今回、私たちが乗っているスペースギアに、クランクシャフトボルトの欠陥によるプーリー脱落のおそれがあるとのことでリコール対策が行われることとなりました。自分も、三菱車が好きで乗っていますので、一連のリコール騒動には困っています。ただ、今回のリコールは今までのリコールとは違い、メーカーが欠陥を隠していたということが問題となっているわけです。なぜリコールが起こるかと言うことを考えてみましょう。
一番困っているのは、マスコミに踊らされて、一般消費者が間違った認識をしていることです。
リコール制度というのは、もともと消費者を守るために、メーカーが国土交通省に届け出るいわば「善」の行為なのです
ですが、今の風潮では、リコール届けは「悪」とみなされています。三菱ふそうの大型車の件でも、2年前に起こった事件をしきりに引き合いに出してますが、大型車は積み荷によっても部品の痛み具合も違いますし、それが果たして、設計ミス(強度不足)によるものか、整備不良に依るものかの判断は、非常に難しいと言わざるを得ません。実際には、正式に強度不足とメーカーが認めるまでに2年の月日が掛かってしまいましたが、2年間というのは、リコールを届け出るのに、特別長いわけではありません。ちなみに、三菱のハブを作っている会社は、日野自動車のハブの部品を作ってます。もっと詳しく言うと、日野もいすゞもハブの破断でタイヤが外れた事例があります(事実)。ドコのメーカーもそうですが、リコールの対象箇所によっては、5年とか8年前の故障箇所を、今、リコール届けをして作業を実施しているのがほとんどです。最近三菱が軽自動車のリコールを発表しましたが、これなんて今年になって3件の事例があったので、すぐに届け出たものなんで、良い方だと思いますがいかがでしょうか?
ホンダが出してるリコールだって、タイヤが取れてしまうモノだってあるのに、世間では、「ホンダ車でタイヤ脱落」なんて言う話は全然聞かないでしょ?19車種112,000台もあるんですよ。ホンダで売ってる車のほぼ全車種ですよ!!もっと話題になっても、いい話ですよねぇ!?リコールの件数だけでいえば、最近の目立ったモノでは、2003年10月に日産が合計 1,011,795台(対象23車種)のリコール届けを出しましたし、2003年度でいえば、やはりトヨタが100万台以上のリコール届けをしています。それなのに、同じくリコール届けを出しても、叩かれるのは三菱だけ。過去にも、富士重工が、5車種90万台のリコール隠しをしていて、当時は相当叩かれたのに、今では、そのことを口にするメディアもありません。
リコール自体は、どんなにクルマの品質が上がっても、今後無くなる事はないでしょう。なぜなら、新車の開発期間が今までより短くなり十分なテストを行わないうちに市場に出てしまい、さらには、コスト削減の為、同じ部品を他車にも使うことで、一つの部品の不具合が何車種にも渡ってリコールを発生させるからです。まず、メーカーが車を作る際に強度試験、実走行などさまざまな試験をして実際のクルマは開発されてます。1台の車には何万という部品が使われていて、絶えず過酷な状況にさらされているわけです。そんな中で、設計通 りの性能を発揮させるという事は非常に困難な事であるわけです。中には、耐久性が劣ったり、不具合が起こる可能性が全く無いとは言えません。そこでユーザーからの市場での調査を元に、不具合のある部品を特定したりして、走行上安全でないと思われるものに関して(保安基準に適合しない場合)メーカーはリコールを届け出る仕組みになってます。その他、改善対策や、サービスキャンペーンなどというのもあります。
ここで問題なのは、メーカーの自主申告によりリコールが発表になるわけです。確かにリコールを発表すればメーカーの信頼にも関わるため、メーカー側では、なるべくリコールにしないようにしたいと思うでしょう。不具合があれば、改良した部品と交換してその場を凌ぐ事はごく日常的におこなわれています。ただ、どの程度の事が安全に関わる不具合かを見分けるのは大変なことだと思います。1台のクルマに不具合が起こったくらいでは、リコールの対象になるかというと難しいと思います。やはり同じ故障が何台も起こり、ある程度メーカーの方に市場からの事例が集まってから、リコールになるというのが現状だと思います。
中には、あとでリコールになったものの、その時には修理代を払ってしまう人がいるのも仕方がないことかも知れません。その場合は申請すればメーカーから修理代を返してもらえる事になってる場合が多いようです。最近の報道では、そういう人をわざわざ取り上げ、大げさに報道するような、いわばワイドショー的なニュースが多いのも事実です。特にニュースでやっていたパジェロのブレーキホースの欠陥による事故だって、わずか12日間に製造された1529台が過去のリコールの対象から漏れていた為におこってしまったものであって、三菱としては別 に隠そうと思っていたわけではないわけです。だって、パジェロのブレーキホース交換はきちんとリコール届けしてあるんですから。ちなみに調べたところ、2001年の9月から、2002年の8月までの一年間に届けられたリコールの数は474件!!(2002年に入って326件)もあるんですよ。もはや一般には知られてないだけで、ごく日常的にリコールは発生しているわけですね。メーカー別ではトヨタがトップ!!を飾ってます。今年リコール届けを出されたものの中で、強烈なものでは、日産のサファリでブレーキペダルが外れてしまう・・・なんてものがあります。全然話題にもならなかったですが・・・。品質の良さでは皆さんも信頼しているであろうベンツでさえ、E,S,Vの各クラスでリコールの届けをしています。ベンツなんてクルマが燃えてしまうんですよ!!要するに、こんな恐ろしいことも三菱以外のメーカーもやってるわけで、私には世間一般の三菱たたきが不思議でなりません。まあ、実際隠していたのは事実で悪いことなんですが、実際他のメーカーではどうなんでしょう?
