いつか北海道で、こんな感じの写真を撮りたいものです。
12.10
荒川にポンポの写真を撮りに行く
見上げれば青い空。
九州から東京に出てきた運転手が驚いたのは、何日もすっきりと晴れ渡る冬の空。
北陸や東北の人のことを思えば、こんなに晴れが続くなんて罰当たりではないかしらん、とも思ってしまいます。
九州の長崎だって、冬に晴天続きになることはほとんどないのです。
しかし、くっきりと澄み渡る青空は運転手にとって、ちょっと厄介なものでもあります。なぜならそういう日には
運転手は写真を撮りに出かけなくてはいけないような気分になるからです。
(ほらほら、いい具合に白い雲が浮かんでいますよー)
なんだい、耳元でささやくのはやめてくれよ、茶色オオカミくん。
(この機会を逃すと、こんな青空にはしばらくお目にかかれませんよー)
うるさいうるさい。いいんだ、別に写真を撮りに行かなくったって。やることがいろいろあるんだよ。
(でも、行きたいですよねえ?)
うん。
というわけでポンポで荒川の土手を目指して北上すること、わずか10キロほどですが、秋ヶ瀬橋を渡って朝霞市
側の土手に立ちました。
ポンポのドアを開けると、冷たい風が吹き付けるので、ドアがばたんと開いて飛ばされそうになります。毎度のこ
とながら、蝶番のところからぼきんと折れてしまうのではないかと思ってしまいます。
ドアを閉めて、『Pompo』と印刷したお手製プレートをナンバープレートの上から丸めたガムテープでくっつけ、
撮影開始。
雲が広がっていい具合です。土手を越える道は河川敷にあるゴルフコースの送迎バスが通ります。
そのドライバーが珍しいものでも見るかのように、ポンポを見ながら通り過ぎて行きます。
(違いますよ。這いつくばったり、土手の斜面を駆け下りてるあなたを何をしてるんだろうって笑ってるんですよ)
いいもんね。笑われることは慣れてるさ。
土手を散歩していた老夫婦のだんなさん。
「なつかしーねー、何年前のこれ?」
聞かれる質問はいつも同じだなあ、と思う運転手。
あっと言う間に日は落ちて……。
一年でも昼がもっとも短いこの季節。あっというまに日が傾いて夕焼け空が広がってきました。
(うー、寒いですなあ。まだ撮る気ですか)
茶色オオカミが寒そうにしています。
(早く帰りたいんですけどね)
運転手は土手の斜面に寝転ぶようにして夕陽をバックにポンポを撮っています。出かけるまえにあんなにためらっ
ていたのが嘘のようです。
(これでもう、しばらく出かけなくてもよさそうですな)
運転手はカメラをバッグにしまいながら言いました。
茶色オオカミくん、明日も出かけるけど、来る? ■
ようやく撮影終了。帰ります。渋滞してなければよいのですがね。