ホイヤー/アバクロンビー&フィッチ シーファラー(Calバルジュー22改?)

 △11のリストウォッチベスト1です。青いスモールダイヤルが爽やかなクロノグラフで、アメリカのスポーツショップ、アバクロンビー&フィッチの銘が入っています。

 クロノグラフの30分計が5分刻みで青/白に塗り分けられていることから明らかなようにヨットタイマーです。海遊びが好きな貴族が常用のパテック・フィリップの次にヨットとともに買う時計、そういう意味ではパテック・フィリップより格が高いかも知れません。
 9時位置の青/赤のスモールダイヤルは潮の干満を示すマリオグラフです。ケースは鉛のパッキングが入ったスクリューバック。

 ベルトはシェルマンの磯貝氏に選んで頂いたカミーユ・フォルネの青いコノリーです。コノリーとリザードを候補に挙げて頂き、素晴らしすぎたコノリーの美しさに値段を気にせず購入、¥12k。上の写真はこのコノリーベルト時代に撮影しました。
 選んでもらった時「冗談時計だと思っていたが今では作れないレベルの良い機械だ」と褒めて頂きました。なかなか返して頂けずじっと見入ってらっしゃるのでちょっと不安になったりして(^_^;
 その後傷んでしまったのでまた買おうと思ったら青いコノリーはレギュラー落ちしており「イージーオーダーで¥16k」になっていました。ラピスブルーのリザードに交換しましたが意外に派手(T_T)4949

 O/Hした職人さんも「お前これ新品で買ったか?歯車もバネも新品のようだった」と興奮してらっしゃいました。余程程度が良かったんでしょう。しかしあ〜た、50年前の時計を新品で買えるわけないでしょうが(^_^;
 で、それまでは1日1分程度誤差が出ましたが、きっちり合うようになりました。職人さんは「前触った職人は油の差し過ぎ。これでは精度が出ない」とのこと。時計の年代とか相場は全く分からない人なので、お互い教え教えられるところがあって楽しいです。普通プロ相手だと教えてもらうばかりになって申し訳ないですもんね。

 いろんな人に見せましたが、男性よりも女性に人気があるようです。入手価格は¥85k。

 全く同一の機構、非常に似たデザインの時計がホイヤーから「ソルナール」の名前で1949年に発売されており、バルジュー22改のようです。ロレックスのref2508もほぼ同一の機械を使っていますが、これにはマリオグラフが載っていません。
 Ref2447SF、ということのようです。

 モバード デイデイトレディース(彼女の時計)とペア的に使おうと思っています。

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ブライトリング クロノカリスト(ブライトリング12≒レマニア1873)

 1991年製の小型手巻クロノグラフです。ギュッとつまった精密感が良いです。

 最初は1980年代のブライトリング特有のデザインが気に入っていたのでクロノマットでも良かったのですが、クロノカリストの新同中古が¥125kで出たので買いました。保証書もまだ生きていたし、元箱はもちろん裏蓋の傷防止シールまでそのままでした。最初はクロノマットの自動巻が羨ましかったですが、後で現物を見たら裏蓋がぬめっとしてカッコ悪かったので、今ではこちらにして良かったと思っています。

 キャリバーの元ネタはオメガ861と同じレマニア1873だそうです。クロノマットの元ネタ、バルジュー7750よりはレマニアの方が好きなので、この点でも嬉しいです。スピードマスターは大きいので真偽は妖しいのではと思っていたら、環境の変化にも対応すべくケースが分厚いだけで機械は意外に小さいそうです。

 その後ブライトリングのデザインがだんだん悪くなるとほぼ同時期、ジラール・ペルゴーのデザインがぐっと良くなったと思ったらブライトリングにいたディレクターがジラール・ペルゴーに移籍したという噂を聞きました。これが事実なら△11はブライトリングやジラール・ペルゴーのファンなのではなく、そのディレクターのファンなのでしょう。ブライトリングの代表作とされるナヴィタイマーは古臭くて嫌いです。

 で、ジラールペルゴーのリシュビルトノークロノグラフとオートマティッククロノグラフが欲しくなって困っています\(^_^;0101

 余談になりますが、この時計やこの時期のクロノマットは、平面しか出来ないサファイアの特性を逆手に取って平面風防を前提にした初めてのデザインではなかろうか、と思ったりしています。現在ではカーブドサファイアもあり例えばミューレ M12オートマティックに使われていますが、まだ緩いカーブしか出来ません。

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オメガ コンステレーション☆(Cal564)

