アクロバットスキー

 引率だと生徒のペースで動くので退屈することが多く、始めたのが最初です。生徒のフォームを前から見るためのバックボーゲンに始まり、ジャンプ、片足スラローム(左板上げ、右板上げ、左板外し、右板外し、の4バージョン)、ヘリコプター(くるくるスムーズに回転しながら降りてくる)、座り込んだままスラローム、、、とバリエーションを増やしました。
 最近アクロバット用のショートスキーもありますが、アクロバット用の板を使ってアクロバットなんぞ何の面白みもないですな。誰もが「無理だ」と思うことを何とかするのがアクロバットの粋でやんスよ。

 2001ー2002シーズンの新技は「片板を外してリフト乗り場に置いて滑る」でした。これまでの「片板外し」は1本持って滑っていたんでやんす。
 無論片足だけ履いて乗る前にはリフト係員の了解が必要です。了解なしに乗ると、乗る時に両足で乗る程には迅速に動けませんし、降りる時に係員が「あ、あの人途中で板を落としたな」と思われてしまいます。

 2002ー2003シーズンの新技は片板を外してボブスレースラローム。完成するまでに何度かコケましたが意外に簡単でした。しかし我ながらアホですな。

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スキー教育の方針

 「教育の方針」と書いてしまいましたが、まず大前提としては「スキーは遊び、教育なんかに寄与しなくて結構」ちゅう気持ちがあります。他の人種は知らないけど、現代日本人ってどこかに「これは何の役に立つのか?(=役に立たないのなら止めてしまえ)」ちゅう気持ちがあるようなんですが、そんなことは思わなくてもえぇ、遊びのための遊び、完全な無駄で何が悪いか。

 別に楽しければ何でも良いのですが、ただ強いて言えば「リスク管理の重要性と方法」は学んで欲しいと思っています。
 その中で中核を占めるのが「スピードの恐ろしさを知る」ことです。小中学生はこの後5年かそこら経つと自動車免許を取り、1tもの鉄の塊を最高時速100km/h(人によってはそれ以上(^_^;)で動かすことになります。アスファルトや他の鉄の塊と対決させられてから「僕はスピードの恐ろしさを知らなかった」などと言っても遅いのです。スキーで圧雪と人間相手に「怖い!」と思い知るのであれば、非常なる幸運と言わなければならないでしょう。
 10年前までは、子ども同士が「レース」をしていました。子どもがレースを始めたら「危ないからダメ」等とは言いません。参加してコテンパンに負かし、「ドングリの背比べ」であることを思い知らせてやればレースなんかしなくなります。コースの真ん中の一番状況の良いところで必死でスピード出している時に、コーナー端の凍ったガサ雪の上を「ケリケリケリケリ」と嫌なエッジ音をさせながら追い越していく先生を見たらやる気をなくすでしょう。実際には、今の子どもは「スピードを出したい」等とは言いませんで、昼前には「温泉入って早く宿に帰りたい」と言い出しますけどね(^_^;
 もう1つ、「ルール・マナーの重要性」を学んで欲しいです。世間でよくやっている理由のないルールの押し付けから子供が学ぶことは「ルールなんか守らなくても良い」です。しかし実際には理由があるからルールが出来たわけで、理由を説明することで「世の中には守らなければならないルールもある」と知って欲しいです。

 最初の話に戻りますが、現代日本は無駄を排除した結果、一番重要なことを放置しているのが現状ではないかと思います。
 勉強の楽しさを知らないで、どんな「無駄のない」カリキュラムが役に立つと言うのでしょう。遊びのための遊びの重要性を思います。

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