満開のコスモスとポンポ。
10.03
飛行船と航空記念館を見に行く
過去に2回見に行った飛行船なのですが、未だに離陸シーンを見たことがありません。
飛行船は、『日本飛行船』という会社が運行していますが、旅客輸送を行っておらず、
ちゃんとした飛行時刻などが発表されていないのです。
が、昨夜その会社のホームページを見た運転手はおやっと思いました。明日9時30分に、
桶川市から浜松に向けて出発する、とあるではないですか。
それならば見に行かなくては、と思い眠りについたものの、翌日起きたのは、朝8時。
過去の経験から、桶川のホンダエアポートまで、一時間半はかかることを知っています。
<あーあ、どうしてもっと早く起きられないんですかねえ>
茶色オオカミがのんびりとコーヒーを飲みながら、寝起きでぼさぼさ頭の運転手を見て言い
ました。
おはよう。朝は苦手なんだ。
<サラリーマンの頃は、朝六時にだって起きてたくせに>
運転手は、急いで服を着るとポンポに乗って出かけることにしました。
ミチコさんは布団の中でシュークリームを食べる夢を見ています。
<間に合うんですかねえ?>
ちゃっかり助手席に茶色オオカミが乗り込みました。
間に合うさ、間に合ってみせるとも!
ポンポはうなりを上げて朝の町を疾走しました(嘘)。
走ろうにも、走れないんですね。朝のラッシュ時で。
それでも、新大宮バイパスの追い越し車線を快走し、県道をつぎつぎと乗り継ぎます。
<あと、三十分早く出られればよかったんですがね>
わあかってるよ、そんなことぐらい。
<早く起きられなかったせいで、今までにどれだけ損をしてきたんでしょうね>
…………。
堤防の上を飛ばす。この道は県道のくせにガードレールもありません。いつか事故が起きそうな感じ……。
九時半を過ぎました。ホンダエアポートまであと一キロ。もう少しだ!
と思ったところで、前方の空に、白い飛行船が浮かび上がりました。ジ・エンド。
<あー、行ってしまいましたなー>
茶色オオカミがポンポを降りて空を見上げました。
飛行船は曇り空の中を旋回し、ゆっくりと東京方面に向かって小さくなっていきます。
飛行船の離陸シーンを見るのは、またもお預け。
<ま、これが人生ってやつですよ>
悠然と飛び去る飛行船。戻ってこないかなー。
ポンポを飛ばしてここまでやってきたのに、おさまりがつかない運転手は、所沢の航空記念
館を見てから帰ることにしました。
急ぐ理由はなくなって、ポンポはのんびり走ります。
川越の昔の家並が続く通りを抜け、所沢へ。
航空記念館(正式には、所沢航空発祥記念館)も平日ということで空いていました。
1929年に日本にやってきたツェッペリン伯号の映像もありました。なんでもツェ号は全長
245メートルあったそうです。比較するなら山手線の電車一編成(11両)に近い。
飛行機を眺めていると、茶色オオカミが近寄ってきて言いました。
<こういうときは、何と言うんですかね……『時は金なり』、『急がば回れ』……>
何が言いたいんだい?
<『人間万事塞翁が馬』!>
『災い転じて福となす』、でいいんじゃないのかな。
秋が深まる頃は、記念館の周りの公園のイチョウの木がきれいに色づくことでしょう。
ミチコさんと一緒にまた遊びに来ようと思う運転手なのでした。 ■
蔵の町と呼ばれる川越の通り。観光客とクルマがすれ違う。バスも通る。
航空記念館には実物の飛行機が展示されています。展示内容は小学生向けでしょうか。
西武新宿線・航空公園駅の前には先日引退したYS-11が展示されていました。
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