首都高を激走中!! といっても60キロしか出ていませんが。
10.25
三日月を見に行く
銀座の写真屋さんに行くついでに、新木場まで足を伸ばして西の空に沈む月を見ることにしました。
今日は三日月。なかなか見られるチャンスの少ない月です。
時刻はすでに午後四時になろうかという時間。
ここのところ仕事がたてこんでいたせいで、ポンポに乗るのも一週間ぶりの運転手です。「わたしもいくー」と
ミチコさんが強引に乗ってきました。
秋の日はつるべ落としと言いますが、日が沈むのが早くなりました。日没時刻は午後五時頃。九州の長崎生まれの
運転手は、東京に出て来たとき、あまりに早く外が暗くなるので心細い思いをしたものです。
新木場は夢の島という埋め立て地にありますが、西側に曙運河が広がっています。
陽射しは早くも夕方のそれになってきました。
夕方の国道では、いくらあせってもなかなか進むものではありません。
「首都高を使おうか」
過去に一度しか走ったことのない禁断の首都高。通行料金が700円もかかる首都高。複雑に分岐する首都高。
「きゃー! シュトコー走るの!?」
ミチコさんはわかってるんだかどうなんだか、とりあえず嬉しそうです。
5号線の板橋本町から首都高に乗りました。
本線に合流するときに時速70キロまで加速。それでも後ろからあっという間にトラックが接近してきます。必死
に逃げる小さいポンポ。本来ならイヤなはずの渋滞が、そこだけゆっくり走れるので救いの神に思えます。
目指すのは湾岸線の新木場インター。「わたしがナビしてあげる」というミチコさんを無視して標識をたよりに
走らせる運転手。5号線から環状線(C1)、9号深川線と乗り継ぎます。
複雑な分岐もポンポは順調に乗り切りると海が近づいてきました。一度走ってみたかった辰巳JCT付近。まわりに
高い建物もないのがいい。空が大きく広がります。
9号線の辰巳JCT付近。気持ちいい!
長い長い影。ポンポもほっと一息。
ここまで来るとゴールはもうすぐ。さすがに首都高だと早いですね。約30分ほどで新木場に着きました。
運動公園の駐車場にポンポを止めると、地面に長い長い影ができます。
少し肌寒く感じられる秋の夕暮れ。人影もまばらな公園は深閑としています。遠くにトラックの走る低い音が響く
ほかは、ジョギングする人の足音だけが聞こえてきます。
東京駅から5キロぐらいしか離れていないのですが、この静けさはすごい。
木立を抜けるとたっぷりとした運河の上を京葉線の電車が走ってゆくのが見えました。その向こうに夕焼け空。
白く光る三日月が見え始めたのは、赤い太陽が沈んでからのことでした。
運河に面した手すりにもたれて、月を静かに見るのもなかなか悪くありません。(お酒が飲めるともっとよい)
あれ、ミチコさんは? と振り返って見れば、暗くなった地面にしゃがんで落ちているドングリの実をせっせと
拾っておりました。
ミチコさんには『月よりドングリ』だったのね、と運転手はしみじみと細い細い月を見上げるのでした。 ■
月を見ながら電車が走る。
細い月。