足の速い雛鳥を追いかけ、マロンはもぉフラフラでした。 赤いブーツが全部解けてしまっても仕方ないと、シッカリと握っていた紐の結び目から手を離そうとしたとき、それまでピーンと張り詰めていた紐がフワッと緩み静かに地面に落ちてゆきます。 「助かったぁぁ〜」とマロンは紐を手繰り寄せ、安堵の深いため息を付きました。 |
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ようやく落ち着いて周りを見渡すと、野菜畑が一面に広がっていて、小さな声が聞こえます。 声の主を探すと緑の葉が揺れているではないですか。 そっと近寄って見ました。すると… 「うぅ〜苦しい…」 それはカブの子供の声で、額からは油汗を流し蒼ざめていました。 「どうしたの?どこか苦しいの?」とマロンは声を掛けました。 「せ、せなかぁ…叩いてぇー…詰まったって…息が… く、苦しいぃぃ〜〜」 |
| マロンは慌てて言われるがままに力の限りカブの背中を叩きました。 「どん!どん!」 「ゲホッ…ゴホッ…」とカブはむせたような咳をすると口から大きな飴を吐き出しました。カブは飴が出て安心したら急に恥ずかしくり、真っ赤になって喜んでマロンにお礼を言いました。 |
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注:上の白いカブアイコンの辺りでクリックしてみてね〜 |
「ありがとっ、助かったよ!お礼に僕の宝物をひとつあげよう!どれがいい?」と気前よく言いました。 マロンは赤いリボンの箱が自分を呼んでいるような気がしたので、「赤いリボンの箱をくれる?」とカブに聞きました。 「もちろんサ、僕は約束を守るよ♪ 開けてごらんよ…君の欲しいものだといいけれどね♪」 マロンはワクワクしながら箱の蓋を開けると飛び出したのはマロンが欲しかった、もぉ片方の真っ赤なブーツでした。 「ワァツ!びっくりぃ〜〜!!」と思わず驚きと喜びで万歳をするマロンでした。 |