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第一部 イエスの逮捕とペテロの否認

シャルル・ル・ブラン(年) 歓呼の声に包まれて城門へと進むイエスは青い衣を着ている この頃は青い絵の具か効果で重要な部分にしか使えなかった
キリストのエルサレム入城(部分)

1、合 唱
主よ、あなたの誉れは全地にあまねく輝いています
あなたの受難で示してください
神の子のあなたがどんな時も、ひどい辱めを受けた時も、 栄光を与えられたことを


2、レチタティーヴォ
イエスはゲデロン川の対岸へ弟子たちを連れて行った。ユダもたいまつを掲げ、武器を持った兵士や祭司長を連れてやってきた。イエスは彼らの前に進み出て言った。
イエス:『誰を探しているのか』
合 唱:『ナザレのイエスだ』
イエス:『私がイエスだ』
ユダや兵士たちは後ずさり倒れ更に尋ねた。
合 唱:『ナザレのイエスだ』
イエス:『私がイエスだから、この者たちを去らせてくれ』

3、コラール
ああこの大いなる愛ゆえにあなたは迫害されようとしています。
私は快楽と喜びにおぼれていたのに、あなたは苦しまねばならないのです。

アンドレア・マンテーニャ(1455年)捕り手が祈り続けるイエスに迫る 先頭はユダだ これだけの数があれば4人とも逮捕できるのだが・・・
オリーブ山の祈り(部分)

ドゥッチオ(14世紀)この絵のペテロが切りかかったのはローマ兵ではなくユダヤ人のようだが なぜペテロも傷害罪で逮捕されなかったのだろう?
ユダの接吻(部分)

4、レチタティーヴォ
このことはイエスの言葉が成就されるために起こった。
ペテロは剣を抜き兵士の耳を切り落とした。

『ペテロ、剣を納めよ、父の杯を飲まなくてもよいのか』

5、コラール
主なる神よ、地上でも天国でも御心が叶えられますように。
私たちが苦しむ時忍耐を与えてください。
愛する時も、苦しい時も従順でいられますように。


6、レチタティーヴォ
イエスは捕らえられ大祭司カヤパの舅のところへ連れて行かれた。 民の生贄として1人の男が死ぬのはいいことだと、ユダヤ人に勧めたのがこのカヤパである。

7、アリア(アルト)
私を罪から救うために主は縄を受けられた。
私の悪の腫瘍を癒すために 主は自ら傷を負われるのです。

8、レチタティーヴォ
ペテロたち二人は兵士たちの後を追って行った。

9、アリア(ソプラノ)
私もあなたについて行きます、離れません。
わが命、わが光よ、いつまでも私を導いてください。 

ジョット(1308年)
カヤパの前のキリスト

ヘリット・フォン・ホントホルスト(1620年)ロウソク1本の明かりの中にペテロと女、兵士の表情が対照的。ペテロは取り囲まれてさぞ恐ろしかっただろう 時刻は深夜だ
ペテロの否認

10、レチタティーヴォと合唱
大祭司の屋敷の門番の女がペテロに言った

『あんたはあの男の弟子じゃないの?』
『ちがう』

11、コラール
私の救い主よ、誰があなたを打ち、ひどい目にあわせたのですか。
あなたは罪人ではありません。尽きることの無い私の罪があなたに責め苦を負わせてしまったのです。


12、レチタティーヴォと合唱
イエスは縛られたままカヤパのところに連れて行かれた。
ペテロは火にあたっていると人々が言った。
『お前もあの男の弟子だろう?』
『ちがう!』

ペテロに耳を切られた男の親類のものが言った
『園であの男と一緒にいたではないか』
またも知らぬと言ったとたん鶏が鳴いた。
ペテロはイエスの言葉を思い出し、外に出て激しく泣いた。

フォンカスタ(1617年)尋問する祭司の目つきは真剣だが イエスの目は祭司を見ていない 心はここに無いようだ
祭司による尋問

 ジョルジュ・ド・ラ・トゥール(1645年)「あんな男知らない」と言ったことを悔いてペテロは涙ぐむ
聖ペテロの涙

13、アリア(テノール)
ああ、私はどこで心を休めればよいのでしょう、留まるか、旅に出るか?
世の中に救いは無く、苦しみばかりです。 それは僕の身で主を知らないと言った報いなのです。

14、コラール
ペテロは主の戒めが理解できず 自らの神を否定した。
しかしイエスに見つめられて激しく泣いた。
イエスよ、私にも目を向けてください。 私が罪を犯したときは良心を揺すってください。



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