鎌倉、鶴岡八幡の鳥居よけて進む。この先に由比ケ浜。
09.23
江ノ島に渋滞を見に行く
乾いた空気に涼しい風。すっかり高くなった空にはうろこ雲。ときたら、季節は秋。
というわけで、北に行こうか、南に行こうか迷った運転手は南へとポンポを走らせることにしま
した。行き先は鎌倉、江ノ島。以前からポンポで行きたいと思っていた場所です。
でも、いくらなんでも今日行くのは、さすがにためらわれました。このベストシーズンに、
鎌倉、江ノ島付近の道路がどういう状態になっているか、無知な運転手もまったく知らないわけ
ではありません。
それなのに、運転手はあえて出かけることにしました。行きたいと思ったときに行かないと、
いつまでたっても行かないだろう、ということに気がついたのです。とうぜん、毎日花ねこばかり
作っているミチコさんも連れ出すことにしました。
さて埼玉から横浜方面に向かうには、環八経由が近いのですが、少しでも渋滞を避けたいので
(とくに井荻トンネルがだめ)、中山道を東京駅まで行き、国道1号で横浜へ向かうことに。
しかし、行楽シーズンまっただなかの今日、中山道とても例外ではありませんでした。いつもの
渋滞箇所はしっかりと車の帯ができ、ポンポもなかなか前に進むことができません。
運転手がポンポを運転するときは、(ブレーキの効きが、現代車とは比べ物にならないので)
できるだけ車間距離を取って走るのですが、それを利用して、周りのクルマがどんどんポンポの
前に割り込んできます。その多くはハザードランプもつきません。割り込みではなく、ごく普通の
車線変更ぐらいにしか考えていないのでしょう。
横合いから、別のクルマが割り込んでくると、ミチコさんはクラクションを鳴らすかわりに、
口で「ぷっぷー、ぷ、ぷ、ぷ、ぷー!!」と言ってくれます。もちろん前のクルマにはまったく
聞こえていません。「(ほかのクルマが)早く行きたいんなら、早く行かせればいいのよ。その
ぶん早く渋滞に巻き込まれるんだから」とは、ミチコさんの弁。
原付バイクに柴わんこ。
さて、中山道の渋滞を抜け出し、丸の内で一休みしてから、ポンポはいよいよ国道1号を南下
します。これは比較的空いていました。一時間ほどで、横浜に到着。さらに進んで、鎌倉街道に
入ったとたん、びっしりと並ぶクルマの列。半クラッチでポンポはのろのろと前に進みます。
北鎌倉駅前も観光客がそぞろ歩いています。歩くと疲れるよね、というのは、運転手とミチコ
さんの共通認識です。ポンポの窓から、お寺の門を見るだけです。そして、鎌倉市街を抜けて、
いよいよ由比ケ浜!
しかし、海が見えて心を踊らせたのも一瞬。海沿いの道を延々と連なるクルマクルマクルマ。
「ひゃー、すっごいねー」
と、ため息しか出てこない運転手。追突に気をつけながら、ちらちらと海のほうを盗み見ます。
ミチコさんは砂浜に降りることなく、助手席から広がる太平洋を見ていられるので、こちらは
ラクチンかもしれません。
窓を開ければ風がポンポの中を吹き抜けます。海には、何十人ものサーファーがぷかぷか浮かん
で次の波を待っています。
途中で江の電の写真を撮りながら、江ノ島の行き止まりまで行って、今日の行程は折り返し。
海を眺めるミチコさん。この道は駐停車禁止なので止まって写真が撮れません。
ここから埼玉へ、ひたすら走って帰ります。
今しがた来た道は、上りも下りも渋滞中。そこで、藤沢へ抜けて北上し、国道246号で帰る
ことにしました。
ところが! 246号に続く国道467号も渋滞なら、ようやくたどりついた246号は、なぜ
か全面通行規制。おまわりさんによって封鎖されていました。付近の県道はすさまじい渋滞です。
わずか4、5キロ進むのに一時間もかかってしまいました。
退屈したミチコさんは、「ポンポのうたを歌ってあげるね」と言うやいなや、
♪ポンポポンポポンポーっ!
と絶叫するので運転手はうるさくてかないません。ミチコさんを静かにさせるために高速道路を
使うことにしました。
東名・横浜町田インターから、ポンポの予期せぬ高速初体験です。
東名は驚くほど空いていて、走行車線にはポンポしか走っていません。というより、時速60
キロで走るポンポをまわりのクルマがどんどん追い越してゆくからでした。
それでも、走り始めてわずか20分で東京の街の光が見え始めました。流れゆく高速道路の照明
も美しい。運転手は、渋滞のない静かなドライブってほんとに気持ちのよいものだなあ、とクルマ
に埋まった江ノ島の道を思い出しながら、ポンポのアクセルを踏み続けるのでした。 ■
天高くうろこ雲。秋ですねー。