2007年 初春

『リンデ家』のシンボルであるフユボダイジュ(リンデンバウム)に助六飾りが華やかです。。
自慢の妹・レナと、青春時代真っ盛りの弟と、6年前から変らぬ深い家族愛で繋がっているリンデ家です。 


  


午後のティータイムに、兄弟3人がリビングでホホォーー、
ウハハッと談笑していると、「チリリン」と呼び鈴が鳴りました。

郵便屋さんのウリ坊です。
ウリ坊は、綺麗な若葉色の手紙を運んでくれました。

『若葉のナオミちゃん』からです。
若葉のナオミちゃんと言えば、リンデさんの初恋の女性です。

初恋は淡く、苦いのが常?

森の博士のリンデさんとて、例外ではなかったようで、胸キュンの甘酸っぱい思い出を不意に突かれたようで、内心はドキッ!!
でも、兄の沽券に関わるとばかりに、「オッ、どうしたかな・・・?」と平静を装いました。
しかし、しっかり者の妹レナは、兄の心中などお見通し!

窓の外に目をやり、妹弟に気づかれぬように小さなタメ息をついている兄を見て、「こりゃ、ダメだわ・・・」と、手紙をササッと開封しました。

中には写真も同封されていて、ブランコに揺られながら無邪気に笑う少女と、幸せそうな笑顔のナオミちゃんが写っていました。










「わぁ〜可愛い女の子ね、ナオミさんの子供かしら? ねっ、兄さん?!」

妹レナの問いが、耳に入らぬ兄リンデ。

「どうしているんだろう、僕のナオミ姫」 


つづく

  2007.1.10 創作 ぷちろーど・あき