-- 7 July 2007

07.05

北海道行きをあきらめる



 毎日ポンポが直るのを待っているだけなのもつまらない、ということで運転手はクルマ屋さんへ、
ポンポの様子を見に行くことにしました。

 借りている『キャロル』で15分、クルマ屋さんに着くと、すぐにガレージが見渡せます。
その中にポンポを見つけたとき、運転手は思わず、「ああ……」と言い、その場で北海道行きを
あきらめました。


 ポンポのエンジンカバーは外され、リアウィンドウの下が真っ黒に焦げていました。
どう見ても、エンジンの内部から火が出たことはまちがいありません。
 車を降りてポンポに近づくと、車内で配線を切っていたメカニックのおじさんが、
「(運転手に)渡す前でよかったですよ」
 と言いました。確かにその通り。公道で火を噴いたら、運転手はおそらく何もできずに
全部燃やしてしまうことでしょう。

 ガソリンタンクをオーバーホールしたときに、ガソリンの一部がエアフィルターなどに残ったらしく、プラグの火花がそれに引火したらしいとのこと。
「キャブレターも交換したんだけどねえ、だめになっちまったねえ」
 がっくり肩を落として作業をしているおじさんを見ると何も言えません。

 燃えたのはエアフィルター、ガソリンタンクなど。細かいところは運転手にはわかりません。
オイルタンクの蓋も熱のため少し変形していましたが、タンクそのものは無事に見えました。
後部側面の窓枠のクッションゴムが溶けてなくなっていました。リアウィンドウのアクリルが
溶けなかったのは幸いでした。
 ガソリンタンクの底部が(当然)燃え方が激しかったようで、熱のためぶつぶつ泡立っていました。


 それにしても、ガレージの中にはポンポのほかにも、古いジープやオート三輪などが置かれて
いましたが、類焼がないのは本当に不幸中の幸いでした。

「また組み立てて、塗装して、ちゃんと直しますよ」
 クルマ屋さんはそう言ってくれましたが、一ヶ月、二ヶ月くらいはかかりそう。それよりも、
黒く煤けたポンポのお尻を見るのはいたたまれない気持ちになります。写真を撮る気にもなれません。
 しばらくのんびり待つしかないようです。

 よろしくお願いします、と言って運転手はクルマ屋さんを後にしました。




| このページはブラウザの[×]で閉じてください |