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環境問題と合成界面活性剤
●合成界面活性剤の環境に対する影響について
最近、田舎の小川でもメダカを見かけることは少なくなってきています。
農薬などの影響も大きいでしょうが、その他の原因として合成洗剤の影響も無視でき
ません。
なぜなら、合成洗剤がごく薄い濃度で受精卵の孵化などに影響を与えるからです。
その濃度0.01ppm。どれくらい薄い濃度かというと、30リットルの洗濯槽に一滴
たらした濃度(1ppm)の100分の1だそうです。
1ppmでは、メダカは死んでしまいますし、フナやコイまでが半分死んでしまう
そうです。これだけ毒性の強い物を、各家庭から流していればメダカなどが全滅しても
仕方ありません。
小川のメダカだけでなく、その家庭排水に含まれた合成洗剤は川や海の動物性
プランクトンをまず殺してしまいます。動物性プランクトンが死んでしまうと、
それをえさにしているミジンコやエビは死んでしまい,またそれらをエサにしている
小魚が死んでしまいます。そして小魚をえさにしている大きな魚というように・・…。
私たちの流した合成界面活性剤は着実に自然の食物連鎖を壊し、生態系を狂わし、
自然環境を壊しているのです。
そして動物性プランクトンの減少は、それらのエサである植物性プランクトン
の異常な増加につながります。植物性プランクトンの異常な増加・・…。
それが海での赤潮の発生、川や湖でのアオコの異常発生なのです。
海では赤潮、川や湖でもアオコの産生する毒素により大量の魚が死んでしまいます。
1983年、琵琶湖に幅10m長さなんと10kmにおよぶ毒々しい緑色のペンキのような帯が
うねりました。アナベナとアオコの2種類の藻類が異常発生したのです。
このアオコの毒性は強く(青酸カリより毒性が強い)、アオコを0.3gほど注射すれば
大の大人が苦しみ死んでいきます。この琵琶湖の水を京阪神、約1400万人の人々は飲料水
として飲んでいるのです。大変恐ろしいことです。でもこれが現実なのです。
しかも合成界面活性剤は生分解されないため(微生物によって分解されないため)
下水処理施設でも分解されません。ママレモンやアタックなどの合成洗剤を使い続ける
かぎり川や海にそのまま流され続けるのです。
今、地球が大変なことになり始めています。このまま汚染や自然破壊が進めば、
あと10年以内に約75万種の生物が絶滅するそうです。そして「あと50年でライオンや
トラなど動物園でおなじみの動物たちはすべて絶滅してしまう…・」(上野動物園園長
中川志郎氏)
なんと悲しいことが進んでいるのでしょう。次ぎに絶滅していくもの、それは私たち
人類です。この悲劇を少しでも食い止めるために、あなたが今すぐできること。
それが、毎日の合成洗剤をやめることです。これらを自然な石鹸に変えてください。
「お湯と石鹸さえあれば、どんなものからでも油分を洗い落とすことができるのです。」 (「地球にやさしい生活術」ジョン・シーモア)
船瀬 俊介・著「だから、せっけんを使う」より抜粋