これぞ五月の空。荒川を渡る。
05.20
飛行場へ、八高線へ、写真を撮りに行く
ポンポの写真を月別に整理していた運転手はとあることに気がつきました。
暑くなり始める5月から、6月、7月、8月まで、ポンポを撮った写真が意外なほど少ないのです。
山の緑は濃く美しく、花が咲き誇る季節なのに、これではいけません。
理由は簡単。暑いから。エアコンのないポンポのこと。夏場の運転は太陽が沈んだ後、涼しく
なってからがほとんど。これでは写真が撮れるはずもありません。
よし、美しい野山をバックに走るポンポの写真を撮りに行こう。
そう思った運転手、ミチコさんに声をかけました。しかし、「日焼けするからイヤ」とミチコさん。
ちぇっ、またミチコさんに運転してもらおうかと思ったのにアテが外れた運転手。
一人でポンポに乗り込めば、
<じゃあ、あたくしが運転してさしあげましょうか>
ああキミか、茶色オオカミくん。気持ちだけもらっとくよ。
五月晴れ、というのはこういう日のことをいうのでしょう。
ポンポは走り慣れた新大宮バイパスを北に向かって走りました。
荒川を渡り、ホンダエアポートのある川島町に入ると、田んぼが広がります。
田植えもだいぶ進んでいるようで、あちこちで緑の苗が水の中で列を作っています。
飛行場では、二隻の飛行船が係留されていました。ポンポが到着して、しばらくすると、
紫色のスマイル号が離陸。しかし風が強いせいか、ツェッペリンNTはその日、予定時刻になっても
飛んでくれませんでした。結局、離陸シーンを諦めて、今度はJR八高線の写真を撮りに向かいます。
ホンダエアポートを走る。飛行船が見えます。
これもホンダエアポートの一角。
これもまたホンダエアポートで。木立の合間から見える富士山。
目的地は昨年の秋にも行ったことのある毛呂山町。
埼玉県を東から西に移動することになるのですが、この間、ポンポはずっと県道を走り続けます。
埼玉を南北に走る国道はいくつかあるのですが、東西に横切る国道は大宮付近を走る16号線と
熊谷付近の125号線ぐらいしかありません。
<この県道ってやつぁ、道が狭い上にカーブが多くていけませんね>
いいんだよ。こういう道のほうがポンポのためにいいんだから。
のんびり走れるということです。
最初はるか遠くに見えていた山が近づいてきます。坂戸を通過して毛呂山を通る県道30号線に
入ると、見覚えのある景色。昨年11月18日の日記で通った道です。
前回も八高線のディーゼルカーを撮ったのですが、お天気があまりよくなかったのです。
今日はよく晴れて緑が映えます。
<ところで、腹が減りましたね>
茶色オオカミくん、キミは腹が減る必要がないはずだけどね。
<いや、もうぺこぺこ。お腹をすかしたオオカミがどういうことをするか、ご存知ですよね>
赤ずきんちゃんを食べるんだろ。
というわけで、コンビニに寄っておにぎりを買います。
<その土地の名物が食べたいもんですなあ>
写真を撮るには時間が必要なんだよ。ゆっくり食事をしてるヒマはない。
<金がない、というわけじゃなかったんですかい>
ともかく、さっさとお昼ごはんをすませて、もう一枚。
それから、飛行船が戻ってくる時刻を見計らって、またホンダエアポートに戻ります。
のんびり走る八高線の列車。(越生〜明覚)
夕暮れ時の飛行場はゆるやかな光がとてもいい感じ。
今日は久しぶりにたくさん走ったなあ、と充実感を味わう運転手。
<しっかし、埼玉県から一歩もでてませんぜ。そんなんでいいんですかね>
今日は朝からすでに160キロの道のりを走っています。家に帰り着く頃には180キロに
なっているでしょう。これは東京—静岡間に相当する距離です。
じゃあ、今度は久しぶりに県外に出てみるとするか、と運転手は思いました。
でも橋を一本渡れば東京都なんだよね。
<一都三県以外でお願いしますよ>
茶色オオカミの声が聞こえてきました。
五月は花の季節。埼玉県ときがわ町で。
ポンポ、今日も一日お疲れさま。
