郵便ポストにカタンと何かが入ったみたい。
私宛はDMが大半だから、期待はなかったんです。
でもね、届けられた物は、ハーブティでした。

説明書きを読むと、ローズピンク・・・女性の美しさと健康のために。リンデン・・・赤ちゃんの気分を落ち着かせることから、別名「ベビーティー」と呼ばれ、フランス小説「失われた時を求めて」の中でも過去の扉を開くキーワードになっている。と書かれていました。

早速、ハーブティで喉を潤しながら、目を閉じて心の扉を開いて、遠い遠い記憶を辿って過去へと夢旅行してみたくなりました。
秋の夜長、少しお付き合いくださいね。


                                





私には、会ったことはないけれど、兄がいました。
たぶん、現在の医療技術なら未熟児でも助かる見込みは十分にあったでしょう。
でも、当時は・・・
その兄が順調に育ったのなら、私は両親のもとに産まれ育っていたか分かりません。
もしかしたら、違う家庭に産まれていたか、花や虫になっていたか・・・はたまた石ころになっていたか・・・
運命?なんて、分かりませんね。


母は28歳で3人の子持ちとなりました。
(正確には兄がいたのだから、4人の子持ち・・立派だと思います)

若かったんですよね〜母も。
でも、幼少の私からみたら、母は「私のママ」でしかなく、一人の女性などとは到底考えが及びません。
ただただ、「私のママは怖いけど、でも、ママのご飯は美味しくて、ブラウスもワンピースもセーターも作ってくれる」というイメージが強かったですね。




現在なら、当時の母の気持ちも少しは汲んで考えられるんですけどね。。。たとえば、こんなふうに。。。

 「自営業で父と二人三脚でありながら、家庭と育児とで精根尽きていたんじゃなかろうか・・・、三女のご機嫌までとって育てちゃいられなかったでしょう。 お洒落もしたかったでしょう。 遊びにも行きたかったはずよね☆」

でも、母は怖く変身することで、どんな時も「動じないママ」を演じていてくれたのかもしれません。



現在は、だいぶ年老いて、あちらこちら不調を抱えています。
それでも、口だけは元気でがんばっていてくれています。

今年になって、母は言いました。・・ 「父の日」と「母の日」を忘れないでね。


この言葉は、かなり私の胸の奥にズズンと響いて、切なく聞こえました。
だからと言って、今年も大したことはしてあげられませんでしたけどね。
だいぶ感傷的になってきたので、今日はこのへんで夢旅行から帰還したいと思います。

つづきは、またいつか。


   2008.9.23 あき