 言うまでもなく永遠の定番の1つ、コンステレーションです。

 「ちゃんとした」「普通の」時計が1つ欲しくなり、最初はインターナショナルを考え、やっほ〜で探していたのですがなかなか縁がなく、ついでに見たオメガのコーナーに「純正ブレスレット付属コンステレーション¥55kスタート、¥70k即決」が出ており、リューズとブレスレットが純正であることを確認し、汚い写真に迷いつつ¥70k入札=終了、ちょっと後悔。
 でも現物が来てびっくり、超美品でした。しかも説明にあったリューズやブレスレットは無論風防まで純正、誤差は+18秒/7日(゚〇゚;アッチョンブリケ
 職人さんにO/Hの要否を聞きに行ったら誤差を△11に聞いて即答「いらんだろ(少し呆れたような視線)」。巻上が悪くなったので結局オーバーホールしましたが「パーツは全て純正、部品交換は今回もパッキング交換のみ」だったそうです(^_^;

 12時インデックス下の「Ω」の文字は現行のプリントとは大違いの金属塊からの削り出し、しかも平面ではなく緩い凸カーヴに加工され、ハンドやインデックスともども鏡面研摩されており非常なる高級感(^o^)!
 この辺は買った後で気がついて「おぉっ」と声が出る、60年代までの高級時計の醍醐味ですね。職人さんは「俺は毎度ルーペで見ているから知っているが、教えないでお客さんが気がついたのは初めてだ」と言ってましたので、皆高級時計を買ってもよく見ないんでしょうか、もったいないことです。

 キャリバーはコンステレーションがコンステレーションであった時代、5**系の最高峰564です。リューズを1段引くと時刻合わせ、そしてもう1段引くごとに日付を1日早送りします。時間を合わせる際、引き過ぎると日付を早送りしてしまうのは欠点です。

 裏には天文台のレリーフがあります。原子時計がなかった頃は星の運行が一番正確な時間を知る手段でしたので時計の性能を検定するのは天文台の仕事、正確な時計であるという象徴として入っているものです。無論実際に天文台で検定してもらっているものではありません。

 針は通常本体と脚がカシメですが、コンステレーションの針は一体型、カシメがないのが特徴なんだそうです。

 問題としては、軽くて薄い上に腕への座りが良すぎます。装着を意識させないので「時計を忘れた!」という気分になることがあります。

 オメガ デ・ビルレディース(彼女の時計)とペアウォッチになっています。

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モバード クリックデイトトランスアトランティックキングマティックサブシー

 クオーツ旋風の中、格を落としたメーカーは多々ありますが、モバードはその最右翼の一つです。例えばオメガやロンジンは一応有力メーカーとして残りましたが、それまで独創的な機構と非常に高い技術で有力メーカーだったモバードは全く形骸化して単なるブランドになってしまっています。逆に言うとクオーツ旋風前の製品は過小評価されているので狙い目です。

 インデックスが一見普通のバーに見えますが、鏡面仕上げの上に微妙に凹彎曲していて高級感があります。

 純正ブレスレットのバックルの装着方法がとてもユニークで、緩い状態でパチンと留めてラチェットで収縮します。腕が太い人でも対応できるし、留める時に腕の肉を挟んだりしません。カラクリの楽しさもある素晴らしい機構です。ただ机に腕を置いた拍子にラチェットが解除されて伸びてることもありますが(^_^;

 日付の早送りはオメガ コンステレーション☆と全く同様、リューズを2段目まで引き出すことで行います。

 ¥35kで落札し、¥11kでO/H。

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ミューレ M12オートマティック(CalETA2824ー2改)

 計器メーカーだったミューレの時計界デビュー作です。

 ミューレが凡百のメーカーと違うのは「遅れない時計を作る」というはっきりしたコンセプトです。普通精度規格とは「ー4〜+6秒/日」等+ー両側に許容範囲が広がっているものなのですが、ミューレの調整で許される誤差は「0〜+10秒/日」とのこと。
 時計が少しばかり進んでも困る人はいませんで、遅れこそが問題なのですよね。そこに気がついたのはとても偉いと思うのです。△11が知る限り、遅れに限定して問題にしたのはミューレを除けばアメリカのレイルロード規格だけです。さすが計器メーカーという印象ですが、それに気がつかなかったこれまでの多数のスイスメーカー日本メーカーがふがいないのかも知れません(^_^;

 欲しかったブルーダイヤル(純正革ベルトと純正尾錠付き)が出たので入札したら安価に落札されました。ただ文字盤はもう少し明るい色だと思っていたら意外に地味なブルーでした。まぁドイツ人の色彩感覚はそういうものですから、下手に明るい色を使って外してくれるよりはこっちで正解だったとは思います。

 風防はサファイアガラスです。これまでカーブをつけるのが難しいとされていましたが、最近の加工技術の進歩によりこの時計ではカーブをつけてあります。平面より反射による視認障害が少ないという効能があります。特別視認性が上がっているとも思いませんが、巷では好評のようですね。

 先に落札して入手してあった純正ブレスレットはずっしりと重い無垢です。オメガ コンステレーション☆の純正ブレスレットと比較してみると厚みは×1.5程度なんですが、ミューレの純正ブレスレットが全駒無垢に対してコンステレーションの純正ブレスレットは両端以外無垢でなく薄い金属輪が駒になっており、これが重量の差になっています。
 どちらが良いというわけでなく、紳士の時計であるコンステレーションと、空軍の規格に基づいて設計されているM12オートマティックの思想の違いがそれぞれの純正ブレスレットに現れているということなんでしょう。ミューレの純正ブレスレットには脱落防止ロックが付属しており、これも設計思想に沿っています。

