代々木公園の前の道をポンポが走ります。
11.21
都心の紅葉を見に行く
お天気がいいと見れば、どこかに出かけたくなるのはどうしてでしょう。
この日はよく晴れて穏やかな秋の陽射しが降り注いでいます。紅葉は太陽の光を浴びて、いっそうその色が映える
もの。運転手の住む町の街路樹もきれいに色づいています。
「ポンポ、今日は代々木公園に行くよー」
とミチコさんと運転手はポンポに乗り込み出発です。
中山道から山手通りへと、今日は渋滞もなくスムーズに走ります。首都高速の工事はまだ続いていて、初台のあた
りではジャンクションになるのか高架橋が建設中。
「おっきいねえ」
ポンポのフロントガラスに顔を近づけて上を見上げるようにするミチコさん。
「ずいぶんかわったのねえ」
まあ、高速道路ができますからね。
「このへんは、『わたしの庭』だったのよ!」
庭、だったのは二十年以上も前のことでは? そりゃ変わるはずだ。
富ヶ谷の交差点を左折すれば代々木公園はすぐ。丘の斜面の緑が明るく照らされて鮮やかです。
代々木公園はすっかり秋の景色でした。落ち葉を踏みながら歩くのもなかなか風情があります。
と、ロマンチックに行きたいところですが、実際はそうではありません。
左の写真を撮るまで20分。
紅葉と一緒にポンポの写真を撮るため、走る運転手。歩道橋から望遠レンズでポンポを撮ることにします。
携帯電話をトランシーバーがわりにして遠隔操作。
はい、じゃあエンジンかけてライトつけて。
「つけたよ」
そこから3メートルバック、ちがうちがう、ハンドル切らずにそのままバック、あ、トラックに隠れた……。
「もう、なんなのよー!」
キレかかるミチコさんをなだめすかしながらポンポを誘導して撮影。
「あー、つかれた」
ごくろうさまでした。
と、いうことで、運転手は表参道のカフェでケーキをごちそうして機嫌回復に努めることにしました。
表参道の並木も色づいています。
246号。下りは渋滞してます。
二階のテーブルから見下ろすと、歩道はおしゃれした人たちで溢れています。ケヤキ並木は雰囲気がいいのに、
少し混みすぎですね。まるで原宿の竹下通りのようです。
せっかくなので表参道ヒルズにも初めて入ってみましたが……、買物客と見物客(運転手含む)が多くて、狭さが
協調される感じです。
三時を過ぎると急速に暗くなっていく東京。ポンポは表参道から246号を都心に向かって走ります。
皇居をまわって帰るのです。
皇居前広場のイチョウの木もすっかり黄色になっていました。
遠くの山に紅葉を見に行くのもいいけれど、身近なところでも十分だな、と思う運転手。
イチョウの葉を眺めるうちに、すっかり日が暮れて、寒さが感じられるようになると、ポンポの中でブランケット
を膝にかけたミチコさん、
「おいちーおいちーラーメンが食べたいな」
やっぱり食い気にきたか……。
運転手はポンポのハンドルを握りながら、ラーメン屋さんの看板を探すのでした。 ■