つまり、今回はたまたま三菱自動車の内部告発で、今までリコールになるべきものが発覚しましたが、他のメーカーにもこのような事は確実に存在しているのが現状です。これは私の憶測ではなく、三菱以外の他メーカーの現役ディーラーサービスマンから聞いた確実な情報です。他にも元ディーラーのサービスマンにもリコール隠しの事を聞いたことがあります。これは紛れもなく事実なんです。
工業製品の中で、完璧なものなど存在しないのですよ。パソコンだって壊れれば、メーカーで部品を交換して直すでしょ。現にウチで使ってるSONYのテレビは、購入して3年くらいで中から煙が出ました。メーカー保証は1年で切れていたのですが、すぐ販売店(メーカーの人間か?)の人がやってきて後日新品と交換してもらいました。しかし、それと同じ機種のテレビはリコール騒ぎにはなりませんでした。電機製品にもリコール制度は存在するのにですよ。いわば今回と同じリコール隠しが他業界でも行われていると思った方が自然なのです。それも大きな会社ほど扱う製品の種類も多いわけで、不具合の起きる確率も高いんです。現にメーカー別ではクルマの販売台数の一番多いトヨタがリコールの数も一番多いんです。これは台数のみならず、一年間に発表する数もダントツです。先日運輸省のHPを見てびっくりしました。三菱車に乗っているからかもしれないですが、トヨタにリコールがこんなに多いなんて知らなかったですよ。
もし、正直にリコールを届け出ているから多いんだとしたら、これだけのリコールを出す前にもう少しちゃんと開発してから発売しろといいたいですね。まあ、トヨタのクルマには乗る気がないんで別にいいんですが。今回の件で「三菱の車には二度と乗らないぞー」などと考えてしまったあなた、もう一度考えてみてください。多分トヨタあたりは極秘書類はすでにシュレッダー行きでしょう。特定のメーカーを批判するつもりはないですが、多分三菱、富士重工(最近100万台以上のリコールを隠していたのはご存じですね)以外は今後も隠し通すでしょう。果たして本当に安全なメーカーはどこか、もう一度あなた自身が考え直した方がいいかもしれませんよ。今も、三菱車以外はリコール隠しのヤミ整備が行われていて、あなたの知らない間に密かに修理が行われているかも知れません。
余談ですが、走ってナンボのクルマですがら、動いてる以上どこか具合が悪くなる事ってあるんじゃないですか?人間と同じですよ。「高い買い物だから壊れる筈が無い!!」みたいな考え方はどこかおかしいと思うんですよね。中古車のスペギを買ってきて次々に故障するんで文句を言ってる方をどこかの掲示板で拝見しました。それは、三菱車だから壊れるんじゃなくて、あなたの中古車を見る目が無かったからでしょ。もしくは、お店の人に騙されているかもしれないだけですよ。事実、ウチのスペギも来年で10年目ですが、気になるトラブルは1度もないですよ。もちろん、普段のメンテナンスは欠かさずやってます。
POWER@STAGEでは断言します。三菱車に乗っててもぜんぜんOKだと。考え方を変えると、今後出る三菱のクルマって、ある意味すごく良くできてるんじゃないかと思うんですよ。このまま、三菱自動車がつぶれなかったとして、日本で一番信頼できる自動車会社になってると思うのは、私だけでしょうか?トヨタ・日産・ホンダetc・・・いつまでリコールを隠し通すのやら・・・。
とまあ、私が思うままに色々書いてみましたが、スペースギアオーナーとして一言いわせてもらいました。だって三菱以外にこんな車を作れる会社無いですからね。今後のクルマづくりに期待しましょう。