「魔女に会って行こうな、ハッチー?!」と言いながら、草叢に足を踏み入れた時です。
リンデの足に激痛が走りました。
「カプリッ、カプリッ」 毒蛇です!!
遠のいてゆく意識。 「ナオミ姫〜・・・、レナ〜・・・」
この頃、連れのハッチーは大慌て。 毒消しの薬草を探そうと必死だったのです!!
なんとか薬草を探し当て、リンデが居たはずの草叢まで戻ってきたときには、リンデの姿がありません。
バサバサッ・・・その音をたどって見ると、大きな鳥のような魔物が、リンデを鷲掴みにして飛び去っていきました。
「り、り、リンデさ〜〜〜ん」 縋るような叫び声も虚しく、リンデの姿は見えなくなりました。
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ガゴーン、ガゴーン・・・大太鼓のような音が身体を揺さぶります。
「リンデよ、目を覚ましたかい?ワタシだよ、久し振りじゃないかい」
この声は、かつてワイン漬けになった魔女でした。
「何をしに来たんだい?ワタシの葡萄畑で収穫の手伝いでもしてくれるのかい?」
リンデは無言で、持ってきたワインを突き出しました。
それは、スペシャルな貴腐ワインです。
「なんだい、貴腐ワインじゃないか。まっ、いいさ。話を聞こうじゃないか」
まんざらでもない様子の魔女です。
「じつは、ナオミ姫から手紙が届いたんだ。魔女も一緒に会いに行かないか?」
「行く気はないね、葡萄の収穫で忙しいからね、留守にはできないさ。ただ、護衛に魔物たちを連れて行くといいよ!ほれ、あの3羽トリオを連れていきなよ。」」

こんな魔女との会話の一部始終を、リンデの腕時計に仕込んだ探知機を通して聞いていたのは、館で待機中のレナでした。
2007.225 創作 ぷちろーど・あき