 夜光にはびっくりしました。って現代的なこの手の時計が夜光を装備していないわけがないのですが、ポケットウォッチに漬かっていた時間が長かったもので(^_^;
 文字盤に「T MADE IN GERMANY T」とあるのでトリチウムでしょうか。

 風車がブランドのマークなのが気になっていましたが、ミューレを独和辞典で調べていると「製粉所」「風車、水車」「(英語では)ミル」と書いてあって「昔は風車で製粉したんだな」「ミルは製粉機だものな」と何となく納得(^o^)

 名前はインターナショナルの「マーク12」を意識しているのかも知れませんが、良くありませんね。△11にとってこの時計はマーク12のコピーではなく、1つの素晴らしい時計に過ぎません。ま、それもあぁぎゃあ言うほど気になっているわけでもないんですが(^_^)

 ブレスレット取り付け部分の金具が良くありません。服に引っ掛かって結構すぐに起こされちゃいます。オメガ コンステレーション☆では金具が低く、モバード キングマティックでは金具が折り返してあり、どっちにしても引っ掛かる可能性はありません。現代時計の限界でしょうか。それでも仕事用の常用時計です。

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インターナショナル リストウォッチ(Cal89)

 先にポケットのインターナショナル ポケットウォッチを入手しリストも欲しくなって入手しました。手巻の名機に数えられるCal89を搭載しています。キャリバーのシリアルナンバー1434818、ケースのシリアルナンバー1459918。1959年頃に販売された可能性が高い、ということです。

 後にペアウォッチ用にインターナショナル レディースウォッチ(彼女の時計)を入手。

 風防があまり綺麗でないのでよく分かりませんが、風防を外した状態では文字盤は圧倒されるような美しさ、オーバーホールした師匠も風防交換しなかったことを残念がっておられました。師匠は「写真製版なら凄く上手にできるからオリジナルかどうかの判断は無理だぞ」とも仰っていましたが、万が一これが書き直しならオリジナルにこだわる意味は全くないですね。

 手巻なのにリューズが小さく面倒です。もしかしたら自動巻のリューズに入れ代わっているとか(^_^;?
 尾錠もオリジナルではありません。革ベルトのモデルではほとんど仕方がないとも言えますが、、、

 実用上の欠点としては、バーインデックスでブランド記載が地味なため自動車の運転中等どこが12時位置か分からず1時間間違えることがあります。

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旧ソヴィエト連邦 自動巻のボストーク

 親父が日ソ親善でシベリアに行った時、現地人に「これは将校用で貴重だから大事にするように」と念を押されてもらってきたのを譲り受けたものです。

 ボストークは一時サープラスショップに大量に出回りましたが、それらはほぼ全て手巻です。自動巻のボストークはこれと非売品の2点しか見たことがなく、この事実は将校用という話を裏づけているのかも知れませんね。ダイヤルに馬頭が入っているので騎兵隊用でしょうか?

 デイトジャストです。ベルトは非オリジナル。

 オーバーホールした職人さんによると「この自動巻は一時期セイコーがやったけどトラブルが続出してすぐヤメた素性の悪い機構」だそうです。実際オーバーホール後もほとんど巻いてくれないため、△11は手巻と思って使うことにしています。

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セイコー 61ワールドタイム(Cal6117A)

 国産で唯一欲しかった時計です。色をきれいに取り入れた時計ってホイヤー/アバクロンビー&フィッチ シーファラーとかモバード デイデイトレディース(彼女の時計)に見るようにスイス製にはあるんですが、日本製にはほとんど見られません。

 この製品は一般の日本人にとってやっと再び世界が身近になって来た東京オリンピックの頃発売されたのが最初です。初期型の裏蓋は聖火がデザインされていますが、この個体では聖火ではなく普通のデザインです。

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ロンジン アドミラルオートマティック

 デザインはつまんなくても構わないから自動巻、デイデイト、防水を装備した時計は1つ仕事用に欲しかったので¥6.8kか何かで不動品を買って¥10kでオーバーホールしました。ついでに耐磁耐震です。

 師匠によると「ETAではないもののどこかから買った安物の機械だが非常に安定し、この時代では自社製よりも良くお勧め品にしている」とのことでした。そういうわけでロンジンがロンジンたり得た時代の製品ではありませんが、特筆すべきはロンジン純正のブレスレット、スチールとは思えないしなやかさ、当たりも柔らかいです。アメリカのチャンピオンというメーカーがOEMで製造しているようです。

 問題は、クイックチェンジが装備されていないので日付と曜日を合わせるのが面倒なことです。そもそも機械時計に日付くらいはあっても良いですが、曜日までは不要ですよ。

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