7年のバーチャルライフ
                                  from あき


今から7年前の2000年6月の出会いがなかったら・・・私のバーチャルライフは、どうなっていたんだろう。


当時、可愛いキャラクターがメール配達をしてくれて、その届けた証として「ひみつ日記」が足跡となるシステムメールが流行っていた。(もちろん、現在でも根強い人気のようです)
ペットの飼い主たちの交流場があり、その書き込みは会員であれば簡単に閲覧できた。

ある日、ウィットに富んだメッセージを見つけ、心にガッツンと隕石が落ちたような衝撃を受けた。
直感を信じて疑うことなく、その人にメールを送信すると、返信があった。
その返信は、不可思議な匂いがした。

返信の内容は、その人の創ったお話が綴られていた。
題名は、なんと、あの夏目漱石の「吾輩は猫である」に似た題名だった。
私の知人で夏目漱石について勉強をしていた人がいたので、もしかしたら、この人は「私の知人の☆★ちゃん」?・・・と眉間に皺がよるような錯覚をした。

その人の書いた文章は、インパクトのある内容で二度目の隕石がコツンと心に落ちた。

その人が、男なのか、女のか・・・年齢は何歳なのか、何処に住んでいるのか、職業は何なのか、皆目見当がつかなかったけれど、意味なく惹かれた。
質問好きな私は、たぶん色々と質問をぶつけたはずだけど、適当にかわされてしまい、7年経った今でも実態は掴めぬまま。


                                     


話が前後するけれど、当時から創作が好きだった私は、その人に宛てて幾つかのお話を送った。
数か月経った或る日、その人から「自分のメル友さんたちの仲間に入って、一つのサイトを作りませんか?」というお誘いを受けた。
(実際の言葉は、私の記憶ボックスが粗末で思い出せない。)

ここで、またまた見知らぬ人たちと出会うこことなった。
バーチャルワールドは広がり続け、形作られていく為の構築作業メールが往復した。
そして、「私のページ」が出来たと知らされて初めて見たページは、可愛いモグラが顔を出したり引っ込めたりする動きがあり、とても楽しく嬉しかった。


                       


バーチャルワールドは言葉が全て。
気持ちの微細な表現も言葉のみで、これが、けっこうシンドイ。
特に語彙不足の私にはシンドカッタ。
現実に会って話せるなら、身振り手振りを交え、顔の表情、目の動きで足りない語彙をカバーできるけれどね。
いろいろな葛藤に苦しみ、仲間入りさせてもらったサイトから、私が独立を決意するのに、そう時間はかからなかった。
バーチャルワールドの仲間たちとの出会いから、約半年後のこと。

独立サイト1号を開設したのが2000年12月。(続いて2号を開設したのが2001年9月)
私の気持ちの中で、バーチャルの輪とリアルの輪が完全に交わった記念日となった。


    


これから先も私は文章を書き続け、表現することの楽しさを忘れることはできない。
たとえ稚拙で進歩に乏しいという評価を頂戴したとしても。
心を解放する手段を教えてくれて、視野を広げてくれた家族やバーチャルワールドの仲間たちに感謝したいと思っている。




掲載日  2007.11.11 (日)