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第二部 受   難

22、合  唱
見よ、世の罪を取り除く神の仔羊を。
 
23、アルト アリア
彼は侮られて、人々に見捨てられた。彼は悲しみの人であり、苦しみも知っていた。
背中を打つ者にその背をまかせ、ひげを抜くものにその頬をまかせた。辱められ唾を吐きかけられてもその顔を隠さなかった。
 
24、合  唱
まことにこの方は私たちの病を負い私たちの悲しみを担って下さった。彼は私たちの罪のために傷つけられ、私たちの不義のために砕かれたのだ。彼はご自身でこの懲らしめを受けることにより、私たちに平安をもたらして下さったのだ。

25、合  唱
彼が打たれたその傷によって私たちは癒されたのだ。
 
26、合  唱
私たちは皆羊のようにさまよってそれぞれ勝手な道へ散って行ってしまった。
それなのに主は私たちすべてのこの罪を、彼ひとりに負わせたのだ。
 
←『キリストへの嘲笑』 マティアス・グリューネヴァルト
27、テノール レチタティーヴォ
彼を見る者はすべて彼をあざ笑い、唇を突き出し、頭を振り動かして叫ぶ・・・。
 
28、合  唱
彼は神を信じているのだそれなら神が助ければいい。
本当に神のお気に入りなら神は助けてくれるはずではないか。
 
 
『十字架を担うキリスト』ヒエロニムス・ボス→

『キリストの埋葬の準備』 クレーブ
29、テノール レチタティーヴォ
あなたがこの方を誹ったので彼は心を切り裂かれ、望みを失った。彼は同情する者を求めたが一人もいなかった。慰めてくれる者を探したが誰ひとり見出せなかった。
 
30、テノール レチタティーヴォ
尋ねてみよ。この方が味わったような苦しみが、ほかに世にあるだろうか。
 
31、テノール レチタティーヴォ
この方はあなたの民の罪のために打たれ、命あるものを地から断ち切られたのだ。

32、テノール アリア
しかし、あなたは彼の魂を陰府に捨て置かれず、聖なる方を死の腐敗に任せはしなかった。

 
33、合  唱
「門よ、頭を上げよ。開け、とこしえの扉よ。栄光の王が入られる。」
「その栄光の王とは誰か?」
「強く勇ましい主、戦いに勇ましい主である」
「門よ、頭を上げよ。開け、とこしえの扉よ。栄光の王が入られる。」
「その栄光の王とは誰か?」
「万軍の主、彼こそ栄光の王である。」
 
34、テノール レチタティーヴォ
いったい神が御使いの誰かに向かって「あなたは私の子だ。きょう私はあなたを生んだ」といわれたことが1度でもあるだろうか。
 
35、合  唱
神が御使いたち皆に彼を崇めさせよう。
 
36、アルト アリア
あなたは虜を率いて高みへと昇られた。このとき人々のために、また背く者たちのためにまで贈り物を集められた。主なる神が彼らの中でも住むことが出来るように。
 
37、合  唱
主が命じられると福音を伝える者は大きな群れとなった。

 『キリストの変容』 フラ・アンジェリコ

38、ソプラノ アリア
よき知らせを伝え、平和の福音をもたらす人々の足はなんと美しいことだろう。
 
39、合  唱
彼らの声は全地に響き渡り、その言葉は世界の果てまで及んだ。
 
40、バ  ス アリア
なぜ国々は騒ぎたち、なぜ人々は虚しいことを企むのだろうか?
この世の王たちは立ち上がり、統治者たちはともに謀りごとをめぐらして主と主に油を注がれた者(メシア)とに逆らって言う・・・
 
41、合  唱
「彼らの枷を打ち砕き、彼らのくびきを解き捨てよう」と。
 

←『聖マタイの殉教』 カラヴァッジョ


42、テノール レチタティーヴォ
しかし天に座する方はその者たちを笑いとばし、主は彼らを嘲ってこう言われるだろう。
 
43、テノール アリア
「お前の鉄の杖で彼らを打ち破り、陶工の作る焼物の器のように彼らを打ち砕くだろう」と。
 
44、合  唱
ハレルヤ!われらの主、全能の神は支配者となられた。
この世の国はわれらの主とそのキリストの王国となった。
主は世々限りなく君臨される。王の中の王、主の中の主。
ハレルヤ! 
 
『キリストの変容』 ラファエロ・サンツィオ→

 
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