。ここはそんなにキツイという程ではない。途中牛ヶ鼻という所にある湧き水でのどを潤し、菖蒲から牧場まで結構な登りに突入して行く。ここは何度かオートバイで行っているので、だいたいどんな感じか分かっている・・・つもりだった。しっかーし、当然オートバイと自転車では全然坂に対する感じ方が違うのだ。あっという間にメゲた。そもそも、こんなクソ暑い日の午後2時、3時に激坂に向かおうというのが間違っていたのだ。菱ヶ岳をバックに写真を撮って、今来た道を引き返して行く。その後は母の実家の周囲を適当にポタリングして、この日の走行は終わったのだった。 | ![]() |
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| 菖蒲高原牧場への登り。後方の山は菱ヶ岳。 | ||||||||||||||||
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| 第2日 昨夜は母の実家の叔父、さらに近くに住んでいる叔父の2人がかりで記憶喪失になるまで飲まされたが、翌朝はなぜかすんなり起きられた。体調も良いようだ。叔父に帰りのルートを相談してみる。昨日で懲りたので、今日は激坂は登りたくない。叔父の話によると、菖蒲から月池に抜けるルートはずっとなだらかな坂で、そんなにキツクは無いとのこと。そちらから帰ることにする。 |
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| 菖蒲まではなだらかな登り、そして菖蒲を過ぎると少し下りになっている。こいつは楽に行けそうだ、と思いながら走っていたが、やがて道は少しずつ登りに。そして、走れば走るほど勾配はどんどんキツクなっていく。ちきしょー、騙された!全然らくぢゃあねーぢゃん。結局、走る、押す、ノビるを繰り返し、ゆっくり登っていく。今思うと途中結構景色が良いポイントは有ったような気がするのだが、この時点ではカメラを取り出す余裕など無かった。 | ||||||||||||||||
| 暑いとはいえ9月。ススキの穂が顔を出していました。 | ||||||||||||||||
| そんなこんなでなんとかピークに到達。楽しい下りが始まった。この辺りはとにかく車も人も少なく、路面の状態も良いので走りやすい。特に浦田から室野に至る川沿いの道は最近舗装されたようで、道幅も広く思いっきりスピードが出せる。あっという間に室野、池尻を過ぎて松代に到着した。 | ![]() |
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| 総評:暑かった。キツかった。でも、その時はキツかったけれど、今となってはそのキツイ登りが印象に残っている。当然景色が良いのも激坂部である。今回登れなかった城山、菖蒲高原は、いずれもう少し涼しい時期に行ってリベンジを果たしたい。 | ||||||||||||||||
| 狭い土地を有効に使うため、急な斜面を切り開いて棚田が作られている。この辺りでは棚田は珍しいものではない。 | ||||||||||||||||
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