銀座マロニエ通りのイルミネーション。このあたりもブランドショップが増えました。
12.31
お酒を買いに行く
今年も残り12時間を切ったところで、運転手は立ち上がりました。
ポンポの車体をまずはきれいにお掃除。ワックスシートでごしごし拭いて、バンパーなどに錆び止めスプレーを
かけました。塵ひとつなくピカピカになったポンポを見るのは気持ちのよいものです。
<おやおや、大晦日にようやく大掃除ですか>
なんだい茶色オオカミくん。明日から新しい年だからと思って今日やってるんだ。
<ミチコさんがおせち料理作ってますけど、明日飲むお酒がないって言ってますよ>
だから?
<酒を買って来いってことですよ>
今きれいにしたばっかりなのになあ。
<買ってこなかったら、蕎麦を食べさせないってことですよ>
と、ミチコさんが言ったかどうか。運転手は有楽町のビッグカメラに出かけることにしました。ビッグカメラでは
お酒も売っているのです。何より、貯めたポイントでお酒が買えるというのが嬉しい。
今年最後のポンポのお出かけ。走り納めです。
がらがらに空いた中山道を都心に向かいます。
板橋本町手前の電光表示板に、『神田まで 中山道30分 首都高5号線15分』の表示。早い早い。
それにしても今年一年で、ずいぶん走ったものだと運転手は思いました。
思い返せば去年の12月といえば都心をうろうろするだけだったのに、春には九州、沖縄まで走り、関東一円への
遠出もこなし、道路地図を見ながら走ることも少なくなりました。
ねえ、すごいことだと思わないかい、茶色オオカミくん。
<子犬が一年で成犬になるようなものですな>
(オレ……犬?)
途中でちょっと寄り道。皇居の北側、お堀のそばで。今年最後の夕陽が沈もうとしています。
信号で隣に停まった福島ナンバーのドライバーがポンポをじーっと見ています。
年末のこの時期だからか地方ナンバーのクルマを見かけました。三河、松本、大阪……気軽に高速を走れるのは
ちょっとうらやましい気もします。年末年始も安全運転で。
銀座のマロニエ通りのコインパーキングにポンポを停めて、銀座の町を歩きました。
歩いている人が少なく、年の瀬を感じます。
いつもなら人がごったがえしているビックカメラの1階もまっすぐ歩けるほど。ただし、2階のお酒の売場には
レジ待ちの長い列ができていました。みな運転手とおなじような目的なのでしょうか。日本酒を手にしている人が
多いような。
運転手も辛口の日本酒を選んで、ポンポに戻りました。
マロニエ通りには、道の両側のマロニエの木にクリスマスのイルミネーションがまだ残っていて、少なくなった
葉が風で揺れるたびに、青白い光が瞬いているように見えます。
なかなかいい年の暮れじゃないか。
<寒いですよ。早く帰りましょう>
茶色オオカミがせかします。
今年も残り六時間あまり。ポンポは閑散とした丸の内を抜けて帰り道につきました。
来年はどこへお出かけするのでしょう。夏の北海道にも行きたいなあと考える運転手。
<先立つものがないとガソリンも入れられませんよ>
余計な一言をいう茶色オオカミは無視して、今年もありがとうございました。来年もよい年でありますように。
<帰ったら、またポンポを拭かなきゃいけませんね>
わかってるってば。 ■