上武道路に入った。伊勢崎までもうすぐ。
08.06
伊勢崎へ行く
ポンポの修理が終わってからも運転手には気がかりなことがありました。
何人もの方からメールで指摘していただいていた、『燃料ホースの取り回し』のことです。
クルマ屋さんがしてくれたように、ホースがポインタの脇を通り、キャブレターの下から
ぐるりと回り込むように伸びるやり方でよいのだと思っていたのですが、これは明らかに
正しい取り回しではありません。
ご指摘していただいたみなさまにはご心配をおかけしてすみません。何も知らない運転手のために
親切にしていただいたことに感謝しています。
この日、ポンポは群馬県の伊勢崎まで往復200キロを無事に走ってきました。
帰ってきてからクルマ屋さんに行き、燃料ホースのことを相談しました。
燃料ホースについて。
耐熱性のカバーがホースの外に巻かれており、熱に溶けるということはまったくなさそうです。
また熱くなるマフラーの部分にホースはかかっていません。延べ8時間走っても、とくに異常は
ありませんでした。また、現在の取り回しになる前、リアシート側にホースを回す正しいルートに
したところ、タンクからガソリンが落ちにくかったそうです。いろいろ試行錯誤の結果、
こうなったとのことでした。
それからミッションオイルが少しずつ漏れていることも相談しました。
デフ部分も今回、隙間ができないように締め直して、ミッションオイルも補充したのだそうです。
その上で漏れているのであれば、エンジンを下ろすためにまた入院しなくてはいけません。
これはしばらく様子を見ることにしました。
エンジンのことはまったくといっていいほど知らない運転手のことですから、間違ったことを
書いていたらすみません。
ともかく(表面上は)、ポンポは二ヶ月前と同じように走ることができるようになったのでした。
伊勢崎まで行ったのは仕事のためでした。
ポンポで長距離を走るのは不安で、電車で行こうかと思ったのですが、目的地が駅から4キロも
離れているので断念したのです。
<北関東はクルマ社会ですからな>
あれ、茶色オオカミくん、君も行くのかい。
<とんでもない。エアコンのないクルマには乗るなって親から言われてましてね>
どこの親だい、そんな軟弱なことを言うのは。えーっと、天気予報で見る気温は、と。
『最高気温、熊谷市、34℃』……
しかし、復活したポンポのお出かけが伊勢崎とは何かの縁でしょうか。
スバル360が生まれた場所ではありませんか。
駐車場で一回目の休憩をとるポンポ。この時点ですでに暑い。
追い越して行くクルマから犬がポンポを見ていた。
伊勢崎の目的地には朝9時半に着かなければいけません。ポンポは五時半に出発しました。
もちろん茶色オオカミを叩き起こして助手席に乗せています。
月曜日とはいえ、早朝の国道17号線は気持ちよく空いていました。開けた窓から涼しい風が
飛び込みます。
順調に走って、一時間あまりで熊谷バイパスの入口まで来ました。ここで休憩。
がらんとした駐車場にぽつんとポンポが停まっているのはかわいいものです。
熊谷バイパスから深谷バイパス、そして上武道路に入りました。時速60キロでポンポは
快調に走ってくれています。
国道17号線と別れて、国道354号線に入り、さらに伊勢崎市に伸びる県道へ。
日が高くなり、だんだん暑くなってきました。バックミラーで顔を映せば大粒の汗が額に
浮かんでいました。
茶色オオカミはだらりと舌を出して、
<暑いです、ああ暑いです、暑いです>
うるさいなあ、もう。
<五七五で表現しました>
よけいに暑くなるからやめてくれよ。
こんなヒマワリを見つけた。
伊勢崎市に入る手前でもう一度休憩。コンビニの駐車場でエンジンカバーを開けて停まっていたら、
コンビニの店員さんが「オーバーヒートされたんですか?」と親切に声をかけてくれました。
たしかに端から見たらそう見えるでしょう。
予定時刻よりも30分早く目的地に着きました。
屋根のない駐車場にポンポを停めるのがためらわれるくらいに暑いです。
一時間ほどで仕事を終えてポンポに乗ると、体から水が溢れるように「どばー」という感じで
汗が出てきます。あわてて水を飲む運転手。ハンドルに触れると思わず、「熱っ」。
ポンポが走り出すと茶色オオカミが、
<エアコンつけますか>
なに!? エアコン!?
<窓を開ければ、ほら、気持ちのいい暖かい風が……>
アスファルトの熱風が運転手の顔をなぶりました。
木陰でちょっとひと休み。伊勢崎市内で。
仕事はまだ終わりではありません。
もう一件のために354号線を引き返し、同じ群馬県の太田市へ。
走行距離は100キロを超えましたがポンポは順調です。
太田市での仕事が終わったのは午後二時。これで仕事は終わりなので、あとは遊びに行っても
いいのですが、そんな気力はありません。水を飲みながら17号線をひたすら南下して家を
目指します。ポンポよりも運転手のほうがオーバーヒートしそうです。
ポンポが元気に走ってくれるのは嬉しいものですが、やはり真夏のスバルはパリダカラリーの
ようでした(パリダカに行ったことはないけれど)。
<しかし、こんなクソ暑いときに、よくこんなクルマに乗っていられますなあ>
汗で濡れっぱなしの運転手のポロシャツを見て茶色オオカミが言いました。
貴重な体験をしていると思えば、暑さもまた魅力のひとつだよ。
早くシャワーを浴びたいという気持ちを抑えて運転手は言い返しました。
<わたしゃ今日一日でずいぶん痩せたような気がしますよ>
と茶色オオカミ。
そうだ、と運転手は思いました。
家でアイスばっかり食べているミチコさんを真夏のドライブに連れてくるべきでした。
帰り道の途中で、朝と同じ場所に寄ってみたらこの通り。どこにポンポがいるでしょう?
