| 花々が咲き乱れる季節の朝、エルちゃんは草笛を吹いていました。 すると、いつの間にか背中に翼が生え、目を凝らすと遠くに虹色の岩山が見えました。 虹色の山は不思議なオーラを放ち、人を寄せ付けない神々しさがありました。 「うわぁ〜〜眩しい!! こんな山、見たことないやぁ〜!」 エルちゃんは持ち前の好奇心から山に話し掛けました。 |
![]() エルちゃん |
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「こんにちはっ! 僕、エルって言うの。仲良くしよう♪」 「……………」 虹色の山は返事をしてくれません。 エルちゃんは、ちょっとやそっとじゃ諦めません。 粘り強く、辛抱強く、お返事を待ちました。 3日ほど待ったでしょうか… さすがのエルちゃんも、待ちくたびれてコックリ、コックリ、眠っていると微かに可愛い声が聞えました。 |
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「何してるの?」 エルちゃんは飛び上がって言いました。 「何って…ニジちゃんの返事を待ってたんじゃない?!」 「あらっ、そうなの…」 とニジちゃんはちょっと嬉しそうでした。 それもそのはず、話し掛けられたのなんて500年ぶりなんですから…。 そして、ニジちゃんは突如思い出したように話し始めました。 「そうだ! 150年前に聞いた話なんだけど… ここから遠い遠い国に真っ白な山と、真っ黒な海があるんですって! どう? 行ってみたいと思わない???」 |
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好奇心旺盛のエルちゃんなのです。 こんな面白そうな国なら、ぜったいに行って見たいと思い、 すっかり意気投合したふたりは、念力で時空を飛ぶことにしました。 「さぁ、私につかまっててね」 とニジちゃんが言うので、エルちゃんはコンシンの力でしがみ付くと グワァ〜〜ンと宙が動いて、時の渦に飲み込まれました。 |
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| バサバサッ…フクロウの羽音で気がついたエルちゃん。 時空間の荒波に小さな傷を作ったものの元気です。 エルちゃんは自分の目を疑いました。 エルちゃんの傍らには、薄桃色の絹の衣をまとった可愛い女の子がグッタリと倒れていたからです。 どうやらその女の子はニジちゃんのようでした。声を掛けました。 「ニジちゃん……しっかりして…可愛いなぁ…ポッ」 思わず頬を染めるエルちゃんと憔悴しながらも笑顔のニジちゃん。 「この最果ての国の謎を解くんだ。さぁ〜冒険の旅の始まりだ!!」 ふたりは立ち上がり、これからの旅に心を躍らせているようです。 さて…何が待ち構えているのでしょうか? |
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